ずいぶん暑くなってきて、ハエやカ、ゴキブリも出没中。その分、殺虫剤のCMも目立ってきた。
〈害虫〉ということで目の敵にされている彼らだが、ひょっとしたら、心優しい生き物であるのかもしれない。そしてもし絶滅させたりしたら、おそらく生態系が狂ってしまうに違いない。ゴキブリやアリは食べこぼしを処理してくれるのだし、シロアリだって、倒木を土に返す役割を持っているはずだ。
パチンコやら自動販売機やら、無駄だってんで無くしてしまったら、行き場のなくなる人が増えるだろうし、非常時の水分補給も難しくなるだろう。
とは言っても、カサコソ動き回るゴキブリは捕まえたくなるし、耳元でブンブン(だから蚊)いうカは潰したくなる。(どっちがタマゴかニワトリか、血の多い耳元に近付いてしまうのは、カからすれば、トラップみたいなものだ)
殺虫剤でのた打ち回ったり、ゴキブリホイホイの中で動けずもがいたりするのを見ると、何とも残酷だなあ、という気もする。(ここら辺り、動物愛護の人も何も言わないらしい)
ところで、人が突然死んでしまったりした場合、高い次元からの意向によるものだいう考え方がある。僕らがハエやゴキブリを殺すのも、それに似ているようだが、僕ら特に何か考えてやっているわけではない。ハエと人間と、次元的にはそう変わらないだろうし、人間の生き死にの場合は、もっと高度な次元による判断であってほしいと思っている。
何やら小難しくなってしまいました。
それにしても、今年はセミの鳴き声があまり聞こえない。〈素数ゼミ〉というわけでもなかろうが、梅雨明けが早過ぎたせいか。
〔イラストは、大阪のヒロさんのブログより勝手ながら拝借〕