3年ほど前から、庭で米作りというのをやっている。バケツで育てるという簡単なものだが、今年も“豊作”だったので、やり方を紹介しておきます。
①苗作り
春、暖かくなってきたら(4~5月)、深めの皿に適当なスポンジを敷き、種もみ(もみ殻付きの米)をその上に5粒ほど乗せて水でヒタヒタにする。数日で芽が出るから、水を切らさないことにだけ気を付け、そのまま放っておくと、数週間から1ヶ月で12,3cmの苗になる。この間、日なたに出す必要はない。
②田植え
次に、バケツに土(普通の土でいい)を厚さ5cmほど入れ、水面がその上3cmくらい来るように水(水道水で結構)を加えてかき混ぜる。土が落ち着いたところで、上記の苗を植え付ける。この際、スポンジにからまっている根っこを切らないように気をつけること。
③稲刈り
あとは、水を切らさないよう、また苗が水没してしまわないよう、日当たりのいい場所に置いておくだけ。これで10月にはたわわに実った稲が出来るはず。もみ殻をむくのは大変だが、玄米のまま普通のご飯と一緒に炊いてから、戴く。色が他のお米と違うし、硬いから口の中でもすぐわかる。もちろん、炊かずに玄米をそのまま食べてもおいしい(肥料も農薬も使っていないから安心)。なお翌年のため、10粒ほどは残しておくこと。
ところで、最初の種もみをどうやって手に入れるかだが、僕の場合、稲刈りの頃、少し分けてもらったのが最初。今からだと、来年の春先、農家か農協で種か苗をもらうという手も。(数名様になら、お分けできますが)
スポンジの上で苗が育ってくると、どういうわけか朝、その先端に露ができる。きれいなものだし、何だか健康にいいような気がして、それをペロッとなめるのも、楽しみの一つ。
1粒の種が、水と土と太陽と、そして半年間で50粒に。何の不思議なけれど。