ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

「脳を知って脳を活かす」池谷裕二先生(スケッチ&コメント)

2011-10-24 09:53:45 | スケッチ


「脳を知って脳を活かす」池谷裕二先生

江嵜企画代表・Ken



「脳を知って脳を活かす」という演題で、池谷裕二という先生の講演会が、
西宮神社会館である。時間があれば出て来ないかと友達のTさんが声をか
けてくれた。不思議なもので脳ということばを聞くとピクッと反応する。
先日もアルツハイマーの話を母校の同窓会で聞き、身につまされる話が
多く、興味深く聞いたばかりである。

講演の中で、池谷先生は、近々作家のうさぎさんと共著出版されるそうで
是非読んでみたい。海馬の研究を通じて脳の健康や老化について研究して
おられると会場入り口でもらったパンフレットに書いてあった。日本に
時実利彦(ときざねとしひこ)(1909~1973)さんという希代の大脳生理
学者がおられる。学生時代、氏の著書を夢中で読んだ頃が懐かしい。

講演は質問も入れて約1時間だった。専門の脳の話も多く出た。しかし、
経験が直感を生むというくだりが一番面白かった。人間の脳には直感を
司る「線条体」という個所があるとプロジェクターに写して説明して
くれた。「線条体」は鳥、爬虫類、サンマにもあると説明が進む。
ははぁーん、動物が生きるために欠かせないのは直感だということが
だんだん分かって来る。

直感(Intuition)とひらめき(inspiration)は違う。直観は理由がわか
らない。ひらめきは理由がわかる。直観は理由がわかるというひとが
いるが、そういうのを屁理屈といいます、という池谷先生の説明のとき
会場がどっと沸いた。ひらめきは大脳皮質というところが司る。司る
場所が違う。

時実利彦さんの本のなかに、人間は余りにも大脳皮質が発達しす
ぎたと書いてあった記憶がある。身の回りにも理屈から入る人が結構
多い。その方の責任ではなくその方の大脳皮質の責任なのだろうが
説明から入る人は信用できないと常々感じている次第である。

経験が直観を育てる。目からうろこだった。池谷先生の講演会がある
と声を掛けてくれたTさんに感謝である。ちなみに今回の講演会は兵
庫県保険医協会、芦屋支部の主催である。素晴らしい機会を用意いた
だいた兵庫県保険医協会にも感謝である。

会場の様子をいつものようにスケッチした。ほぼ満席だった。大部分
が筆者も含めてであるが、お年を召した方が多かった。男女ほぼ半々。
脳に対する関心の高さを裏付けた。(了)


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コシノヒロコさん大いに語る:inKobe(スケッチ&コメント)

2011-10-23 09:57:53 | スケッチ


コシノヒロコさん大いに語る

江嵜企画代表・Ken



ファッションデザイナーのコシノヒロコさんの講演が神戸松陰女子学園大で
聞けると知り、家族と楽しみにして出かけた。神戸はその日生憎の雨模様
だったが、開演時間の1時30分数分前に同校2号館会階段教室はご婦人が
ほとんどで満員、23日付けの読売朝刊によれば約270名だと知った。

ご存知コシノヒロコさんはコシノ3姉妹の長女、話はNHK朝ドラ
「カーネーション」から始まった。岸和田で生まれて育ちました。
朝ドラで取り上げられたのは岸和田の誇りですと話された。

おじいさん子だったこと、おじいさんがお茶屋さん通いしていた時
ついて回っていた。お茶屋でおじいちゃんの酒の肴をかじってばかり
いたのでからだの弱い子になりましたのよと、まるで落語の枕よろ
しく笑いをとった。
 
おかあさんは、5年前の3月26日になくなられた。2月18日に倒れた。
ダメだったらどうしよう。なんとか回復してくれと必死に祈りました。
実は3月23日はジュンコさん、25日はご本人ヒロコさんのファッション
ショ―が決まっていたからだ。打ち上げパーティーを無事済まし、
病院に駆け付けた。翌早朝2時にお母さんはなくなった。

自分の好きなことしかやらない母親だった。ほったらかしの親だった。
しかし、最後の最後はちゃんと子供のことまで考えてくれていたんだな、
親はありがたいな、としみじみ話された言葉が印象的だった。

