ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ブルームバーグニ ユースと週刊東洋経済は何をシグナルしているのか?(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-10 16:08:56 | 経済学
11月10日(月)朝6時放送のブルームバーグから以下紹介する。中国が57兆円〈4兆元〉の経済対策を発表した。中国GDPの20%を占める。鉄道、道路、農家への補助金、中小企業援助など多岐にわたっており効果が期待できると中国頼みを露呈した。
ワシントンで11月15日開催予定のG20の前座の会合がブラジルで開かれたがインフレ懸念後退で各国中央銀行の利下げがやり易くなったという。ただ、原油相場が先週バレル60ドル割れを記録したが世界協調利下げと中国はじめ各国の景気対策期待から原油相場は反発するだろうと予測していた。
一方、米国経済は金融バブルが破裂した。製造業は衰退一途にある。米国の失業者は更に増加し、米国経済の底は見えていない。ミシガン大学消費者信頼感指数は56.3へ1980年以来最大の下げ幅となった。金融機関への公的資金注入は劇薬で将来のドル安要因を作っていると指摘した。
一方、週刊東洋経済〈11月15日号〉が本日11月10日朝発売された。タイトルは「円高で強くなる!」である。二番煎じのような気もするが、ようやく英文オリジナルでなく日本オリジナルの経済週刊誌が「これからの日本は円高を生かすしかない」と一歩踏み込んだことだけは確かである。
しばしば指摘しているが、自国通貨〈日本円〉の値打ちが下がる(円安)を喜び、自国通貨の値打ちが上がる(円高)を喜ばないのは世界中で日本だけであろう。「強い円は日本の国益」を出版された榊原英資さんに加えて早稲田大学大学院教授、野口悠紀雄さんお二人で円高の効用を力説された。
野口教授は「日本の対外資産は600兆円ある。ドル建てが8割ある。円高で100兆円目減りした勘定になる」と必ずしも日本人の個人にとってもプラス面ばかりでもないと指摘した。全ての元凶はゼロ金利同然の異常な日本の金利政策にあることだけは確かだ。
ブルームバーグは「米国の金融バブルが破裂した。同時に米国産業はこの先衰退を続ける」と指摘した。週刊東洋経済は「円高で強くなる」と113年記念号で円高を前向きに捉えたことが面白い。オバマ氏は最優先にGMはじめ米自動車産業を救済するというではないか。革新(Change)を標榜して颯爽と登場した。選挙は終った。まさか密約はしていないだろうが30数年前の日米繊維交渉後、米国繊維産業は衰退を加速した。
トヨタが突如、減益決算を先日発表した。記者会見の席上、今年4~9月の為替レートを1ユーロ=160円で想定していた。それはいいとして10月から来年3月の想定レートは1ユーロ=134 円と画面に出ていた。筆者の見間違いであれば幸いだ。
 榊原英資さんは1ユーロ=100円を予想しておられる。欧米はいま正に国を挙げて高速輪転機でお札を刷り続けているようだ。ドルやユーロ紙幣が「狐の葉っぱ」にならねばいいがと他人事に思えない。三井住友銀行のチーフストラテジストの宇野大介氏は「米国経済は2011年まで悪化を続ける。その時1ドル=50円になるだろう」と先の週刊東洋経済が紹介していた。下手な怪談話より恐ろしい。〈了〉

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オバマ氏選挙後初記者会見、NYダウ248ドル高、原油61ドル、ドル98円

2008-11-08 08:25:09 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)(速報)


