うゎははは、 くすぐった~~い? (゜c_,゜`。)プッ
何年か前まで、スタッフに何かを教えるときは、先にテキストで勉強してもらい、それを基に臨床の合間か昼食時間にお話していました。
しかし、その使っていたテキストの内容は、ほとんど本に書きましたので、本を読んでもらえばいいと考えていたわけです。
そんなことで、スタッフ講習会なんてやったことがなかったのですが、今回初めて講習会を開催しました。
内容は、「易」の話から入ったのですが、それも『人体惑星試論奥義書』に書いてあるのですが、スタッフ以外の人も含めて、ほとんどの人が「易」という言葉を聞いただけで眠くなったり、急な用事ができたりするようです。(笑)
ですから、「易」の面白さ、重要さ、使い方、を知ってもらえば、もっと勉強が楽しくなるだろうと思い、易の話から入ったわけです。
東洋医学での易は、陰陽に始まり五行に展開され、五行を用いて生理病理を説いていき、五行で診断と治療を進めていくわけですから、易の応用方法を知らなければ、臨床での治療は「まる覚えしなければならない」と言っても過言ではないと思います。
「まる覚え」は、近いようで遠い道のりです。
七星論での解剖を見るとわかるように、身体のいろいろな部位を七つに分けてあり、その七つの部分で診断し、七つの部位や経絡で治療ができますので、今までの東洋医学よりはるかに便利だし、はるかに理解しやすいものです。
則ち、相当な近道を歩くことができるわけです。
ですから「易」の話から始めたわけですが、易というのは文章にすると「古臭い」「堅苦しい」という感じを受けますが、言葉で説明すると、「楽しい」「おもしろい」「興味深い」と感じるものです。
実際、私が講義をするときも「易」という言葉は使いませんが、話している内容は易の応用であり、診断や実技も易の応用なのです。
私は他の治療の本を読むときも、習慣的に「七星」で考えてしまうので、いろいろな結びつきをさせながら読み通していけます。
つまり、「記憶術」のテクニックのようなものです。
記憶術では、ベースをいくつか作っておき、記憶したいことをそのベースに乗せていくのですが、その方法を使うと、何年も記憶に残るから面白いものです。
たとえば、使いやすいベースとしては、皆さんも知っている干支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」というのがあります。
その干支を動物に喩えて、覚えたいモノをその動物の眼に入れたり、口にくわえさせたり、耳に突き刺したり、と奇想天外な想像をするわけです。
そうすると、干支の順に覚えたモノが出てきますので、覚えるのに時間も苦労も要らないのです。
たとえば、時計、ジュータン、コーヒー、着物、傘などという品物をを順序よく覚えるとすると、ネズミが時計を足で漕いで回している。牛がジュータンで空を飛んでいる。トラがコーヒーカップの中で泳いでいる。ウサギが着物を着てしゃなりしゃなりと歩いている。タツの目に傘が刺さっている。などと覚えるわけです。
それを東洋医学に応用して、七星論に当てはめると、七星論では眼に入れたり、口にくわえさせたりということはしないのですが、「水」でしたら、水は陰性ですので、陰性の気候や食物に弱い。
だから冬という陰性の季節にはリウマチの痛みが出やすくなる。冷えるとトイレも近くなる。お腹の冷えやすくなるので、下痢や便秘も出やすくなる、等々と連鎖的に考えることができます。
実技では、腰痛や腎経の疾患に治療効果のある「生物力学療法」をやりましたが、その前に診断です。
上の写真は、肝臓、脾臓の診断をしているところですが、元気な人はくすぐったいのです。
そしてエビデンス構築の方法ですが、これは動きで見せたほうがいいので、前屈をしてもらい、治療後に再び前屈をしてもらって、その差を比較します。
一目瞭然でわかります。
これが「魅せる鍼灸」になるわけです。(^―^)