題名にギョッとしてクリックされた方、驚かせて申し訳ない。今すぐ、あるいは来週のいついつに自殺する、という話ではありませんので。
10年ほど前だったか、ダウンタウンの松本人志が『遺書』という、お笑いらしい本を出していたが、ああいうものだと思って下さい。ただ、半分はマジメなので、それをこれから話そうと思います。しばしのご辛抱を。
人はいつか死ぬ。僕も40代だから、人生もう半分も残っていないかもしれない。事故やら病気やらで、突然死んでしまうかもしれない。
有名になっているわけでもないし、すごい発明・発見をしたわけでもないし、社会的に重要な地位に付いているわけでもない。世の中そういう人がほとんどとは言え、人生の中で得たものが、その人が死ぬことで消えてしまうのはもったいない。
もちろん、その家族や仕事関係の人たちに、人となりや研究成果といったものは残るのだが、僕は、もう少し多くの人に別の何かを残したいと考えた(欲張りだが)。40年も生きていれば、何かしら世の中に役立つようなことは、身に付いているはず。
だからブログを始めた。最初から言っているように、伝えたいことは伝えたい時にやっておかないと、〈その時〉は永遠にやって来ないかもしれないのだから。
このブログは、僕の長い長い『遺書』だと言ってもいい。急に死んでしまっても、しばらくはこの世の中に残るに違いない。
皆さんも、「どこそこ行って面白かった」だの「これで何万もうかりました」だので終わらせないで欲しい。何か物事に対し、自分なりに考え、自分なりの見方を盛り込んでおけば、それは世界にたった一つの意見となり得るのだから。
ブログをやっている人は、20代30代が多いらしい。ならばちょっとだけ人生の先輩として、伝えられることはあるんじゃないかと思う。もちろん、僕より年上の人も読んでくれてるのかもしれないが、それはそれで、結構なこと。
先輩が若い人に教える、というと、つい政治経済の話になって「世の中間違っとる」なんてことになりがちだが、僕はそういうのにはあまり興味はない。理系だからか、科学的な考え方、理屈に合った考え方、あるいはこんな考え方もできるんじゃないかってことを、伝えたいと思っている。
と、小難しい理屈を並べました。相変わらずこんな感じでやって行きますが、これからもよろしくお願いします。
それにしても、10代で遺書を書かざるを得ない子供たち…。何度も言うけれど、死んじゃあいけない!