ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

果たして人間は万物の霊長か?イルカ言語:超音波の解読が待たれてならない(学校で教えてくれない経済学)

2011-10-15 09:20:47 | 経済学
『灘五郷・SAKEプラザ』と銘打って日本酒試飲会が阪神御影駅北の商業ビル前の広場で夕方5時から開かれると聞いて楽しみにして出かけた。生憎の雨だったが、大勢の日本酒ファンが詰めかけていた。会場入り口で300円払うとおつまみと試し飲み券3枚くれる。お目当ての福寿から始まり、沢の鶴、泉正宗と来て興に乗ってワンラウンド追加、白鶴で締めて計6ケ所、一口づつだったが、ご機嫌で帰宅した。地域産業振興のためにもコストはかかるだろうがこのような地道な催しを辛抱強く続けていくことが昨今のような厳しい経済情勢の中では必要なのであろう。

今朝は米大リーグ野球中継がなく、通常ダイヤの朝6時から「ワールドWaveMorning」を見た。カタール、アルジャジ―ラがシリア各地でアサド大統領派と反体制派とのデモで21名が死亡とトップで報じていた。平和な日本ではピンと来ないが、ナイジエリアから始まったアラブの春の流れはとどまる様子を見せていない。一方、中東オマーンに2つ目のオペラハウスが完成、カ-ブ―ス国王も参加して盛大にこけら落としが行われた。敷地8万㎡,周りに商業施設もある。石と木でつくられた巨大な建物、細かな彫刻が施されたオペラハウスだが、コンサート、国際会議、シンポジウムなど幅広く使われると紹介していた。

スペインTVEはスペイン国債がAAからAAマイナスへ格下げされたことを冒頭伝えていた。格下げの最大の理由に失業率が高さを挙げた。来年景気が悪化して財政赤字が増えればさらに格下げすると格付け会社S&Pは発表した。パリではG20が開催中である。ギリシャ危機が他の欧州へ波及しないよう手を打とうとしているが、ヨーロッパの中でさえ基本的な考え方に差があり、各国首脳の足並みは揃っていないと伝えられる。

スペインTVEは隣国ポルトガルが財政赤字削減策の一環として公務員12万人解雇とレストランに対する付加価値税が現行6%から一気に26%へ引き上げられれると紹介、観光で飯を食っているポルとガルのイメージが損なわれると怒る店長の姿を写していた。同局はウオール街での「99対1」デモがG20会場前にも現れたと紹介した。ILO統計によれば、世界で25歳以下の若者8,100万人が現在失業中、1日の生活費が1.5ユーロ(約99160円)の人が1.5億人、世界で3億の人間が職を求めている。若者は、99,99(ナインティ・ナイン}を連呼、1%の金持ちが貧しい99%をないがしろにしていると訴え、フラストレーションを募らせていると紹介していた。

おひざ元のウオール街では、14日、NYダウは、薄商いの中、前日比166ドル高、11,644ドルで取引を終えた。ハイテク株指数のナスダックは、5連騰、2,667ポイントまで値上がりした。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聡樹氏は「9月の米小売り高が予想に反して前月比1.1%増との米商務省発表を好感、米国景気の先行きに安心感が生まれた。ただ、欧州の銀行が保有する国債価値50% カットが実施されると金融機関の格下げが引き金になり破たんに至ることもありうる。欧州債務問題から目を離すことは出来ない」などと警戒していた。14日のNY外国為替市場では、1ドル=77.20~26円、1ユーロ=107.12~22円、NY原油(WTI)はバレル2.57ドル高、86.80ドル、NY金相場はトロイオンス14.50ドル高、1,681.80ドルで取引された。

今朝の「ワールドWaveMorning」ではロシアRTRがオホーツク海で捕獲したイルカを飛行機でソチまで運んだと紹介、その中で、「イルカは人間のことばにあたる超音波で会話している。顔をしかめる。ほほ笑む。調教と言う言葉は彼らには無縁だ。学ぶ、おぼえるという世界だ。イルカは既に人間を凌駕しているかもしれない」と解説していた。人間様は万物の霊長だと豪語している。果たしてそうだろうか。ロシアRTRが天燃ガスの交渉で手を焼いているというニュースの後だったせいか妙に迫力があった。(了)

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中国経済減速懸念、スロバキア議会EFSF強化法案可決、気迷い感の中NYダウ40ドル安