お母さんは生前、NHKの朝ドラに出せとNHKの集金のおじさんにまで
言っていた。それが、今年突然現実になりました。毎日「カ-ネ―ション」
の放送時間前には目を覚まし、必ず見る。舞台装置も子供の時そのまんま
です、これから自分たち子供も出てきますから是非見てくださいとPRも
しっかり忘れておられなかった。

1時間近くの話だったのでとても書ききれない。しかし、コシノヒロコ
さんの講演というよりトークショーでは、子供の教育ということばが
しばしば出て来た。それは自分のやりたいことをやりなさい。他の人に
ない物をやりなさい。その一言に尽きる。それも日本独自の特徴を
アッピールして、講演タイトルにあるようにグロ―バルに、つまり
世界の中で生きなさいということだった。

子供ころから絵が好きだったという話も面白った。高校3年のときに
デザイナーの道を選んだ。絵は小さいときから好きでよく描いていた。
それが今も生かされていると話された。

東北の震災の話にも触れ、よその国だったたらペットボトルひとつでも
つかみあいのけんかになる。日本は違った。何時間も並んで自分の順番を
待った。外国人も日本人の素晴らしさを改めて発見した。日本は大震災を
経験した。これからの日本を世界にどう訴えていけるかが大切だと話された。

政治はみんな一人一人が考えてやるものです。今、日本は大変です。
しかし、みんなが日本を盛りたてていった時、日本は変わりますと
びしっと話された言葉が強く印象に残った。(了)

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欧州金融問題解決近しと見てNYダウ267ドル高、凶と出るか吉と出るか、神様に聞いて欲しい

2011-10-22 10:39:29 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


21日のNY株式市場は、マクドナルドなど米企業決算好調発表を材料に、NYダウは前日比267ドル、2.3%高、11,808ドルで取引を終了した。一方、投資家は、ヨーロッパ金融問題解決の行方には依然懸念を残している。ただ、欧州問題などダウン・サイドリスクが、株価の長期的流れの障害にはならないだろうと一部の専門家は見ていると21日付けのWSJ紙電子版は伝えた。

「ワールドWaveMorning](経済情報)に出演した大和証券、キャピタルマ―ケッツアメリカ、長谷川誠氏は「欧州問題の解決が近いとの見方から株価が上げて来た要素が強い。10月23日、26日開催されるEU首脳会議で仮に期待される結論が出なければ株価は大きく売られるだろう。一方、7~9月の米企業の約70%が予想を上回る決算を発表した。欧州問題に解決のめどが出て来れば年末にかけて株価上昇も期待できる。全てが欧州問題にかかっている」などと解説していた。

「ワールドWaveMorning」で中国CCTVは、タイバンコクに水害の被害拡大が懸念されている。タイGDPの41%を依存しているバンコクが被害に遭えば北部の5倍10倍の被害が出る。当然なことながら、中国企業にも甚大な被害がおよぶだろうと中国当局者のコメントを紹介していた。そのすぐ後、画面が変わり、温家宝首相が、EUバローゾ委員長に電話をかけ、EU経済とユーロ相場安定は不可欠であり、EU市場の回復を強く望んでいると伝えたと紹介していた。

韓国KBSは「韓米FTAでオバマ米大統領が署名した。署名の後、オバマ大統領は、アメリカ製品の輸出が増え、数万人の雇用が守れることになった。韓国議会での今後の対応を注目していると語った」などと紹介、オバマ大統領は来年1月1日からの韓米FTA発効を強く望んでいると解説していた。韓国でも農業団体が韓米FTAに強く反対しているからオバマ大統領もなり行きを注目しているのであろう。

英BBCはカダフイ大佐殺害のニュースからはじまった。お見苦しい画面がありますがお許し願いたいと断ったあと生々しい映像を写していた。カダフイは重傷だった。しかし、連行直後、処刑されたのか、銃撃戦に巻き込まれたのかを巡って議論が出ていると紹介していた。英BBCは、英国婦人警官射殺事件、パンナム航空爆破事件の遺族が画面に登場、殺害されたことによってカダフイを裁判にかける機会がなくなった。遺憾であると語る場面を写していた。

