「5月の米ミシガン大学の消費者信頼感指数調査で57.7(4月:63.5)へ低下した。一方、5~10年先の期待インフレ率は3.2%(4月:3.0%)へ増加した。1年先は4.5%(4月:4.6%)へ低下したが米FRB目標インフレ率2.0% より依然高い率で推移している。ハト派のボーマン米FRB理事は先に発表された4月CPIが4.9%(3月:5.0%)へ低下したが6月のFOMCで利上げ打ち止めに言及しなかった。週末12日、NY債券相場は売られ利回りが上昇した。NY株は小幅値下がりした。米FRBが金利判断に使っている「期待インフレ率」に増加傾向が続いているためNY外為市場でドルが買い戻された。一方、地銀不安は収まっていない。米地銀PacWest株は3.0%安と続落した。米債務上限引き上げ問題では12日に予定されていた米下院議長とバイデン米大大統領との協議は来週に延期された。」と12日、ブルームバーグ電子版が伝えた。
12日、NY市場でダウは33,300ドル、8ドル、0.03%安、S&P500は4,124と6ポイント、0.16%安、ナスダックは12,284と43ポイント,0.35%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは17.03と 0.59%上昇。米10年債利回りは3.463%と0.01%増とほぼ横ばい。NY外為市場で1ドル=135.71円、0.89%高、1ユーロ=147.24円、0.28%高、1英ポンド=168.95円 、0.46%高と対主要通貨で円安へ動いた。NY原油(WTI)はバレル70.09ドル、1.10%安、北海ブレント、同74.17ドル、1.08%安で取引された。NY金はオンス2,015.90ドル、0.23%安、ビットコインは2万6,707ドル、0.97%安で取引された。
13日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①ウクライナ会場から英リバプール開催に変更された欧州最大の音楽祭決勝の12日のゼレンスキー大統領のビデオ演説が認められなかった。政治色が排除された。②英鉄道労組の2日間の賃上げストが来週予定通り開催される。③12日発売のニンテンドー・ゲームソフトZELDA人気が1986年以降根強く続いている。」と伝えた。ドイツZDFは「ドイツ連邦参議院で2024年から暖房機器の部材の65%を再生可能エネルギー義務付けの「暖房改正法案」が上程された。ウエストファーレン州は「余りに早急過ぎる」と反対を表明した。②ドイツのエネルギー自立促進目的の2箇所目のLPG基地建設が始まった。②トルコ大統領・議会選挙があと2日に迫った。野党連合が僅差でリードしている。地震とコロナ対策失敗、物価高で苦戦のエルドアン大統領は決戦投票での勝利を目指している。諦めていない。」と伝えた。フランスF2は「マクロン仏大統領はダンケルクで台湾企業の建設予定のEVバッテリー工場を訪問した。EVバッテリーは中国が世界シエアの77%を占める。原料リチウムも中国が過半を占めている。フランスはリチウム鉱山の独自開発にようやく腰を上げた。」と伝えた。トルコテレビは「14日の大統領・議会選挙を前に投票所へ運ぶ無料バスがアンカラから各地に出ている。ある女性はバス代が出なかったら里に帰らなかったと話している。」と伝えた。日本では19日広島サミット、12日から新潟でG7財務相・中央銀行総裁会議、富山では科学文化相会議が開かれている。世界が日本を注目しているが、何故か、肝心の日本人の顔が見えて来ない。(了)