2011-10-14 10:21:08 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


中国がこのところの国際商品相場急落のチャンスを捉えて銅、鉄鉱石などの国際商品に積極的に買いを入れていると13日付けのCNBC電子版がロイター電を伝えた。在上海、オーストラリア・ニュージーランド銀行、マクロ商品調査部ヘッド、NicholasZhu氏は「中国の国家プロジェクト、中でも1,000万戸住宅建設、中国全土送電網拡充計画、開発途上の中西部への投資拡大が根強い商品需要をサポートしている」と話したと紹介した。

9月の貿易統計によれば、9月度、中国は8月の498百万バレルをやや上回る原油を輸入した。しかし、4ケ月連続で500万バレル/日を下回っている。一方、9月の銅及び同製品の輸入は、輸入業者がなんぴん買いを入れたため前月比11.8%増加した。10月、11月も安値での契約残がある。鉄鉱石の9月輸入は今年1月来最高の60.57百万トンで前月比2.5%増加した。銅の国際相場は8月に5.6%下げ、9月に24%暴落した。9月の鉄鉱石の国際相場は前月比5.5%下落した。石炭の9月までの1年間の輸入は、約1億2,000万トンに達したがロイター電によれば9月の石炭の輸入は1ケ月で約2000万トンに達した。

ただ、9月の大豆の輸入は413万トンと前月比11%減少した。中国の9月の貿易黒字は、世界的な景気後退の影響を受け、輸出入とも減少したと指摘している。14日付けのWSJ紙電子版は、中国の貿易黒字が、7月315億ドル、8月178億ドル、9月は5月来最低の145億ドルまで減少した。これは中国経済が減速しつつあることと人民元高の影響もあると指摘していた。

今朝のNHK/BS「ワールドWaveMorning」は、上海RTSが「米上院が対中国制裁法案を可決した。WSJ紙は中国経済減速を助け、世界景気を悪化させると指摘、ロイター電は、米中貿易戦争に発展させると書いた。英フィナンシャルタイムズは、人民元切り上げをスケープゴ―トにしていると述べた。」など世界のメディアがこぞって反対していると紹介していた。オバマ米大統領も対中国制裁法案に拒否権を行使すると見られている。来年の大統領選挙を控えての政治ショーの一つと見られている。

政治ショーとしては米上下両院が長年放置していたアメリカ韓国間のFTA協定を韓国イ・ウオンバク大統領訪米のタイミングに合わせて批准したことが挙げられる。韓国KBSはこの日のトップニュースで取り上げたと「ワールドWaveMorning」が紹介していた。韓国KBSは「韓米FTA協定批准に対して、韓国国内では、製造業は賛成、一方、農民・畜産・零細業者は被害総額が日本円換算2兆円に及ぶと猛反対している」などと紹介していた。日本国内でも韓国同様に製造業はFTAに賛成、農業団体は真っ向から反対している。

14日のNY株式市場は、JPモルガンの第3・四半期純利益25%下落を嫌気して金融株が下げをリードして、NYダウは一時150ドル近く値下がりした。取引後半に入りスロバキア議会がEFSF(欧州金融安定化)強化案を可決したと伝えられたあと買い戻しが入り、前日比40ドル安、11,478ドルで取引を終了した。NY外国為替市場では、1ユーロ=105.81~91円、1ドル=76.84~87円でやや日本円が買い戻された。NY原油(WTI)はバレル1.34ドル安の84.23ドル、NY金相場はトロイオンス14ドル安、1,667.30ドルで取引された。

タイ中部のアユタヤ地方が50年に一度と言われる大洪水に見舞われた。中国経済の減速懸念が指摘される。一方、不透明部分を多く残しているが、欧州金融危機に対処して欧州連合の足並みがようやく揃いはじめた気配も見られる。問題は日本である。口先では3:11復興を最優先すると言うが、放射能除染一つとっても具体的解決策が実施されていない。17年前神戸で震災を受けた立ち場からいえば、お見舞いの言葉はありがたいが、崩れた家の瓦一枚、ペットボトル一杯の水の方がはるかにありがたい。(了)

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死火山か休火山か?NYダウ102ドル高、ユーロ一時、1ユーロ=107円台(学校で教えてくれない経済学)

2011-10-13 10:41:30 | 経済学
命には全て限りがあるが、60数年前、小学校で、火山に死火山と活火山があると教えられた。そのとき富士山は死火山と教えられた。ところが死火山とされた火山のなかで、富士山のように死んでいない火山は休火山と呼ばれるようになった。休火山は火山活動を休んでいるだけだから眠りから覚めれば爆発する。

