アメリカのサブプライムローン問題に端を発し、世界的な株安、そして円高である。
・・・と書くといかにも経済通のようであるが、ニュースか何かで聞いたことをそのまま並べただけで、サブプライムが一体何なのかよくわかっていないし、それでどうして株安になるのか、さっぱりわからない。
円高だろうが円安だろうが、長いことやってりゃ波があるのは当たり前。いちいち騒ぎ立てることのほどでもなし。長い目で見りゃあ、プラスマイナスゼロであるに違いない。
新聞にしろテレビのニュースにしろ、政治経済の話がトップになることが多い。もちろん、政治や経済が不安定だとみんなの生活が不安になるというのはわかる。でも高校時代の「政治経済」なんて、社会科の中では最も人気がなかったんじゃないか(個人的には、地理と倫理が好きだった)。
それが大人になると、どうして〈一番人気〉になるのか、そこんとこがどうもよく理解できない。
政治経済がすべて、とまでは行かないまでも、優先される世の中ってのは、どうにも違和感がある。これはまあ、僕が理系の出で、しかも金勘定に関係ない仕事しているせいかもしれない。学校の教科で言えば、物理だって漢文だって、政治経済と同格であったはずだ。それがなぜ、優先されるのか・・・。
そうそう、経済といえば、日経平均株価が上がったの下がったの言っているが、どこをどう計算したら平均で1万なんぼの株価が出てくるのか、これまたさっぱりわからない。優良企業を選んでいるとかいう話だが、それでもせいぜい数千円にしかならないはず。何か細工してるんじゃないか、といかがわしく思えてくる。
日銀の総裁が空席になって、これまた大騒ぎのようだが、それでもってどういう良くないことが起きるのか、これまたよくわからない。あとガソリンの税金が安くなるというような話もあるが、そんなことより僕は、『2001年宇宙の旅』原作者のアーサー・C・クラーク氏が亡くなったり、土井さんが宇宙ステーションに行ったりしたことの方が、よっぽど関心がある。
・・・とまあ小理屈をまた並べてしまいましたが、光があって空気があって重力があって、の方がよほど重要な気がする。ノンキと言われればそうなのだが。
〔写真はasahi.comより〕