ジュークボックス (^m^ ) (パワポ画像より)
マーケ&ブランディング連載
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当院の治療は木、金、土の10:00~19:00です。
この連載をここまで読んで頂いて、マーケティングとブランディングの違いが分からなくなった人もいると思いますので、ここら辺で少し整理しておきます。
ブランディングディレクターの宇佐美清氏は、マーケティングとブランディングの違いを次のように述べています。
マーケティングとは:ブランドの価値を「人の外側」で消費者と結びつけること。つまり、製品を見たり、聞いたり、触ったり、味わったりという、人間の周囲、物理的な外側から消費に結びつけること。
ブランディングとは:ブランドの価値を「人の内側」に作ることで、ブランドを気持ちの中、則ち内側に存在させること。
少しスッキリしましたでしょうか。
マーケティングとは外郭で、ブランディングとは内核と考えてもいいと思います。
ブランディングが内核とすると、その内核に「人の心」があるわけで、それを知らなければブランディングが上手くいかないわけです。
このブログの ≪3月27日(日)のリアル臨床研究会 ≪鍼灸パフォーマンスのバリュー≫(連載1)≫ で、「マーケティング戦略での7P」を紹介しましたが、多くの消費者は、この7Pで購入するか否かを決めているというわけです。
① 製品(Product)
② 価格(Price)
③ 場所(Place)
④ プロモーション(Promotion)
⑤ 人(person)
⑥ 哲学(philosophy)あるいは業務プロセス(Process)とするところもあります
⑦ 物的証拠(Physical Evidence)
仕掛け人(事業者)は、その7Pを考えながら販売チャネルや方法を決めていくのですが、事業は生き物なので、人間が幼年期、少年期、青年期、壮年期、老年期と移行していくように、事業も「導入期」「成長期」「成長期」「安定期」「衰退期」と変化していきます。
それが事業の基本原則です。
なので、自分が知っている技術も、自分が営んでいる事業も、常に変化しているわけで、それに気付かないと、取り残されてしまいます。
「ジュークボックス」知っている人は、壮年から老年です。
カラオケも随分スタイルが変わってきました。
斯界では経絡治療が流行ったこともありました。
奇経治療が流行ったこともありました。
刺絡療法が流行ったこともありました。
カイロプラクティックが流行ったこともありました。
そうです。
技術も人の心と一緒に変わっていくのです。
なぜですか?
顧客(患者さん)のインサイトで読んで組み直してブランディングするからです。
講習会でも一緒です。
七星論の講習も常に新しいテクニックを加え、新しいブランドを作っています。
具体的には 4月24日(日)の臨床実践塾 でお話します。
マーケティング理論は、そのような流れも説明しやすいものです。
マーケティングとは、
① 「人が買ってしまう環境をつくること」で、
② 「ブランド力は無視できない」わけで、
③ ブランディングのインサイトでは、「性善説」に解決策があるので、消費者の役に立ち、喜んでもらえるモノでなければいけない
それらを結び付けて販売をし、利益を上げていくのがマーケティングになるというわけです。
こうしてみると、マーケティングは生き物のようであると言うことがわかるはずです。
いつまでも同じ手法ではマーケティングできないわけです。
私が鍼灸学校に入学する頃は、11人が入学願書を出しても、1人しか入学できなかったのですが、現在の鍼灸学校は定員割れの状態が続いているようです。
鍼灸教員の資格を取っても、「就職先がない」と嘆く人もいるようです。
そんな話を聞きながら、私は「鍼灸学生もマーケティングやブランディングを学んだほうがいいのに…」と考えました。
つまり、目指したい就職先に「買ってもらえるような環境をつくる」わけで、アピールするためには、ブランド力があると有利になると考えるからです。
開業鍼灸師にとっては、なおのことです。
私のホームページが汚くて古臭いから言うのではありませんが、綺麗な、立派な、流行のホームページを作ったからといって患者さんが増えるとは考え難いものです。
なが~~~~い、、、なが~~~~~~い、、、しつこ~い、、セールスレターを書いたからといって、患者さんが増えるとは言えません。
セールスレターは、物を売る場合には役立つと思いますが、技術を売る場合には、却ってマイナスになる場合があると考えるからです。
ブランドを作り、それを人に伝え(ブランディング)、その価値を患者さんに知ってもらって、自分と患者さんとを結び付けることで(マーケティング)が成立し、初めて患者さんが増えてくるというわけです。