 米大統領戦で勝利後初のオバマ氏の記者会見が日本時間今朝5時からはじまりCNNテレビ中継を見た。テレビ画面右下隅にNYダウの動きをカットで映していた。NYダウは演説のはじまる前200ドル以上上げ、演説が始まると一端100ドルを割り込んだ。演説の後盛り返し前日比248ドル高い8,943ドルで取引を終了した。
 オバマ氏は自分が大統領に正式に指名されれば、経済成長と雇用増を最優先課題として取り組む。自動車産業が米国製造業のバックボーンであると話した。米国は強くかつ復元力のある国であると話した。金融問題解決には時間がかかるとも発言した。
 国際問題については質疑応答の過程でイランの核問題についてやり取りがあったのみで、質問は経済問題に終始した。ブッシュ大統領と同じようにホワイトハウスに愛犬を連れて行くのかと質問されたとき会見場の雰囲気が一瞬和らいだ。
 NY株式市場では、10月の米失業率が6.5%へ拡大、GM.フォオードの赤字決算発表など暗いニュースにも関わらず、オバマ新政権への期待感から上げた。ただGM株は大幅値下がりし4ドル37セントで取引された。大幅な資金ショートを来していると今朝のWSJ紙電子版は報じた。
NY原油先物市場では様子見気分の中、WTI(軽質油)バレル61ドル台、ブレント(重質油)は57ドル台で取引された。NY金先物市場も小動きに終始しトロイオンス3ドル高の736ドル台で取引された。
 NY外国為替市場では、1ユーロ=1.2741ドル、1ドル=98.23円前後で取引された。NY債券市場では、株価上昇の反動も手伝い値下がりした。10年物国債が売られ利回りは年3.777%へ上昇した。(了)

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世界景気悪化懸念、ECB0.5%利下げ、NYダウ443ドル安、NY原油61ドル

2008-11-07 08:56:41 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


 米自動車ビッグ3のCEOが米議会トップと11月6日会談した。ビッグ3首脳は米自動車産業が崩壊すれば250万の失業者が出ると救済を訴えた。CNNテレビに出ていたアナリストは「エブリボディ」、「オール・オーバー・ザ・ワールド」という言葉を連発していた。
 ECB(欧州中央銀行)トリシエ総裁は政策金利を0.5%引き下げ後の記者会見で「ユーロ圏経済は悪化している。0.75%の利下げも考えた。」と語り追加利下げの可能性を示唆した。これに先立ちイングランド銀行は政策金利を1.50 %引き下げ年3.0%とした。 
 IMFは世界経済の見通しを年2.2%へ下方修正を発表した。その中で米国0.7%、日本0.5%,欧州0.2%それぞれマイナス成長となると予測し、一層の金融緩和を要請した。
 NYダウは先行きの景気悪化を嫌気して前日比443ドル4.85%下げ8,695ドルで取引を終了した。S&P500種平均株価、ナスダックともに5%以上値下がりした。
NY原油先物市場は、WTI(軽質油)はバレル4.40ドル下げバレル60.90ドル、ブレント物(重質油)は57.73ドルでそれぞれ取引を終了した。世界景気後退予測から需要減少が減少し、バレル50ドルも視野に入り始めたとブルームバーグは解説していた。
小麦、トウモロコシ、大豆など穀物相場もつれて安くなった。銅相場は目先の壁と見られたキロ1.70ドルをあっさり割り込んだ。銅は自動車、エレクトロニクスなど主力産業の米と言われている。銅相場の値下がりは世界景気の先行き悪化を象徴した動きである。
NY金先物相場はトロイオンス8ドル下げ733ドルで取引された。一時760ドル台でまで値上りしたが、ドルが対ユーロで買われたため売り直され反落した。原油の大幅値下がりに比べ値下がり幅が極めて少ない。ドルからユーロへ逃げていた資金が金へ移動している。
NY外国為替市場で、イングランド銀行、ECBによる利下げ発表を受けてユーロ、英ポンドが売られ、1ユーロ=1.2718ドル、1ドル=1.5730英ポンドで取引された。一方、対円ではドルは値下がりした。1ドル=97.71円は対ユーロで1ユーロ=124円が影響している。『強い円は日本の国益』を最近書いた榊原英資さんは1ユーロ=100円を予測している。
CNNテレビを見ているとこの日ディズニー株が10%値下がりしたことを盛んにコメンテーターが問題にしていた。景気悪化でディズニーランドの入場者数がさらに減るとの思惑が働いているようだ。ユーロが対ドルで急落して欧州からの旅行客が激減している。
米自動車ビッグ3も株価でみれば今朝の値段はGM5ドル、フォード、クライスラーはともに2ドルである。名前はビッグだが値段は実にスモールである。たかが株価されど株価。見る影もなく痩せてしまった。人間の健康でもそうで急に体重が減ると要注意である。
二ユーズウイーク誌日本版(11月13日付)に「GMは今年だけで188億ドルの損を出した。銀行からの融資も見込めない。」と書き、「デトロイトが生き残るには(GMが誘いをかけている)クライスラーが死ぬしか道は残されていないようだ」と言い切っている。
日本では100万預けて利子が2000円もつかない。すべての元凶がここにある。老後の生活を考えて投資信託を始めた人も多い。今年10月以降の株暴落で株式投資でも個人の被害が出ている。外貨預金では特にユーロ暴落はきつい。人任せにしていると救いがない好例だ。
厳しい世の中になってきたが健康であれば乗り切れる。元気を出して頑張りたい。(了)