フランスF2は、カダフイ殺害に関連して、フランスサルコジ大統領が、カダフイは数々の悪事を起こした人物である。しかし、死者に鞭打つことはよくないと思うと語ったと紹介していた。カダフイ大佐の遺体はイスラムの流儀に従い埋葬されていない。多くの住民がカダフイの遺体を確認に訪れている様子を英BBCは写してていた。カダフイが確かに死亡したことを遺体を見せることで民衆を納得させなければならないからだと解説していた。

ドイツZDFは、EFSF(欧州金融安定化基金)機能拡大を巡ってドイツ議会でまとまっていない。野党議員が、数億ドルの話は議会で討議される。数兆ドルの話は秘密会議である。許せないと語る様子を紹介していた。その一方で、ECBの支援を受けることに反対していたフランスが歩み寄りを示したと紹介していた。欧州株式市場は、ドイツ、フランス、イギリスともに2~3%高と大幅に反発した。株式市場は先読みするから何らかの解決は近いと読んでいるのかもしれない。

今朝の米ブルームバーグの番組に出演していた米投資運用会社CEOは、最後にはリーマン危機はなんとしても避けねばならないという強い意思が働くだろうと発言していた。欧州問題の行方を世界が固唾を飲んで注目していることが今朝の「ワールドWaveMorning]を見ていて実感した。(了)

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第46回神戸市高齢者美術作品展始まる:相楽園にて11月25日まで(ご案内)

2011-10-21 20:08:02 | スケッチ


第46回神戸市高齢者美術作品展始まる

江嵜企画代表・Ken



第46回神戸市高齢者美術作品展が神戸市内「相楽園」で11月21日
から始まった。25日まで開かれている。菊花展も同時開催されている。
家族同道で会場を訪れた。近くの方でお時間の許される方はお運び
いただければありがたい。

今回、日本画の部で掛け軸「朝顔」の絵を出展した。幸いにも
努力賞をいただいた。これからも「努力・し・よ・う」との励まし
の賞と受け止めている次第である。

日本画の部では今回31名の方が出品しておられた。この内
入賞者は、金賞(83歳・女性)、銀賞(83歳・男性)、銅賞
(83歳・男性)、努力賞は小生(73歳・男性)、(86歳・女性)
(77歳・男性)、(69歳・女性)計4名だった。

日本画出品者31名のうち90代は92歳の男性で1名、80代は16名、
51.6%を占め、80歳から86歳の幅で、男性7名、女性9名だった。
70代は筆者含めて8名、71~79の間に分散、男性5、女性3だった。
60代は6名、66歳が1人、残り5名が全員69歳、男性1人、女性
5人だった。昨年のデータが手許にないが今年は男性の絵に比較的
意欲的な絵が多い印象を受けた。

当展は洋画、写真、書、彫刻、陶芸部門を網羅している。中でも
洋画はことしも例年どおり出品が多く、85点出ていた。洋画の
金賞は86歳の男性で画題「三段渓の秋」の力作だった。

帰路、相楽園から徒歩10分のところにある「神戸市立海外移住と
文化の交流センター」(078-230-2891)(12月18日まで開催)
のイベント、知られざるブラジル移住の歴史展「戦後の移住と
日系人の活躍」を見学、会場に用意されたビデオ映像ふくめ
内容豊富で、大いに堪能し、帰宅の途についた。(了)


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カダフィ死去、42年の独裁終焉を世界のメディアが報道、欧州金融安定化策は先見えず

2011-10-21 10:03:35 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


芦屋川沿いにある芦屋市民センターで、黒海から北海までマイン・ドナウ運河の旅を、先月28日間かけて楽しんださる主婦の方の話を昨日、朝10時からお昼前まで聞く機会があった。乗り降りしなければ2日半のコースである。ルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、セルビア、クロアチアなどの東ヨーロッパの船着き場風景の写真が回覧された。セルビアでは戦争の傷跡がいまも残っていた。貧しい身なりのジプシーの姿をよく見かけた。ドイツに入ると川岸の風景が一変する。一言で言えば綺麗だ。ドイツ人のなにごとにも「ねばならない」という国民性が出ており、怖さすら感じたという説話者の言葉が印象的だった。

