宇宙のかなたから眺めておられる神様は、米国のサブプライムローン問題をきっかけに、米粒にも見えない人間どもが、右往左往している姿を、どのように受けとめなのだろうか。
株価が世界的に急落を始めた。NYダウの値下がりが、日本、香港、中国、インドに飛び火、ヨーロッパ株まで全面安になった。日本では株の話をすると嫌がる人が多い。ところが日本人の多くが大好きな郵便局や銀行、保険会社の株の運用成績が業績に影響し、いずれ自分にダメージを与えることを、不思議にも、自分の問題として捉えようとしない。
何事もそうだが、他人事だと、対岸の火災視していた御仁が、いざ、自分の身に降りかかってきて始めて、事の重大さに気付き、慌てる。その典型的な例が病気である。病気になって始めて、健康の有難さが分かるからだ。健康でさえあればなんとかなる。
1月21日、日経ダウは前日比3.66%、13,325円まで値下がりした。今朝のシカゴ日経先物市場は、12,650円をつけ、早くも10%近い値下がりを予告している。
1月21日、香港株は5.49%、インド7.41%、シンガポール5%などアジア株は全面安となった。特に、上海株価指数が、5.14%値下がり、5,914ポイントをつけた。サブプライム問題で、中国銀行が巨額の焦げ付きを出しているが隠しているという悪いうわさが元凶だ。
アジア株の大幅下落がヨーロッパに飛び火した。ドイツ6.36%、英国5.48%など欧州株も軒並み値下りした。つれてブラジル6.6%、カナダ4.61%と値下がりした。幸が不幸か、今朝の二ユーヨーク市場は、マーチンルーサーキング牧師祝祭日のため休日である。
株式以外の取引はどうか。原油先物相場は、バレル2ドル値下がりして90.57ドルで取引された。金先物相場は、オンス16ドル値下がりして865ドルで取引された。利益の出た金塊を売って手元に現金を持つ動きが出てきた。世の中、変われば変わるものである。
外国為替市場では、電子取引が24時間行われている。ドルは、対円で値下がりして、1ドル=105.99円で取引された。円は1ドル=100円を目指すという見方が出てきた。対ユーロでは、ドルは買われ、1ユーロ=1.4617ドルから1.4445ドルまで値上がりした。
米大統領予備選で経済問題が争点となっている。ブッシュ大統領は、1500億ドルの景気対策を打ち出した。ところが、民主党陣営からサブプライムローン問題解決につながらないと一蹴された。1月末の米FOMCによる0・5%利下げは折込み、追加利下げも予測される。
米国景気のリセッション入り濃厚で、いよいよ長期入院の覚悟が必要になってきた。(了)