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NYダウ486ドル安、NY原油65ドル、米経済実態悪嫌気(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-06 12:50:37 | 経済学
 米大統領候補オバマ氏が勝利宣言した後、NYダウは、投票日で上げた305ドルを早くも吐き出し,前日比486ドル、5.1%安の9,139ドルで取引を終了した。NY原油(WTI)先物相場も原油ガソリン在庫増を嫌気して前日比4.81ドル下げ65.72ドルで取引を終了した。
 この日民間調査会社ADPが10月の米雇用数が前月比15.7万人減、特にサービス部門での雇用が減少したと発表した。厳しいデータを見て足元の景気の悪さを再認識したようだ。
正式に発表される米労働省の10月雇用統計が注目される。
 NYダウ採用30銘柄全ての株価が値下がりした。特にJPモルガン、モルガンスタンレー、シティーなど金融株が6~7%前後値下がりが目立った。米金融機関へ各行100億ドル~300億単位で公的資金が注入された。ところが一向に改善の兆しが見えない。
 原油相場下落でエクソンはじめ資源エネルギー株の値下がりも目立った。原油相場反落でそれに追随するかのように小麦、大豆、トウモロコシはじめ銅、アルミなど非鉄金属相場も軒並み値下がりした。NY金先物相場もつれ安、トロイオンス739ドルで取引された。
 NY外国為替市場で、米景気悪化、金融不安解消には時間がかかる。米FOMCで米FRBが0.5%の追加利下げを迫られるとの見方が台頭している。一方、ユーロ圏の景気悪化からECB(欧州中央銀行)が最大0.5%利下げするとの思惑からユーロも買えない。
1ユーロ=1.3005ドルから1.2917ドルへドルは対ユーロで値上がりした。対ユーロで日本円も1ユーロ=129円から127円へ値上がりした。米国経済は重篤である。加えて欧州経済悪化が顕在化してくるから、ユーロ、ドルを売って円と交換する動きが強まるだろう。
今朝のWSJ紙で、IMFからの資金注入で一時1ドル=1400ウオンドルが1ドル=1,260ウオンまで回復している。株価も戻り基調にある。しかし、外国資金が韓国からの引き揚げがとまった兆候は見られないと指摘していた。
NYダウが下がると安全パイとして債券が買われ、10年物国債利回りは3.9%台から3.7%台へ低下した。ロンドン銀行間取引金利のライボー金利は3ヶ月もので2.5%、翌日物金利はFRB金利を0.22%下まわったと今朝のWSJ紙電子版が報じていた。
 銀行間金利が低下してきていることは、空襲警報は解除されていないが、金融のパイプ(血管)の緊張が徐々に緩和している兆候と見ることが出来る。株価が暴落したのも投資資金が回収出来ないと危機感を抱いた投資銀行が世界的規模で資産投売りを敢行した結果である。
 WSJ紙電子版によると、今朝のNYダウ急落はヘッジファンドなどの投げ売りが原因だと解説していた。NYダウだけでなくS&P500種平均5.3%、ナスダック指数5.5%それぞれ大幅値下がりした。
 M.RamseyKing証券ストラテジスト、BillKing氏は「経済学の教科書に、諸事悪化すれば、株を売れ、ドルを売れ、債券を買えと書いてある。そのことを今朝の市場が示している。」と話したとWSJ紙は紹介している。
 お金は一番臆病な生き物である。大統領は決まったが具体的な政策は具体化していない。未解決な難問が山積している。一度金融システムが崩壊すると建て直しは容易でない。経済アドバイザーとして誰を財務長官に選ぶか。株式市場はひとまず売りで様子見した。(了)