20日朝「ワールドWaveMorning」では、リビア、カダフイ大佐死去の二ユースを各局が取り上げていた。英BBCは、「カダフイは、カダフイの拠点の町シルトのコンクリートの排水溝の中で射殺された。リビアは安堵と喜びで湧きかえっている。リビア再生を目指してまず武器の回収。治安の回復だ。イラク国民評議会に実権が全て移譲される。ただ、既に内部対立が起こっている。リビアは人口600万の小国だがカダフイは豊富な石油資源を利用した。カダフイは、1942年生まれ、27歳でクーデターを敢行、議会をもたず国民をひたすら弾圧した。1984年、英国リビア大使館襲撃事件で英婦人警官が射殺された。1988年にパンナム機爆破、2003年に核放棄宣言、欧米との修復を図った。」などと紹介していた。英仏が参戦したNATO空軍は今、ホッとしていると付け加えていた。

ドイツZDFは「欧州金融安定化基金(EFSF)機能拡大を巡ってレバリッジ(梃子)問題でドイツ議会で混乱が起こっている。そのため10月23日のEU首脳会議に間に合わなくなった。しかし、ドイツ、フランス間での対立が深まっているという印象は避けなければならない。メルケル首相はどうしても成果を上げざるをえない。それまでまだ数日ある」とドイツZDF女性記者が、厳しい表情で前を見据えて力強く解説する姿が印象に残った。

20日のNY株式市場は、欧州問題解決が、独仏の対立で、10月23日開催予定のEU首脳会議で決まらないと伝えられ、NYダウは一時前日比110ドル以上値下がりした。その後10月末までに再度集まり協議するとの情報で持ち直し、前日比37ドル高、11,541ドルで取引を終了した。21日朝5時45分からの「モーニングサテライト」に出演した大和証券、キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「欧州企業は銀行の借り入れに80%依存している。欧州の銀行の混乱が続けば欧州経済は成り立たない。それはアメリカにも世界経済にも飛び火する。」などと話していた。

ドイツZDFは「ドイツ経済は今年の2.9%が来年2012年、年1.0%へ減速する。ただ、減税措置により市民の給料は増え、雇用も増える。」と紹介、町の声として「問題があるのは知っています。自分のところには来ていませんがね。」とある紳士が穏やかに答えていた。ドイツZDFは「ギリシャ議会前で数千人が公務員の3万削減、年金カットに反対するデモで流血事件にまで発展した。警官はただ状況を眺めているだけだ。」とデモ隊同士が激しく殴り合いする様子を伝えていた。

今朝の「ワールドWaveMorning」で豪ABCが、「豪ソーラーカーレースで東海大が連覇、日本の技術の高さを示した」と伝ええていた。キャプテンがテレビのインタビューに答えて「日本は今年大震災に見舞われました。日本に希望をもたらすことが出来ました」と晴れやかな表情で力強く語っていた。こういうニュ-スこそ日本の新聞は伝えて欲しい。(了)

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欧州金融危機、独仏意見不一致嫌気、NYダウ72ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2011-10-20 08:48:09 | 経済学
小さな力で大きな物を動かす原理を「テコの原理」という。19日朝の「ワールドWaveMorning」でドイツZDFが「EFSF(欧州金融安定基金)というテコを使って欧州金融危機を救済する考えを巡ってドイツ連邦議会で議論が激しく戦わされているが、与党内でもEFSF機能拡大に反対意見が出ている」と先行き懸念されると紹介していた。

フランスF2は「フランスサルコジ大統領が予定外だったがユーロ安定化策協議が目的の23日開催予定のEU首脳会議を前にしてドイツメルケル首相を訪問した。EFSFの機能拡大をめぐってドイツとの意見調整が目的だ。フランスはフランスの銀行がギリシャ国債を大量に抱えている。EFSF基金を出来るだけ拡大して危機を乗り切りたい。そのためにはドイツの協力が不可欠だからだ」と解説していた。