相場の世界でも休んでいるだけで死んでいないということばをしばしば使う。死んでいなくとも生きるために死んだふりをする時がある。動物や特に昆虫の仲間に見られる。英語の話で恐縮だが、ふりをするという意味にPretend(プリテンド)という言葉を使う。外国人と話をしているとプリテンドという言葉がしばしば出て来る。外国人でも動物との付き合いが過去多かったと見られる肉食系の人が多い欧米系に多い気がする。

日本人でも子供は平気でウソをつく。悪気があるわけではない。お腹が減ったふりをする。これは生きるための本能から出て来る知恵なのだと思う。ところが最近の子供は、小さいときからパソコンという奇妙な道具を当てがわれる。大人でもパソコンと一日中向かい合った生活しているひとはおかしくなる。いわんや子供時代からパソコンに入り浸りの人間が増えれば、肉食系の人種にも変化が起こるだろう。

土に触れ、水と戯れ、野山をかけめぐる経験が特に子供時代から豊富な人間とそうでない人間とは根源的なところで違うような印象をしばしば受ける。この先100年200年経った日本人がどのような姿になっていくのか知るよしもないが、だんだんとただ機械の虜になっていく気配濃厚な世の中が末恐ろしい気がする。

12日のNY株式市場は、スロバキア議会が懸案のEFSF(欧州金融安定化基金)強化法案を今週末までに可決する見通しが生まれたことや足元のユーロ圏の経済指標が予想外に好調だとのデータが伝えらえたあと、明るいニュースに素直に反応、NYダウは、前日比102ドル高,11,518ドルで取引を終えたとCNBCAsiaMorning電子版に書いていた。

NHKBS番組「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した米国みずほ証券、大宮弘幸氏は「EUバロード委員長は、欧州の銀行の自己資本比率を高める必要がある。そのために積極的に金融機関に資本増強すると語った。スロバキア議会でEFSF法案で妥協が成立したと伝えられNYダウは一時200ドル以上値上がりした。NY外国為替市場では、一連の欧州での金融支援策の動きを受けて、ユーロが買われ、一時、1ユーロ=1.38ドル台、1ユーロ=107円台で取引された。7~9月期の米企業決算へ関心が向かいそうだ」などと解説していた。NY原油{WTI}相場はほぼ横ばいのバレル24セント安,85.57ドル、NY金先物相場はトロイオンス21.60ドル高、1,681.30ドルで取引を終了した。

朝6時台米大リーグ放送中だった。その間、テレビ東京系の番組「モーニングサテライト」を見ていたが、番組に出演した為替アナリストの新井貴子氏が「悪材料疲れ」という言葉を使い、「欧州株価が反発、ユーロが1ユーロ=1.38ドル台まで回復して来た。円買いを進めていた投機筋のユーロ買い戻しも影響している」と解説していた。相場の世界には「売り疲れ」「買い疲れ」という言葉もある。所詮、相場の世界も生き物である人間様のゲームである。

相場は人の心の鏡である。死んだ相場は生きかえらない。しかし、相場が、生きている限り、死んだふりをしていたり、休んでいたりすることをここ数日の動きは面白く教えている。ちょっとしたミスから大事故に繋がることが多い。つまらないミスが多いなと感じる時があるが、そんなときは休みなさいと神様が教えているのだと思っている。(了)

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スロバキアがなぜギリシャを救わねばならないのか?3ケ月ごとに繰り返される悪夢

2011-10-12 11:54:11 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


スロバキアのようなユーロ圏で一番貧しい国がなぜギリシャを救済する必要があるのか。一言でいえばそんな気持ちが例のEFSF(欧州金融安定化基金)拡大法案にスロバキア議会が反対しているのかもしれない。ただ、大幅内閣改造を実施して4党連立内閣は今週末までにはギリシア支援法案を可決する見通しであると11日付けのWSJ紙電子版が伝えていた。

それでもギリシャも11月半ばまでには国に80億ユーロが振り込まれるから一息つく。ただ、同じことを3ケ月ごとに繰り返す。その都度、株式市場が揺さぶられ、為替レートが変動する。世界景気が良くならない限り、この先、今一つすっキリしない流れの中でゲームを続けなければならないのであろう。

