就職した時、会社人間になんてなるもんかと思っていた。仕事のことしか考えられないような、言わば偏った人間はつまらないだろうな、と。
以来30年近く経ち管理職にもなり、そうも言ってられなくなった。家に帰ってからも仕事のこと考えているし、休日も頭のどこかには仕事のことがある。(慣れたのだとも言えるし、これはこれで会社/社会に洗脳されたのだとも言える)
でも考えてみれば、お店やっている自営業の人だって、会社の経営者だって、一流のミュージシャンだってプロのスポーツ選手だって、四六時中仕事のことを考えていることだろう(一流の政治家も、世の中のことをずっと考えているはず)。でなければ淘汰されてしまう。厳しいこの時代、経営者でも一流でもないけれど、淘汰されないためにも仕事のことは考えていないといけないに違いない。
仕事でも何でも、夢中になれるというのはいい。「あ、もうこんな時間か」と思えるのは、時間忘れて遊んでいた子供の頃に似た感覚を覚える。
それと、最近は管理職になりたがらい若者も増えているようだけど、物の見方なり幅が拡がるし人を動かす面白さってのもあるし、管理職もなかなかいいもの。
一番イヤなのは、会社で面白くないことがあって、それが休日前だったりすると、せっかくの休日の間ずっと悪い気分のまま過ごすこと。
とは言え、学生の場合勉強のことばかり、社会人の場合仕事ばかりでもつまらない。どこかでそれ以外の幅も持っておかないと、ただの〈専門バカ〉になってしまう。
どこかで書いたけれど、飲み会の席で仕事の話ばかりというのも面白くないし、人の噂話だけというのも芸がない。たとえば相対性理論とか再生医療の話とか世界遺産の話とか、全然別の話ができる人ってのはカッコいいと思う。
その流れで僕の場合、このブログに書く内容ってのは仕事とはほとんど関係ないようなことばかりになっている。バランスもとらないとね。
〔冒頭のイラストは、ご存じ脳内メーカー。「shinob」と入れた結果だが仕事なんてほど遠い!〕