英BBCは「ギリシャアテネで公共部門で働く労働者が48時間ストに入った。ギリシャ議会は一連の緊縮予算を10月20日正式承認する。デモはその動きを阻止する狙いである。緊縮財政の柱は所得税増税と消費税引き上げである。」と解説、裁判官不在の法廷の様子をテレビ画面に写していた。専門家が画面に登場「ギリシャはいま昏睡状態にある。そのギリシャに薬を投与しょうとしても昏睡状態が長引くだけだ」とコメントしていた。ギリシャ財務相は「厳しいことは分かっている。デモ隊が議会の周りにいることは分かっている。緊縮財政はギリシャにより良い道のりを約束してくれる」と力説していた。

19日のNY株式市場では、NYダウが前日比72ドル安、11,504ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning](経済情報)に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「ヨーロッパ信用不安、ドイツとフランスがEFSF機能強化で対立していると伝えられた。米FRB(連邦準備制度理事会)のベージュブックが発表され、その中で地区連銀の多くで米国景気が弱いもしくはとても弱いと言う見方をしていると伝えられ、株価は値下がりに転じた」などと解説していた。NY外国為替市場では、ドイツとフランスの意見が対立していると伝えられた後ユーロが値下がりした。1ユーロ=105.65~72円、ドル円相場は小動きで1ドル=76.82~84円で取引された。NY原油(WTI)はバレル2.23ドル安、86.11ドル、NY金先物相場は、トロイオンス5.70ドル安、1,646.00ドルで取引された。

米ブルームバーグに出演したビジネススクール、J.シーガル教授は「金融機関の流動性を増やす以外解決しません。ギリシャが財政赤字を少し削減出来ても、全て救済することは出来ません。ギリシャを救済することは難しいでしょう。ヨーロッパの金融機関に流動性を付けることにつきます。」と解説していた。いつもの話で恐縮だが「流動性」とはお金を潤沢に供給して血の流れをよくすることである。血管が詰まり血液が流れなくなると命を失う。ギリシャは救えない。金融機関が次々倒れたら元も子もなくなることを大衆レベルも含めていかに理解を得られるか。政治家の力量が試されている。

今朝の「ワールドWaveMoning」で豪ABCが、中国で車ではねられる前の少女の様子とはねられたあと車は逃げた。道に放置された少女の傍を何台もの車が通過する。何人もの人が少女のそばを通り過ぎる同じ画面を繰り返し写していた。経済は発展したが中国人の心はどうなっているのかと、中国国内でも議論が高まっている。少女はICUで治療中だが意識は戻っていないと紹介していた。

「ワールドWaveMorning」を見ている途中、6時13分と同21分に東北地方で震度3の地震発生のテロップが流れた。余震が続くことがどれほど人を不安に陥れることか。お天道さんのなさることだから防ぎようがない。しかし足元の瓦礫をまず片付け多くの被災者の先々の不安を少しでも和らげることが全てであろう。ギリシャを震源とする欧州金融危機も日本人にとって他人事で済まされまい。ひき逃げされた少女と同列に議論できないが、せめて政治家には、見て見ぬふりだけはやって欲しくない。(了)

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EFSF(欧州金融安定基金)報道で、NYダウ乱高下、株高速売買のとがめか?

2011-10-19 10:28:43 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「欧州首脳がEFSF(欧州金融安定基金)枠拡大で合意した」と伝えられ、18日のNY株式市場は前日比180ドル上げ、11,577ドルで取引を終了した。「NYダウは、欧州金融不安を材料に、一時100ドル以上下げていた。取引終了後先の報道は否定された。現実問題として、具体的な解決策が出されるか難しい。」と「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は冷静にコメントしておられた。

「ワールドWaveMorning」で米ブルームバーグの番組に出演していた米資産運営会社、J.アフリン氏は「NY株式取引の2/3はフラッシュ取引、つまり高速売買である。18日の相場の上げ下げはその典型的な一日に過ぎない。株価は、①企業収益、②マクロ経済、③流動性,④投資家心理、⑤モメンタム(流れ)などさまざま要素で評価しなければならない。」などと話していた。ただ、理屈通りにいかないのは相場に限らない。高をくくることが一番怖いと常々思っている。

