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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

ハエやカ、ゴキブリに罪はあるか

2011-07-17 08:44:14 | エッセイ
 
 ずいぶん暑くなってきて、ハエやカ、ゴキブリも出没中。その分、殺虫剤のCMも目立ってきた。

 〈害虫〉ということで目の敵にされている彼らだが、ひょっとしたら、心優しい生き物であるのかもしれない。そしてもし絶滅させたりしたら、おそらく生態系が狂ってしまうに違いない。ゴキブリやアリは食べこぼしを処理してくれるのだし、シロアリだって、倒木を土に返す役割を持っているはずだ。
 パチンコやら自動販売機やら、無駄だってんで無くしてしまったら、行き場のなくなる人が増えるだろうし、非常時の水分補給も難しくなるだろう。

 とは言っても、カサコソ動き回るゴキブリは捕まえたくなるし、耳元でブンブン(だから蚊)いうカは潰したくなる。(どっちがタマゴかニワトリか、血の多い耳元に近付いてしまうのは、カからすれば、トラップみたいなものだ)
 殺虫剤でのた打ち回ったり、ゴキブリホイホイの中で動けずもがいたりするのを見ると、何とも残酷だなあ、という気もする。(ここら辺り、動物愛護の人も何も言わないらしい)

 ところで、人が突然死んでしまったりした場合、高い次元からの意向によるものだいう考え方がある。僕らがハエやゴキブリを殺すのも、それに似ているようだが、僕ら特に何か考えてやっているわけではない。ハエと人間と、次元的にはそう変わらないだろうし、人間の生き死にの場合は、もっと高度な次元による判断であってほしいと思っている。

 何やら小難しくなってしまいました。
 それにしても、今年はセミの鳴き声があまり聞こえない。〈素数ゼミ〉というわけでもなかろうが、梅雨明けが早過ぎたせいか。
 

 〔イラストは、大阪のヒロさんのブログより勝手ながら拝借〕
コメント
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