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「円高は国益」・ニューズウイーク日本版最新号(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-05 20:48:36 | 経済学
 ニューズウイーク日本版(11月22日号)が、「日本が円高を歓迎すべき理由」と題して、ピーター・タスカ氏(アーカスインベストメント共同創設者)の2ページの記事を掲載した。
 「学校で教えてくれない経済学」では再三再四「円高は国益」であると訴えているが、同窓のAさんが激励してくれた以外は、反応は全くない。日本のマスコミも「円高は国益」という観点から取り上げない。「円高は悪」と完全に刷り込まれていることに気づかない。
 ピーター・タスカ氏は「通貨安は国家の破綻をも招きうるが、自国通貨が強くなったせいでつぶれた国は一つもない」と書いている。ごく当たり前のことである。
 原油が下がりつれて様々な国際商品相場が大幅に値下がりした。ガソリンがリッター200円を越え、漁業組合がむしろ旗を押し立ててこのままでは「生きていけない」と日本政府に援助を申し入れた。新聞はじめマスコミは大々的に取り上げた。その後状況は激変した。彼等のその後を、プラス思考で、なぜ日本のマスコミは報道しないのであろうか。
 アイスランド、ハンガリーなどは自国通貨が暴落して国の存続さえ危ぶまれている。お隣の韓国も自国通貨韓国ウオンが暴落した。1ドル=900ウオンだったのがあっという間に1ドル=1,400ウオンである。韓国から日本への旅行が激減した。当然であろう。
 昨年末から年初にかけてベルギーを訪れる機会があった。ユーロを買うタイミングが悪く1ユーロ=170円で関西国際空港で日本円をユーロに交換した。現在1ユーロ=125円である。割高の旅行業者でも1ユーロ=130円で交換してくれるだろう。今だったら少ない円でおいしいベルギービールを満喫できたであろう。通貨高は国民を心身ともに豊かにさせる。
 日本の株価が5年前の水準まで暴落した。新聞の見出しには決まり文句のように円高の二文字を忘れずにつけている。日本の株価は円高が進んだために値下がりしたのであろうか。価値のない通貨をハゲタカと悪名高い外国投資銀行が買う道理がない。日本円はまだまだ割安と見ている。だからこそ世界の金融不安の中で日本円を買い続けているのであろう。
 ピーター・タカス氏は「日本政府はYOKOSO!JAPAN」キャンペーンを立ち上げ、富士山とマンガとメード喫茶を宣伝するまで落ちぶれた」と酷評している。「人為的に日本円を円安に誘導していたが、図らずも世界通貨危機が押し流してしまった」と付け加えた。
 三田在住の同窓のAさんはリッター120円が出ていると教えてくれた。軽自動車ならガソリンを満タンにして3000円で楽におつりがくる。まっすぐ家に帰るところをちょっとした買い物気分も生まれるだろう。これこそ実需拡大と言うのである。さる銭湯の経営者が原油高騰で廃業に追い込まれると話していたのはまだ半年もたたない。早々とお風呂の窯を重油からガスに転換したお風呂屋さんの話も聞いた。
 温室栽培には莫大な燃料費を使う。原油バレル150ドル時代到来なら季節はずれの野菜果物を栽培する多くの農家は倒産の危機に追い込まれたはずだ。せっかくのエネルギー節約
の流れに水を差すつもりはないが円高還元の姿勢を中小末端まで徹底して欲しい。
 相場の世界には変動がつきものである。今朝のNY原油先物はバレル70ドルまで値上がりした。先行き全く余談を許さぬことは事実である。しかし、自国通貨日本円が割安に放置されていた。日本円の価値が見直されている事実を素直な気持ちで歓迎して欲しい。(了)