古い話で恐縮だが、ニチボ―貝塚バレーボールチームを世界一に育てた大松監督が「おれについてこい」という本のなかで「ビルマ戦線で捕虜の時、「釈放」と「死刑」をイギリス軍が時間を置いて交互に時間を見計らってアナウンスした。その結果、ほとんどの捕虜は精神的にずたずたにされて処刑される前に死んでいった。その時の経験で、欧米人を相手にして戦う心構えを学んだ」と書いておられた。

40年前の日米繊維戦争の際、陣頭指揮された当時旭化成工業社長、日本化学繊維協会会長、宮崎輝氏は、「アメリカ人と戦うためには肉を食え」というのが氏の口癖だった。肉食人種と日本人のような草食人種は物事の捉え方、行動の仕方、特にスピード感が基本的に違う。「肉を食え」はそこから出て来た言葉だった。

なぜ欧米人は決断が早いか。肉は一刻も早く処理しないと腐るからである。生きるか死ぬかの瀬戸際で培われた経験が遺伝子に組み込まれているからであろう。一方、日本人に動作緩慢な人が多いのはご先祖さんのお陰だから責められないかもしれない。戦後70年近くたって、昨今、日本人の平和ボケに一段と磨きがかかってきたにすぎない。

今朝の「ワールドWaveMorning」で経済関係のニュースではムディ―ズがフランス国債の格下げを「向こう3ケ月間」見守ると発表したとフランスF2が取り上げていた。現在フランス国債はAAAランク、つまり最低の金利で借り入れが保証されている。格下げされると高い金利を余儀なくされる。その最右翼に居るのがギリシャ国債である。しかし、フランス国債の格下げは時間の問題と見られている。次期フランス大統領候補に指名された野党社会党オランダ党首は、フランス国債の格下げをエサにして選挙を戦う可能性が高い。

韓国KBSが「韓国に一足早い冬の訪れ」と題して流していた。今朝のソウルは3.9℃で例年より10日早い。紅葉の広がる速度が例年20日間で30キロ進むが今年は50キロと早い。遅くとも11月初めにはスキー場がオープンできますとスキー場の経営者がニコニコ顔でテレビカメラに答えていた。タイの水害は厳しいニュ-スである。水は昔を覚えているということわざがある。文明を謳歌しているつもりになっているが、いいも悪いも所詮、お天気には勝てない。

クリントン米国務長官がリビア電撃訪問には驚いた。クリントンリビア訪問はカタール、アルジャジ―ラもトップで報じていた。イスラエル人1人釈放とパレスチナ人1000人釈放の取引成立を英BBCが報じていた。政治と経済は一体に動いている。生臭い背景があるのだろう。地球は一つ。世界は一つ。日本列島だけが世界でないことだけは確かである。(了)

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ギリシャ問題解決のハードルは高い、NYダウ247ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2011-10-18 10:39:00 | 経済学
「10月23日にヨーロッパ金融救済のための包括案がまとまる」という見通しに過大な期待を持てないとドイツメルケル首相はじめドイツ主要格閣僚が発言したことを嫌気して、週明けのNYダウは先週末比247ドル安、11,397ドルで取引を終了した。

NY外国為替市場では、G20会議の後、欧州金融危機がひとまず回避されるとの見方から、ユーロは1ユーロ=1.39ドル台、1ユーロ=107円台後半まで買われていた。ところがドイツ発言を受けて急落、1ユーロ=1.37ドル前半、1ユーロ=105円後半までユーロは、値下がりした。「ドイツ発言に冷や水を浴びせられた」と「ワールドWaveMorning」に出演した三井住友銀行、森谷亨氏はコメントしていた。

10月17日付けのWSJ紙電子版は「ギリシャ救済具体策が決まらないなどハードルは残されたまま(hurdles remain)、問題解決には、数日ではなく(not days)、数週間(but weeks)要する」と記事冒頭に書いていた。借金をもともと返せないギリシャにお金を貸し続けて来た。米国サブプライムローン問題のギリシャ番である。借金を棒引きしてはじめてチャラになる。とりあえず50%引きにすることを目標に動きだした。ところが今度はギリシャ国債を大量に抱えているフランスの銀行がもたない。ドイツの銀行さえ困ると言いだした。