日本の一般紙にもこのところデキシア銀行やスロバキアの話が詳しく伝えられるようになった。しかし、どの程度の日本人が、今回のギリシャ危機や欧州金融問題をわがこととして捉えているか真に疑わしい。フクシマのことも17年前の震災で手ひどい被害を受けた神戸でさえ、わがこととして捉えている人は少ない。そういう意味では,大衆レベルでは、スロバキア人もギリシャ人も同じかもしれない。

11日のNY株式市場は、デキシア問題で解決のめどが付き、ギリシャにも80億ユーロが振り込まれる。スロバキア問題も早晩解決するなど目先の懸案事項が片付きつつある。一方、アルミ大手の決算が発表された。20%値下がりしたアルミの国際相場の影響で、第3・4半期の利益が3%落ちるとの会社予想を嫌気した売りが出た。NYダウは、気迷い感漂う中、前日比ほぼ横ばいの16ドル安、11,416ドルで取引を終了した。

NY外国為替市場では、欧州金融危機が当面回避されるとの空気の中、ユーロが対ドルで買い戻され、1ユーロ=1.36ドル台で取引された。対円では1ユーロ=104.59~69円までユーロが戻した。ドル円相場は膠着状態が続いている。1ドル=76.66~71円で取引された。NY原油{WTI}先物相場は、前日比小幅のバレル40セント高、85.81ドル、NY金先物相場は、トロイオンス9.90ドル安、1,659.70ドルで取引を終了したと12日の 「ワ―ルドWaveMorning」(経済情報)で伝えていた。

先日ホ・エ・ラ・へディング・フォ―?という挨拶言葉がアメリカにあるという話に触れた。相場に限らず自分が乗っている船がどちらに向かって進んでいるかが分からないと人間というか生き物全て不安になる。英語では北に向かうと言うと値上がりを意味する。南に向かうと言うと値下がりを意味する。なぜそう言うのかは知らない。北でも南でもいい。どちらに向かっているのかどうかが分かるだけで人間は安心する。

先日、NHKテレビで3:11の際の「帰宅難民」の話を特集していた。幸いにして大事故に発展しなかったからよかった。一人おかしな人がいてもなにが起こってもおかしくない状態だったとJR新宿駅陸橋などの撮影記録を分析しながら専門家が解説しておられた。あの番組で帰宅することが全てよしではなかった。会社などで待機することの方がはるかに安全だと知った。しかし、社内でそのことを伝えたが、携帯などで個々に入手した情報を優先してほとんどの職員が帰宅したというさる印刷会社の上司の反省の弁が紹介されていた。

相場の世界にはStampede(スタンピ―ド)ということばがある。家畜などが一勢に逃げ出すことを意味する。相場は心の鏡である。人間は人である前に動物である。不安心理が大事故に繋がることは大震災に遭遇した「帰宅難民」の群集心理と同じである。(了)

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紅葉葵III(スケッチ&コメント)

2011-10-11 09:16:00 | スケッチ


紅葉葵III

江嵜企画代表・Ken



体育の日の昨日10月10日、紅葉葵一輪と例の更地で対面した。鉛筆
デッサンしたものを持ちかえり、自宅で日本画の作法で一枚の下絵を仕上
げた。日本画家、猪熊佳子先生からは花の向き、葉の姿を、自分の目で
丁寧に確かめて、丹念に描くよう厳しく指導を受けている。

朝顔の絵が仕上がり、次の目標を紅葉葵に置いている。朝顔も前々から
どうしても描きたいと思っていた。紅葉葵も3年ほど前から一度是非
描いてみたいと思っていた。

先日、日本画家、森田りえ子さんの個展で紅葉葵の絵が展示されていた。
超一流のプロの絵を身近に見られることは至福である。

昨晩は巨人・阪神戦が行われていた。試合を横目で見ながら絵を描いた。
ひいきチームが珍しくいい流れをつかんで6対3で快勝した。日本テレビ
で解説していた堀口恒夫さんは、阪神の能見が自分の意思を込めてボール
を投げていた。投手に意思や意図のないボールは相手に簡単に打たれます
よと、実に明快だった。

11日朝、「ウァ―ルドWaveMorning]を見ながら昨晩描き残したところを
描き込み仕上げた。フランス・ベルギー銀行デキシアの取締役会が会社を
解体して一部国有化することを受け容れた。

サルコジ、メルケル両首脳が、今回のデキシア破たんが他の欧州金融機関へ
の波及を断固食い止めるとの強い意志を示した。週明け10日のNY株式市
場はこれら一連の動きを素直に歓迎、NYダウは先週末比330ドル高、
11,433ドルで取引を終えた。欧州金融危機に対する不安感がひとまず和らい
だことが相場を支えたと思われる。