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NYダウ305ドル高、NY原油バレル70ドル、NY金765ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-05 08:37:23 | 経済学
 2008年11月4日、新しいアメリカの大統領が決まる日にしては極めて珍しい。NYダウが投票日に300ドル以上上げたのは歴史始まって以来だと米国メディアが指摘した。NY株式、債券、為替、商品それぞれの市場があわただしい動きを見せた。
NYダウは前日比305ドル上げこの日の高値圏の9,625ドルで取引を終了した。NY外国為替市場ではドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.30ドル台で取引された。NY原油(WTI)市場はドル売りから急騰、バレル70ドルで取引された。ガソリンも値上がりした。
ドルが売られたことでNY金先物相場も急反発し、トロイオンス765ドルで取引された。銀、プラチナも値上がりした。穀物相場も小麦、大豆、トウモロコシがそろって値上がりした。銅、スズ、アルミなど非鉄金属相場もドル売りから値上がりした。
ドル売りは米財務省発行のCP(コマーシャルペーパー)が値上り、金利は30日物は1.74%へ2004年4月9日来の水準まで低下した。90日物金利も2.62%へ低下した。銀行間取引金利のライボー金利も3ヶ月物で2.71%台まで低下した。10月10日には4.81%台だったから様変わりであると今朝のWSJ紙は指摘した。翌日物金利は0.62%を割り込んだ。
NY株式市場の値上がりには欧米での積極的な資金供給の結果流動性に対する懸念が大幅に後退したことが背景にあるとアナリストは指摘している。
米国の経済指標は何ひとつ改善していない。この日発表された米製造業受注高は下落した。週末発表予定の10月雇用統計では非農業部門の雇用数が20万人以上減るとのアナリストの予測が出ている。実態はよくない。しかし、これ以上悪い話は新しい大統領の下では出てこないとマーケットが織り込み始めたと今朝のブルームバーグ通信で解説していた。
豪州中央銀行が11月4日、0.5%利下げし年5.25%と決めた。イングランド銀行もECB(欧州中央銀行)も11月6日の政策決定会議で利下げすると見られている。本来利下げはリターン低下で当該通貨は売られるがこの日はユーロ,豪州ドル、NZドルともに買われた。
このところ急落していたブラジルレアルがドル売りから急反発、1ドル=2.110レアルで取引された。ブラジル株式市場も反発した。ロシア株も値あがりした。世界的に資金の流れが潤沢になりつつある。痙攣を起こしていた血管(金融パイプ)を血液(お金)が流れ始めた。
NY原油先物市場で、ドル売り、ユーロ買いに敏感に反応、WTI相場はバレル6.62ドル上げ70.53ドルで取引された。ブレント物相場も上げ66.44ドルで取引された。OPECが10月に日量150万バレルの減産を決めている。
アルジエリアが11月から日量7万バレル、ベネズエラが12万9000バレルそれぞれ減産する。OPEC最大の産油国サウジアラビアの9月の輸出量が8月から日量90万バレル減ったとWSJ紙は紹介している。いつものことで相場が上がりだすと必ず後講釈が出てくる。
原油相場は一時バレル60ドル割れ寸前まで売られた。この日の70ドルへの回復を反転上昇のはじまりとみるアナリストはいないとWSJ紙は指摘している。中国、インドがこの先継続して原油輸入を拡大していくかどうか。世界第二の産油国ロシアの動向も鍵を握る。
問題は日本がどう行動するかである。オバマ氏優勢が伝えられるが、米国で新しい大統領が間もなく誕生する。今朝の一連の相場の動きが何を教えているのか興味は尽きない。(了)

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アザレア(スケッチ&コメント)