テレビ東京系の番組「モーニングサテライト」に出演したシティ銀行,尾河眞樹氏は「10月23日までにEU債務危機回避のためのパッケージ(包括)案は提示されないことになり、期待感が剥落した。問題解決に向けたハードルは高い。期待は禁物だろう」とズバリ指摘していた。先のWSJ紙もハードルという言葉を使った。

ハードル(hurdle)を広辞苑で調べて見た。①陸上競技のハードル競走に用いる金属製または木製の枠、②ハードル競走の略と出ていた。英和辞典でhurdleを調べた。名詞として①競走用のハードル、障害物、②ハードルレース、③(比喩的に)障害、困難な問題。動詞として①飛び超える、②克服すると出ていた。英英辞典でhurdleを調べたところ、①jump,②obstacle(障害物)と出ていた。広辞苑だけ見ていると克服するといったニュワンスは伝わって来ない。

三段跳びという競技がある。英語ではhop,step,Jumpと言う。こちらの方が具体的で分かり易い。hopを英和辞典で調べた。①(人が)片足でピョンと飛ぶこと、②(動物が)両足でピョンピョン飛ぶことと出ていた。Stepを引くと①歩を進める、②踏みつけると出ていた。最後のjumpは①跳ぶ、②(人の心が)ドキッとする、③(価格・数量などが)急に跳ね上がるなどと出ていた。

ギリシャ問題から大きく飛躍(Jump)した。高校時代、体操の時間に100メートルハードルをやらされた。最初の一歩、二歩はなんとか足が上がる。後が続かず苦労した思い出がある。三段跳びは全く経験がない。テレビ中継で三段跳び競技を見ていると、踏切のところのホップとステップも大事だが、最後のジャンプで勝負が決まる。ハードルという言葉を聞いた時、外国人は、跳ぶとか跳ねるとかの感覚でまず捉えるのであろう。特に欧米人はどこまでいっても狩猟民族だなと実感する。

「ワ―ルドWaveMorning」でロシアRTRを見ていたら外国人投資家がロシアから逃げ始めたことに対してプーチン首相がロシア経済に不安がないと力説する場面を写していた。あれだけはやされたブラジルからも外国人投資家が逃げ始めている。通貨レアル、株式が共に下落している。ブラジルが利下げに踏み切った時がシグナルだったようだ。鳥や動物は逃げ足が速い。水かさが増す前に川を渡らなければならない。スタンピ―ド現象が始まった。ギリシャ問題解決にはハードルが高いことを教えている。(了)

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コスモス(スケッチ&コメント)

2011-10-17 08:40:24 | スケッチ


コスモス

江嵜企画代表・Ken



コスモスを急に描いてみたくなった。例の神戸三宮にあるフラワーショ
ップ「潤」にひとりでに足が向かう。帰りはいつもバスだが、往きは
JRを使う。バスだと時に40分かかる時があるが、JRだと自宅から
20分足らずで行ける。

いつものお姉さんがいなかった。ご主人の仕事の関係で鳥取に帰ったと
店の番台に新たに座ったご婦人が言った気がする。今考えると花を買い
に出かけていたこともあるが、彼女の手際良い仕事さばきが気にいって
彼女に会いにいっていたのかもしれない。

先日描いた紅葉葵をコピーしたハガキを持参した。「新作ですね、また
店に飾らせていただきます。ありがとうございます。」と先のご婦人が
笑顔で応対してくれた。「事務引き継ぎ」がちゃんとできているでは
ないか。安心した。

コスモス。ヤフーのブログで検索した。キク科。一年草。原産地 メキ
シコ、草丈50センチ~2メートル前後、花色、白、ピンク、赤、オレンジ
クリーム色、複色と出ていた。

花言葉は「乙女の真心」「乙女の愛情」
ピンク:「少女の純潔」
赤  :「調和」
白  :「美麗」「純潔」「優美」と出ていた。

自宅に持ち帰ったコスモスの鉢植えをスケッチした。あらためてスケッチ
していて今までは花ばかり見ていたことがわかった。つぼみが一杯につい
ているではないか。それがどれもこれも生き生きしている。出番を待って
いる姿は元気で美しい。(了)