飛躍が過ぎると叱られるかもしれない。しかし、絵の世界でも描く者の意図
や意思のない絵は死んだ絵になると常々思っている。(了)


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ドジョ―もいいが、欧米の政治家並みに時にコケコッコ―と時の声を上げて欲しい

2011-10-10 12:18:29 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


今朝の神戸は穏やかな秋日和となった。例の更地で紅葉葵一輪とご対面、スケッチした。足元にはガーベラが咲いていた。葉を落とし始めた朝顔を束ねると下から早やスイセンが次は私の出番よと小さく顔を出しているのに驚いた。水も肥やしもやらないが植物さんは逞しく自分の居所をわきまえて生きていく姿を見て元気をもらった。

子犬を連れて散歩中のかなりお年を召したご婦人と例のモク拾いをしながら話す機会があった。震災前にここにおうちがありましたね。よく覚えておりますよと話がはじまった。これこれしかじかとこちらから答える。あの時から17年たったこと、その間ご主人を亡くされたこと、ご自宅の前に3軒新しい家が建って日当たりがすっかりだめになったなどなどの話をたっぷり聞かせもらった。朝顔の種をいただきますよとおっしゃる。どうぞどうぞと言ったあと別れた。

帰宅してパソコンの蓋を開けたら10日付けのCNBCAsiaMorningBriefニュースが配信されていた。これは無料だから特にありがたい。しかもアジアからの視点だから欧米のニュースに対する鋭い観察眼が見てとれ大いに参考になる。欧州時間の9日、日曜日、フランス、サルコジ大統領とドイツ、メルケル首相がヨ―ロッパの金融機関救済と欧州経済安定の諸策で合意にに達していた。しかし、なにひとつ追加的細目は分かっていないと出ていた。英語では“No further Details”と書くが、この言葉が一番曲者である。

ただ、英FinantialTimes(フィナンシァル・タイムズ紙)が、フランスとドイツは、包括的対策をまとめるために10月末を期限に設定したと報じたと書いていた。そもそも10月15日までだった。一部に11月にもずれるとの観測があった。延ばされたが期限が10月末に設定されたことは急がねばならないとの認識に変わったのかもしれない。

フランス、ベルギー、ルクセンブルグ3国は、重篤の銀行Dexia(デクシア)救済で合意に達した。デクシアが抱えているリスク資産は7,000億ドル(約53兆円)、ギリシャのGDP(国内総生産額)の約2倍で、国有化される見通しであるとCNBCの記事にあった。

長い週末に、中国が原油の国際相場に合わせて、北京政府はガソリンの店頭売りの値段を約3%値下げしたことと国営巨大石油企業、Sinopecがカナダ石油企業Daylighitを31億ドル(約2,356億円)で買収した。一株10.80カナダドル、60日移動平均株価に対して45%のプレミアムである。さらにChinaGuangdongNuclearPower社は7億5,000万英ポンド(約915億円)、1株270ペンスで、カラハリ鉱山の買収交渉中と出ていた。中国国営企業による買収が資源関連企業に集中して展開されていることを教えている。

10日 付けのWSJ紙電子版もトップで「メルケル、サルコジ、欧州金融危機対策で合意近し」というタイトルで取り上げた。しかし、CNBC同様詳細不明と書いていた。政治的Display(誇示、みせびらかし)が優先され、時間稼ぎだけ、中身が期待できない事態に発展する怖れがある。

欧米の政治家はしばしばDisplay{ディスプレー}を平気で行う。動物の世界でおんどりがコケコッコーと鳴いたり、クジャクのオスが羽を目一杯広げるあれである。日本の政治家はかくいうDisplayが極端に苦手である。ドジョ―に聞いて見たことはないが、歌舞伎の世界ではしばしば見られる大見栄を時に切ってみてもいいのではないか。謙譲の美徳も度が過ぎると国民の士気すら奪ってしまう。それより世界でバカにされて日本そのものが相手にされなくなることが怖い。

紅葉葵やガーベラの花びらを見ていると、これぞDisplayそのもの姿ではないかと思った次第である。(了)

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白菊・リンドウ・カーネーション・カサブランカ(スケッチ&コメント)

