(学校で教えてくれない経済学)
「①米FRBは政策目標金利を0.25%引き上げ年5.0~5.25%とすることを決めた。②ロシア大統領府がウクライナによりドローン攻撃されたと3日発表した。ウクライナは関与を否定した。」と3日、WSJ紙電子版が伝えた。FT(フイナンシアルタイムズ)電子版は「①米FRBは政策金利を0.25%引き上げた。利上げ停止を示唆した。「銀行混乱は今後の経済動向にかかっている」とパウエルFRB議長は語った。②ロシアはプーチン大統領暗殺を狙ったとウクライナを非難した。③米SEC(証券取引委員会)はヘッジファンドの取引内容の報告を従来の四半期おきから2日ごとに義務付けることを決めた。」と伝えた。ブルームバーグ電子版は「①米FRBは政策金利を0.25%引き上げた。声明文の文言から「いくらかの追加引き締めが適切となる可能性を見込む」を削除した。利上げが今回で打ち止めとなることを示唆した。パウエル米FRB議長は「今回の声明文は6月開催の次回FOMC会合で政策金利据え置きを示唆したのか」との記者の質問に「追加利上げを見込むとの文言を削除したことは「意義のある変化だ」と答えた。」と伝えた。
3日、NY市場でダウは33,414ドル、270ドル、0.80%安、S&P500は4,125と6ポイント、0.15%安、ナスダックは12,145と65ポイント、0.54%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは17.64と0.79%低下した。米10年債券利回りは3.352%と2.52%低下した。NY外為市場で1ドル=135.08円、1.02%安、1ユーロ=149.35円、0.58%安、1英ポンド=169.60円、0.38%安で取引された。NY原油(WTI)はバレル68.19ドルと4.84%安、北海ブレントは同71.94ドル、4.49%安で取引された。EIA(米エネルギー情報局)は3日、週間米原油在庫が127万バレル増加(予想:50万増)、ガソリン在庫が742万ガロン増(予想:150万減)と発表した。NY金はオンス2,043.50ドル、1.00%高、ビットコインは2万8,357ドル、1.09%%安で取引された。
5月4日は「みどりの日」で休日。NHK/BS「ワールドニュース」はお休み。ブルームバーグ電子版で3日発表の関連米経済データを以下レポートする。
1)「4月ADP民間雇用者数は20万6,000人増加した。一方、賃金の伸びは減速した。雇用増加分の半分は娯楽、ホスピタリティ(介護)が占めた。教育、医療サービス、建設が伸びた。一方、製造業、金融業で雇用が減少した。4月のISM非製造業総合景況感指数は51.9(予想:51.8)とペースは鈍化した。仕入れ価格指数は59.6と20年7月以降最低を記録した。インフレ圧力が低下している。雇用指数は50.8へ低下した。サービス部門でも雇用ペースが鈍化した」と伝えた。2)「今年に入り米4行、ファースト・リパブリック、シルバーゲート・キャピタル、シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行が破綻した。4行の時価総額の469億ドル(6兆3,000億円)が喪失した。投資家が保有していた4行の証券残高540億ドル(7兆3,000億円)が無価値となった。」と伝えた。近くの神社を巡回する山車の太鼓、鐘、お囃子が聞こえてくる。何事もなく連休が終わることを祈るのみだ。(了)