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見て見ぬ振りをして解決を先延ししてきたチームを神様もお許しにならない(学校で教えてくれない経済学)

2011-10-16 09:57:45 | 経済学
神様は味なことをなさる。野球の話で恐縮だが、ひいきチームの雨の中の戦い振りをテレビ観戦していて思った。まず2回裏、ヒット、ヒットと出てワンアウト2塁3塁、あとの2人が凡退してゼロ。雨が激しくなった6回裏、今回は先の凡打した2人が名誉挽回とばかりヒット、二塁打でノ―アウト満塁、ベテラン2人を出して、代打攻勢をかけたがいずれも凡打、三振で得点ゼロ。その後雨が激しくなり、先取点を取られたひいきチームは負けた。

解説者の広沢克己さんは、クライマックスシリーズ(CS)進出がかかっているから阪神タイガースは若手に勉強の機会を与えられないとポツリ。練習も大事であるが、選手は試合に出てはじめて力が付く。甲子園球児もプロの選手もそれは同じのようだ。現場に出て仕事を身につけて行く。先の場面で代打に出たベテランのお2人が来年球場に姿を見せることはないだろう。肝心な時に仕事が出来なければひごろ頑張ったと言われても現実は厳しい。神様もお許しになるまい。そのあたりを曖昧模糊として見て見ぬ振りをして来たチームにご褒美はない。

16日の読売朝刊「地球を読む」というコラムに慶大教授の竹森俊平さんが、欧州経済危機で「遅すぎた公的資金注入」のタイトルの記事の中で「もともと借金を返す能力がない国を放置した。返済能力がそもそもない者に、いくら期限を延ばしても全額返済できない。このような借り手には、貸すのではなく、ただで与えること、つまり債務減免が必要だ」と書いておられた。

竹森教授は「ユーロ圏政府は、政治的に不人気な銀行への公的資金注入を避けた。市場は待てない。フランスベルギー銀行デクシアが倒産した。10月7日、ドイツ、メルケル首相は、ドイツ単独で銀行への公的資金投入を決めた。なぜ1年半前に打ち出せなかったのか」と書いておられた。15日、パリで開かれていたG20,主要20ケ国・地域財務相・中央銀行総裁会議は、お茶を濁して散会したと伝えられる。

「お茶を濁す」。広辞苑によれば「いいかげんにその場をごまかすこと」と出ていた。G20は打つ手なしだから「お茶を濁した」。そもそも借金を返せない者に期限を与えても返せない。以前にも書いた。また書いているとお叱りを受けそうだが、筆者が左目網膜剥離の手術を受けた時、主治医の当時、兵庫県立西宮病院、眼科部長、市橋賢治先生は「患者の目を見た時、治る病気か治らない病気かだいたい分かります。はじめから見せてもらっておれば治せた。いじくりまわされたあと来られても治しようがありません」とおっしゃった。

先の竹森教授は「ギリシャ救済の初動の遅れ」と「流動性の不足」の2つをユーロ圏の戦略の根本的誤りと指摘しておられた。「流動性の不足」とは平たく言えば、お金が潤沢に回らなくなることを意味する。お金はからだでいえば血液である。酸素と栄養を送る血液の循環が悪くなれば人は病気になる。日ごろから気をつけていても病気になる時はなるものだと豪語する人がおられる。しかし、振り返ればあの時、手を打っておけばよかったとほとんどの方がおっしゃる。先の市橋先生も「人間は突然、死なない。必ず事前に兆候が出ている」と話された。

日本画家、森田りえ子さんからひたすらスケッチしろと教えられた。現在、指導をうけている日本画家、猪熊佳子さんから、葉の一枚一枚、花の向き、茎が幹のどこから出ているか丁寧に観察しなさいと厳しく指導される。人生は日常にありと常々思う。ひいきチームのCS進出は残念ならがほぼ絶望的であるが、若い人材にチャンスを与える好機である。チームを一新して出直して欲しい。(了)

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