2011-10-09 09:44:21 | スケッチ


白菊・リンドウ・カーネーション・カサブランカ

江嵜企画代表・Ken



阪神電車「御影」駅北にある田中花店のご主人に亡父の月命日の
花をお願いしたら、白菊、リンドウ、カーネーションそれぞれ2本、
そして最後につぼみを頭にまだ残したカサブランカ一対を組み合わ
せて、それを束ねて渡してくれた。

帰宅して菊とリンドウとカーネーションを1本抜き、カサブランカの
花を1枚添えてスケッチして昨晩、絵にした。

リンドウは先日描いた。カサブランカは以前描いたことがある。
カーネーションははじめて描いた。菊には色々な色と形がある。
以前描いたこともある。今回の菊は無数の花びらが小さな針刺に
突き刺さるように咲いていた。

店でその菊を買ったときはスチレンフォ―ムで出来たスキ―帽
のようなキャップで痛まないようにであろうがガ―ドされていた。
帽子を外すとパット開いた。一本いくらする花なのか知らない。

田中花店は小学校の頃から馴染だから、かれこれ60年以上に
なる。御影市場の入り口にある。かっては賑わっていた御影市場は
失礼を顧みず言えば、すっかり寂れ果ててしまった。目の前に大手
デパート系のスーパーが2年前にオープンしたあと特に目立つ。

阪神御影駅は懸案の改装工事が順調に始まっている。大正時代に
駅がでいてから手つかずにいた。工事用テントが外された時に
どんな姿を見せてくれるかそれなりに楽しみだ。(了)


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「 便りのないことはいいことだ」ということわざがあるが、果たして本当か?

2011-10-08 09:37:46 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


ホ・エ・ラ・へディング・フォ―?昔アメリカで生活していたときよく耳にした言葉である。だんだん耳が慣れて来ると“Where are you heading for?”(どちらへお出かけですか?)と聞こえるようになる。日本でも同じマンションに長く住んでいると,大概はご婦人からであるが、「どちらまで?」と聞かれるようになる。国を問わず定番の挨拶ことばなのであろう。

日本の男は、平たく言えばええかっこしいが多い。同じマンションで多少馴染になっても無愛想な人がほとんどである。サルでも挨拶する。しかし、日本の男は、挨拶一つ出来なくなった。一言声をかけるだけで、その場の雰囲気が一気に和む。アメリカでの話であるが、ハ―ィ、と一声かけ、先のホ・エ・ラ・へディングと続く。ジャスト・ウオーキング(ちょっと、そこまで)と答える。ザッツ・グッド、ハブ・ア・ナイス・デーとかテイク・ケア(お気をつけて)とか、状況で違うが、即返事が跳ね返ってくる。

7日のWSJ紙電子版に、“Where are Oil Prices heading for?100$or50$?”というMyraP.Saefong記者の英文でA4,2枚半の結構長い記事が出ていた。結論は50ドルになる可能性もあるが、仮にあったとしても、かなり先の話になる。目先はバレル70ドルから90ドルの間を往ったり来たりするだろうと見る専門家が多い。背景に中東と北アフリカ情勢が依然不透明なことと成長鈍化とはいうものの中国、インド、ブラジルの原油需要は旺盛だからだと書いていた。

7日のNY原油{WTI}相場は、バレル82.74ドルとなんとなく上がりたがっている感じのする値段で取引を終了したとCNBCテレビのあるコメンテーターが紹介していた。一方、NY金先物相場は、トロイオンス12.36ドル 安、1,636.99ドル、NY外国為替市場では、1ユーロ=1.3375ドル、1ドル =76.71円、1ユーロ=102円台で小動きで、方向性が今一つはっきりしない。相場に限らず方向がはっきりしないと不安になるのは生き物の性であろう。

ただ、相場の世界では、上がりたがっているとか、休みたがっているという言葉を結構使う。花の絵を描くようになってからであるが、花が描いて、描いてとせがんでいる風に感じる時が結構ある。先日、日本画家、森田りえ子さんの個展で彼女のギャラリ―トークを聞く機会があった。胡蝶蘭を描くのは2度目だが、花が描いて欲しいと私を呼んでいるような気がしましたと、話しておられた。水心魚心という言葉がある。植物でもと言えば、植物さんに失礼だが、生き物であれば、必ずあると思っている。