2008-11-05 08:33:22 | スケッチ


アザレア

江嵜企画代表・Ken



 亡父敬三郎の月命日には阪神御影駅前の田中花店にお世話になる。仏さん用の花といい店主に用意してもらう間店内を物色していたところ季節的にはいまどき珍しいあざやかにピンク色に咲いた鉢植えの花が目にとまった。名前を聞くとアゼリアという。地植えしても花つきがよく手入れも簡単ですと親切に店の主が教えてくれた。
 早速ヤフーでアゼリアを検索した。日本や中国のツツジ・サツキが1850年ごろヨーロッパに渡り、温室即成用に品種改良され明治のはじめに日本に導入された。約120種以上が流通している。花期は春とあった。
 念のため広辞苑でも調べた。中国南部原産のシナノサツキと日本原産のサツキとを交雑したものとあった。よく見れば花びらはつつじに似ている。
 帰宅して自宅で早速スケッチした。いざ描いてみると結構難しかった。なにごとも勉強である。これからもいろいろなタイプの花に挑戦してみたい。(了)


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FW: ユーロに先安感強まり、ドル、円相場堅調(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-04 09:29:35 | 経済学
 血のめぐりという言葉がある。血液の循環という意味である。血のめぐりが悪いということは頭脳の働きが悪いということである。経済の世界ではお金は血液のようなものである。現在の世界経済は血のめぐり、つまりお金のめぐりが悪くなっている状態だ。
今朝のブルームバーグ通信を聞いていたら米国のゴルフ業界がワコビアトーナメントをはじめ2009年の予定が決まっていないツアーが続出している。タイガーウッズの年俸は広告効果があるということで来年も据え置かれるが他のプレヤーは未定だと報じていた。 
人間にかぎらず生き物は全て恐怖感を持つと血管が収縮する。血管が収縮することで血流がより悪くなる。血液は水分や栄養素を運んでいる。いま世界経済は先行き不安、特に金融市場で恐怖感からお金のパイプが痙攣を起こし異常収縮を起こしている。
日本ではお金の話をするといい顔をしない人が多い。まして相場の話は喫茶店など不特定の人が集まる場所ではタブーである。そういうところでも最近はガソリンの値段が下がったとか外貨預金で大損したという声が耳に入るようになった。
経済専門の新聞や雑誌が経済問題を取り上げるのは当たり前である。ところが最近では一般紙はもちろんのこと特に外国の一般雑誌の代表のニューズウイーク誌などは毎週経済問題が見出しを独占している。ところが経済専門雑誌よりはるかに面白く分かり易い。
為替、原油、金利を3点セットで定点観測することを長年続けている。週明けのNY為替市場では、ドルが対ユーロ、対円共に買われ、1ユーロ=1.2642ドル、1ドル=99.12ドルとで取引された。原油(WTI)はバレル4ドル下げ64ドル台で取引された。10年物国債相場は値下がりし利回りは年3.9%へ上昇した。ただ、短期の銀行間金利は低下している。
米国景気を示す製造業ISM指数の10月データが1982年9月来最低の38.9と9月の43.5から大幅に低下した。特に雇用の減少が目立った。米企業102社のアンケート結果である。
米国経済のシンボルは自動車産業である。10月の米自動車販売台数は昨年10月の1,610万台が1,150万台まで29%激減した。GM45% フォード30%、クライスラー31%減である。ブルータスおまえもかとシーザーは叫んだ。トヨタおまえもか。トヨタ23%、ホンダ25%、日産33%それぞれ減少した。GM,クライスラー合併話は業界不振を象徴している。
本来ならドル相場が悪材料山積で嫌気して下げるところだ。ところがドルは対ユーロで逆に値上がりした。アメリカ経済も悪いがヨーロッパはアメリカ以上に悪い。病状はこの先さらに悪化する。ドイツコメルツ銀行に独政府は82億ユーロ( 1兆円)公的資金を注入する。
為替はゴルフのハンデに例えられる。ユーロは1ユーロ=1.60ドルでついこの間までプレーしていた。ところが最近では1ユーロ=1.27ドルでもゲームにならないとの見方が増えてきている。為替専門家は、ECB(欧州中央銀行)が年3.75%の今の金利を週末の会合で0.5%下げると見ている。その後も政策金利を加速度的に下げるとの見方も出てきた。
円は現在、1ドル=99円、1ユーロ=125円で取引されている。新興国のドル買い・ユーロ売りが加速化すれば、かって予測されなかった1ユーロ=100円に現実味が出て来る。
強い通貨は国益である。急激な円高は当然困る。安定的に日本円にお金(血液)が流れ、血液の循環が良くなれば必ず元気が出てくる。元気を出そう。総悲観はいただけない。〈了〉

