(学校で教えてくれない経済学)
米地銀株不安と米金利の高止まり懸念から米景気先行き不安から4日のNYダウは280ドル下げた。米地銀のパックウエスト株が51%安、ファーストホライゾン33%安から米銀行のContagion fear(接触感染不安)が相場の重しとなった。安全資産として金相場が続伸した。」と4日、WSJ紙電子版が伝えた。4日、ブルームバーグ電子版は「①米地方銀行破綻について次はどこかとほとんどの投資家が疑心暗鬼になっている。規模の大小を問わない。銀行株が値下がりした。安全資産として円が買われ一時、1ドル=133.50円までドル売り・円買いが進んだ。3日の米FOMCで利上げ打ち止め観測が出た。その一方で、パウエルFRB議長は利上げはないがインフレ目標の2%迄程遠い。金利が高水準のまま長期持続を示唆した。高水準での金利居座りは米景気を悪化させる。一方、米地銀の不安拡大から年末までに米FRBは利下げ転じるとの観測が出てきた。金利のつかない金相場が3日続伸した。4月の中国の製造業データが期待値を下回った。サウジアラビアがアジア向けに値下げを発表した。NY原油は70ドル割れのまま4日の取引を終えた。」と伝えた。
4日、NY市場でダウは33,127ドル、286ドル、0.86%安、S&P500は4,074と16ポイント、0.40%安、ナスダックは12,016と9ポイント、0.08%安で取引を終えた。恐怖指数VIXが19.98へ8.94%上昇した。NY外為市場で1ドル=134.26円、0.21%安、1ユーロ=147.88円、0.89%安、1英ポンド=168.79円、0.48%安で取引。NY原油(WTI)はバレル68.62ドル、0.03%高、北海ブレントは同72.53ドル、0.28%高で取引。NY金はオンス 2,058ドル、1.06%高、3営業日続伸した。ビットコインは2万8,870ドルで取引された。
5月5日は「子供の日」でNHK/BS「ワールドニュース」はお休み。ロイター電子版などなどで現地4日発表された米経済データによれば、(1)米1~3月期非農業部門の労働生産性指数は前期比マイナス2.7%と昨年4~6月期以来マイナスに転じた。単位労働コストは前期比プラス6.3%、昨年7~9月期以来最大の伸び率を記録した。(2)米新規失業保険申請件数(4月29日までの1週間)は前の週から1.3万件増加、24.2万件。継続受給者数は180.5万人と横ばいだった。その他のニュースではロシア大統領府でドローン2機が撃ち落されたニユースでロシア、ウクライナ、米国で様々な反応が出ている。ウクライナは関与を全面否定した。ロシアはプーチン大統領暗殺を狙ったとウクライナを非難、断固報復するとぺシコフ露大統領報道官は語った。一方、バイデン政権から反応は出ていない。アメリカ戦争研究所は4日「戦争をロシア国民に実感させ、ロシア国民を戦争に動員させる目的の自作自演だ。仮に事実なら大混乱に陥っていただろう。ロシア大統領府は整然と対応しているのはおかしい。」との見方だ。」とロイター電は伝えた。一方、どうする日本が日々問われている。5月5日は子供の日。総務省は15歳未満の子供の推計人口は(4月1日現在)前年比30万人減の1,435万人と発表した。外国人含む日本全体人口の11.5%である。沖縄は16.3%と最大、秋田県が最も低い9.3%だった。保育施設で定員割れが出てくる。まず教育機関で子供の争奪戦が始まる。年寄りが増えるから介護医療施設で悲惨な光景が迫っている。(了)