7日のNY株式市場は、商い閑散の中、優良銘柄がさえず、NYダウは前日比20ドル安、11,103ドルで取引を終えたと7日付けのWSJ紙電子版に出ていた。同紙によれば、はじめ9月の米雇用統計が予想を上回り良かったことを材料に高く始まったが、格付け会社フィッチ(Fitch)がイタリア国債の3段階格下げ,スペイン国債を「安定」から「ネガティブ」へ引き下げたことを嫌気して後下げた」と解説していた。

8日付けの読売朝刊には、格付け会社ムーディ―ズがポルトガルの金融機関9行と英国の金融機関12行に対して2段階格下げを発表したと出ていた。経済紙だけでなく日本の枢要の一般紙も最近ヨーロッパ金融危機の関連記事を熱心に載せるようになった。読者からの声を素直に反映しているのであれば好ましい傾向だと勝手に喜んでいる。

便りのないのはいい便りということわざがある。英語ではNo News is a Good Newsと言い、フランス語ではPoint de nouvelles,bones nouvellesと言うと研究社和英辞典に出ていた。97歳の義母を月一回慰問することが習いとなった。尋ねたときの彼女の笑顔を見ているとひとこと声をかけることの効用ははかりしれないと自画自賛している次第である。(了)

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何を残し、何を捨てるかを決断することが、今、世界中で求められている

2011-10-07 10:20:34 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


朝顔の絵が仕上がり次は紅葉葵を狙っている。今朝例の更地で紅葉葵が思いがけず一輪咲いていた。そろそろ終い風呂だなと諦めていたから嬉しかった。一方、煙草のポイ捨ては相変わらずである。たん念に吸い殻を拾っている男がいることを、ちらっとでも頭に浮かべてくれたらと思いながら我慢比べしている。

帰宅していつもの「ワールドWaveMorning」を見た。ロシアRTRが釜石中学校の剣道部がロシア、クラスノヤルクスに招待された。市の体育館での剣道の練習風景を紹介していた。震災前の昨年日本文化に憧れ、釜石を訪れたロシア人、ビャチスラス・ヴィフさんが、何かの形で被災者の力になりたいと思い実施したと話していた。ロシアとの間には北方領土問題など多くの懸案事項が横たわっている。ロシア人相手ではビズネスも政治も甘い話は昔からない。しかし、今回のような地道な草の根での日本とロシアの交流を我慢強く続けて行くことは貴重である。果たして日本の政治家が研ぎ澄まされた感性を備えているかが問題だ。

イギリス国営放送の英BBCの予算が5年間で7億英ポンド(約800億円)削減される。2017年まで受信料値上げを凍結することも決まったと当の英BBCが放送していた。何を捨て何を残すか。視聴者に人気のドラマ制作やスポーツは残すとBBC責任者が語っていた。日本でも水面下では公共放送予算の効率化は議論されているのであろうが、「ワールドWaveMorning」を楽しみにしている視聴者の存在も忘れないで欲しい。

アップル、前CEO(最高経営責任者)の死を悼み、世界各国が特番で取り上げていたと「ワールドWaveMorning」が紹介していた。そのなかで韓国KBSは、「そう簡単にはアップルの牙城は落せないだろう。しかし、サムスン電子のチャンスだ」と話していると紹介していた。ジョブズ氏の死に哀悼の意を伝えたあと、豪ABCは、インドで一台35ドル{約2,700円}のパソコンが売りだされた。メモリー機能に制限がありパフオ―マンスを疑問視する見方も多い。しかし、一日1ドル未満の稼ぎしかないインド人大衆にテクノロジーを紹介する大いなるチャンスになることだけは確かだと専門家の見方を紹介していた。

6日のNY株式市場は、薄商いの中、NYダウ183ドル高、11,123ドル、ナスダック46ポイント高、2,506ポイントまで回復した。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、長谷川誠氏は「ドイツメルケル首相が銀行の資本増強を支持した。米ガイトナー財務長官が、リ―マン時のような事態にはならないと発言した。ECBは政策金利を1.5%に据え置いた。欧州株が値上がりした。小売り高回復など米経済指標は堅調であるなどが相場を支援した。7~9月期の米企業決算発表が始まれば景気減速観測は後退するだろう。NY原油(WTI)はバレル2.91ドル高、82.59ドル、NY金先物相場はトロイオンス11.60ドル高、1,651.90ドルと反発した。」などと強気のコメントを披露した。