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たかがスポーツ、されどスポーツ:喫茶談義(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-03 10:25:05 | 経済学
 自宅近くにある喫茶「いけだ」にほぼ日参している。客は次々代る。話題も変わる。今朝の話題では、マスターの巨人ラミレスのサヨナラホームランから始まった。ゴルフの話題では17歳の石川遼選手が男子プロツアー初勝利したことと女子で服部真夕選手(20)が初勝利した。師匠の岡本綾子が自分のことのように喜んだそうだ。真夕さんは服部道子の妹だ。
第138回天皇賞〈秋〉では一番人気の牝馬ウオッカが鼻差2センチ写真判定で勝った。久々の勝利を手にした武豊騎手が「(判定を待っている間)生きた心地がしなかった。本当に嬉しい。」と話したとある新聞に出ていた。
国道43号線のガソリンスタンドにリッター130円が出たという話も聞いた。田舎だと競争が少ない。都会のガソリンスタンドは客の取り合いになるからだと話していた。普通乗用車で満タンにすると高値のときにくらべたら2000円は安いそうだ。
古代史を趣味にしているTさんは飛鳥には「河内飛鳥」と「大和飛鳥」とふたつの飛鳥がありそれをつないでいたのが竹内街道だ。竹内街道の入り口に当たるところに柿本人丸の墓がある。当麻寺に五重の塔が二つあると今朝、教えてくれた。興味は尽きない。
ラミレスでやっと勝った巨人。ラミレスは「(西武の投手が岡本眞に交代して)ホームランをねらっていた」とヒーローインタービューで答えていた。彼なら打てると思って打席に入ったのであろう。なにごとでもそうだが気持ちの持ち方次第で一球で決まるから怖い。
ゴルフの石川選手のプレーを録画ビデオで見ながら日本シリーズのテレビ中継をハシゴ観戦していたという客人もいた。石川選手のキャディーの加藤大幸さん(25)は「(石川は)他の選手の3倍も4倍も打ってラウンドに入る」と話したと新聞で読んだ。
日本画家の森田りえ子さんも毎日スケッチしておられる。いま日本画を習っている猪熊佳子さんは3人のお子さんを持つ家庭の主婦である。お宅の近くの川べりで夢中でスケッチしておられる姿をよく見かけると教室の仲間から聞いた。
最近よく聞く話は素人が勉強しなくなったことだ。一番集中して勉強しなければならない学生がまるで勉強しないそうだ。日本画でも何でも同じで、毎日スケッチすることが大事である。野球でもそうでタイガースの金本選手は試合の後20分素振りして帰宅する。
勉強しないことでは政治家を一番に挙げる人が多い。夜の帰りが付き合いで遅くなる。役人が用意したメモを朝ちらっと目を通すのが精一杯だからだと先日さるテレビ番組で聞いた。冠婚葬祭に明け暮れしている影響もある。企業のトップにもその傾向が強い。
プロの新聞記者からじっくりと勉強する時間がないという話を聞いた。多くの企業が発表する「説明会」を回るだけで一日終ることもあるそうだ。場当たり的といえば大いに御幣があるが、「発表物」を追いかけている間は骨のある記事は書けないと思う。
毎日脈を取るということばがある。最近の医者は患者の脈を取らなくなった。患者の目を見ない。メモを見ている。はじめに検査データありきでは治る病気も治るはずがないだろう。目は口ほどにものを言う。人の目を見て話をしない人は信用できないのもそのためだ。
麻生内閣は緊急経済対策を発表した。日本と言う国をこの先10年、20年どうするのかがない。たかがスポーツされどスポーツ。若者の活躍が政治の世界でも待たれてならない。(了)

