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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

僕のモテ期

2010-10-24 10:25:59 | 女の子
 
 気難しい性格が災いしてか、彼女というものがなかなかできなかった20年以上前の話。(少々自慢げあるいはノロケに聞こえるかもしれませんが、ご勘弁を)

 26歳を過ぎたころ、友人や先輩たちから「こんな子いるんだけどどう?」「知り合いの娘さんを紹介したいんだけど」といった話があちこちから舞い込むようになった。それは友人の知り合いだったり、先輩の奥さんの友達であったり、会社の人のいとこだったり。
 掛け持ち(ふた股)というのはもちろんやらず、順に、食事行ったり、ハイキングに行ったり、動物園に行ったり。残念ながらこちらからお断わりしたこともあったし、これまた残念ながら断わられたことも。
 断わったり断わられたり、やれやれっと思っていると次の話が、という、言わばモテモテの状態。仕事そう忙しい時期じゃなかったんで良かったが。
 都合たしか7人紹介され、5番目に会ったのが今のカミさん。松田聖子の『いちご畑でつかまえて』ではないけれど、だいたい女の子ってのは男から逃げて行くものだが、この子だけは、何だかんだ無理言ってもついて来てくれた。それが、一緒になろうと決めた最大の理由(おっとりしてて可愛いらしかったというのもある)。
 まあその前に気の合う子に当たっていればそこで決まりだったろうし、カミさんで決めきれなければ、そのあとの子になっていた。ひょっとしたら、今も独り者だったかも。

 ちなみに残り2名は、どっかの大学教授の娘さん、それと東京女子大出の子。おそらくどちらもお嬢様、あるいは才女だったと思うし、一度会ってみたかった気もするが、今となっては…。器用にふた股あるいはみつ股掛けていれば、人生違っていただろう。(ただその場合でも、同じようなことをこうして書き記しているのかも)
 顔も名前も忘れてしまった子たち、顔も名前も知らずに済んだ子たち、元気にしているだろうか。

 ところで、結婚するとなると逆に“モテる”のも事実。「ねえねえ、いつ結婚するの」とか「相手どんな人?」とか、それまでろくに話もしなかった会社の子が話しかけてきたりするものだ。
 所帯持つからには無茶しなだろうというのもあって、いっときモテモテにはなる。だから独身の諸君、一度は結婚してみるのもいい。

 以上、恥ずかしながら僕のモテ期でした。ただこれを、正確に〈モテ期〉と言っていいかどうか。
 ともかく、一生のうちに3回はモテ期があるらしいから、中学校時代と合わせ、あと1回はあるのかも。なお、今じゃ性格だいぶ丸くなっていますんで。
 そうそう、この話はカミさん(人に言わせれば才女らしい)にはナイショ。

コメント
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