一方、カタール、アルジャジ―ラは、NATO軍がリビア空爆を継続している。反カダフイ派とカダフィ派の戦闘は収まる気配は見られないと伝えた。米国での富の偏在を抗議するウオール街でのデモが全米各地で広がる気配を見せていると米ABCが伝えた。韓国KBSは、脱北者の暗殺を特殊兵器で計画していた元脱北者が逮捕されたと伝えた。シンガポールCNAはタイでの1995年以来最大の洪水被害がヴェトナムにも波及、米など農産物急騰の背景となっていると紹介した。

日本では放射能除染作業すら遅々として進んでいない。冬がすぐそこまで迫り仮設住宅での厳しい生活が待っていると伝えられる。17年前の神戸の震災の時、お見舞いの言葉もありがたかったが、崩れ落ちた家の中で、目の前の瓦一枚拾うために駆けつけ、ペットボトルを担いで避難先に届けてくれた友達の好意が忘れられない。目の前の仕事で何を残し、何を捨てるかの決断が、世界中で今、求められている。(了)

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デキシア国有化をフランスF2が示唆、欧州金融危機は日本人にとって他人事か?

2011-10-06 12:29:02 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「欧州のリーダーが銀行救済に真剣になってマーケットのセンチメントが明らかに改善した」と6日付けのCNBCAsiaMorningBriefにGinny-AnnGoh氏が書いた。ドイツメルケル首相が銀行の資本増強に動く用意があると語った。英フィナンシァルタイムズによれば欧州の金融機関が総額2000億ユーロの資金ショートに陥っており金融監督庁が調査に入った。ECBとイングランド銀行総裁が木曜日午後声明を出す予定であるなどと書いていた。

5日のNY株式市場は、欧州金融機関に対する支援が具体化しつつあることと米国経済指標に改善の兆しが見られるとして、NYダウは前日比131ドル高、10,939ドル高で取引を終了した。今朝の「ワールドWaveMorning」に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「IMF,EU当局がヨーロッパ債務危機に備えて銀行の資本増強に動いた。米民間調査機関ADPが9月の米民間部門の雇用が91,000人に増加したと発表したことなどから過度な悲観が改善した。NY原油{WTI}相場が、原油、ガソリンの在庫が共に予想に反して大幅減少したと伝えられ、前日比バレル4.1ドル高、79.68ドルで取引を終了した」などと解説していた。

CNBCの今朝のテレビを見ていたら、この日は金、銀、プラチナ、小麦、大豆など商品相場も反発したと報じていた。金相場はトロイオンス25.60ドル上げ1,640ドルで取引を終了、プラチナも17ドル上げて1,489ドルまで戻したが、プラチナと金が完全に逆転、プラチナの戻りが鈍いことを伝えていた。需要の半分を自動車用途に左右されるプラチナとほぼ純粋に資産投資が相場を決める金相場との差がわかりやすく出ている。

今朝のドイツZDFは「欧州首脳が、ようやくベルギー、フランスに本拠を置くデキシア銀行救済に動き出した。一方、アテネでは連日、政府による緊縮施策実施に反対するデモが行われている。5日にはついに流血事件にまで発展した。10月14日に予定されているEU首脳会議が注目される」と伝え、「金持ちから税金を取れ」と叫ぶ市民の声を紹介していた。

フランスF2は「デキシア(Dexia)銀行は、リーマン倒産の際の不良債権を今も当時のまま抱えている。その後ギリシャ国債、ポルトガル国債に手を広げた。ギリシャ危機の最初の犠牲者なりそうだ。国有化されるだろう。多くの関係者はデキシアの実態は以前から分かっていた。デキシアは年末償還分で、ギリシャ債34.6億ユーロ、ポルトガル債19.7億ユーロ、イタリア債150億ユーロを抱えている」と解説していた。

日本ではギリシャ問題もヨーロッパ金融危機も他人事である。喫茶店でも話題にならない。一番身近な年金基金が債券や株で資金運用している事実さえ関心を持たない。その意味ではIMF,EU,ECBから入金がなければデフォルテ(債務不履行)になると言われても、EUが我々を見捨てるはずはないと高をくくっているギリシャ国民と体質的に同質かもしれない。

お金は経済の血液と同じである。血液は酸素と栄養をからだの隅々まで運んでいる。脳梗塞、脳血栓はいずれも血液が脳へ送りこまれなくなった時に起こる病気である。デキシア銀行が倒産の危機に直面していることも資金ショートした結果である。いつまでもあると思うな親と金。今世界で大変なことが起こっていることを、自分自身の身近な問題として、政治家もマスコミも今少し真面目に受け止めて欲しい。(了)

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