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ガソリン遂に135円は日本経済の「徳俵」か(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-03 00:40:27 | 経済学
 今朝国道2号線沿いのガソリンスタンドでレギュラー135円の看板を目にした。車に乗らないので自分自身、正直実感はないが、ガソリンの値段がリッター200円になるとマスコミ含めて大騒ぎしていた頃と比べて正に様変わりである。
 なぜガソリンが値下がりしたのか。原油相場が高値バレル147ドルから60ドル近辺まで急落したことと円相場が1ドル=110円台から1ドル=98円台まで値上りした結果である。
余りに急激な円高は困るが円相場が堅調に安定的に推移することは明らかにプラスである。
 今世界は欧米の金融機関の相次ぐ破綻で大混乱している。特に新興国における株安、通貨安のワン・ツーパンチが堪えている。日本でも株価は、5年前の水準まで値下がりした。これは大問題である。しかし日本は円高でなんとかノックアウトを免れている意義は大きい。
 何度も繰り返して恐縮だが、日本はほぼ100%の資源を海外からの輸入に依存している。ものの3ヶ月前、原油急騰、小麦、ともろこし、大豆などの食糧飼料、鉄鉱石などの鉱産物の暴騰で不安感が充満していた。原油安、円高のメリットが時間の経過と共に家計にも実感をもって認識されてくるであろう。問題は円高メリットを家計に何処まで還元されるかだ。
 11月15日のG20の会合が開催される。欧米の金融不安がいま世界全体を吹き荒れている。特に新興国における株暴落特に通貨暴落に何らかの歯止め策がとられるか注目したい。
米国発のサブプライム問題では当初米国は大変だがヨーロッパは安定しているとして、ユーロが堅調に推移した。そのヨーロッパの雲行きが怪しくなり、ユーロの対ドル相場が下落に転じた。ユーロ上昇のグラフと原油上昇のグラフを重ねると見事に一致する。ユーロが値下がりをはじめると原油相場があたかも歩調を合わせるかのように急落した。
 米国経済が問題でも新興国経済は拡大している。米国が買ってくれなくても中国、インドなどの需要があるから大丈夫だと安心していた。ところが、欧米の金融機関の破綻により、彼等が新興国から一斉に資金を引き揚げたからたまらない。株価、通貨ともに暴落した。
 人間も悲しいかな所詮動物である。動物行動に典型的に見られるスタンピード現象が起った。動物は水、餌が手にはいらないと感じると恐怖感から一斉にその場を離れる。
人も動物も基本的に同じである。今回の金融危機の引き金を引いたのはヘッジファンドである。彼等はリターンが全てである。資金の回転が効かなくなると生きていけない。彼等が新興国から資金を引き上げた動機も資金回収できないとの恐怖感を抱いたために逃げた。
ヘッジファンドに止まっておればまだ被害は軽微に済んだかもしれない。しかし、今回の金融不安には世界有数の投資銀行がヘッジファンド顔負けの無謀な貸し出しをした。テコの原理であるレバリッジ(自己資金に対する借金の倍率)で元手の数倍数十倍を貸し出した。その巻き戻しである「デ・レバリッジ」現象が今正に起こっている。
世界金融不安のスタートは、米国のITバブル不況を救済するためにグリーンスパン前FRB議長が仕掛けた住宅バブルといわれている。がん細胞という病根を絶とうと抗がん剤を投与した。いま世界を席巻している金融不安はその副作用だから本復には時間がかかる。
日本においても株価は暴落した。しかし、円相場は持ちこたえている。土俵に詰まったが相撲でいえば円高という「徳俵」に足が残った。円高をプラス思考で生かして欲しい。〈了〉

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