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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

初マラソン完走記

2015-11-01 08:22:01 | エッセイ
 
 55歳にしてフルマラソン(先週の大井川マラソン)に初めて挑戦し完走できた、という半分自慢めいた報告。

1.きっかけ
 ボランティアをやったことがあって、見ていて自分も走りたくなったのが発端。参加している会社の衆からも「一緒に出ましょう」と言われてその気になった。
 スロージョギングで歩く速さの2倍で走れば6時間弱、バテても制限時間の7時間内には着くだろう、と。目標は、ともかく完走。

2.準備
 年初から週に1度、近所をジョギング(花粉症の時期や体調悪い日、雨の日はお休み)。数キロから始めて徐々に距離を伸ばす。靴もそれなりに新調。ナイキの軽いシューズ(確か7千円ほど)。
 9月には10キロほどを無理なく走れるようになり、直前の10月18日には本番のコース〈リバティ〉を20キロ走る。かなり疲れたが、何とか行けそうという感触を得た。
 途中膝の痛くなった時期があったが(軽い変形性膝関節症)よく効くという運動をやって、普通に走れるようになった。それでもカミさんたちからは「大丈夫?」「死なないでね」と。

3.前日
 そのまた前の晩に飲み会があって体冷やしてしまったか、37.0度の微熱。本番に熱出して走れないのは残念なのはもちろん、何人かには参加すること言ってあり「怖じ気づいて逃げたな」とでも思われるのが何とも悔しかったので、祈るような気持ちで薬のんで早めに寝る。

4.当日(10月25日)
 寝汗いっぱいかいて体温36.2度まで下がり、無事参加。いい天気で風もほとんどなく絶好のマラソン日和でありがたい。予定どおり走れることが嬉しくて嬉しくて、それでも飛ばし過ぎないように一歩一歩…。ちょうど米米CLUBの『浪漫飛行』のリズムが合うのでその調子で(皆さんそれぞれのペースに合った曲があるかと)。
 半分夢心地ながら〈病み上がり〉なのでうまい具合に力が抜けていい感じ。途中知り合いやカミさん&娘ほかたくさんの応援を受けながら無理せずゆっくり走り、折り返し地点まではまあ順調。さすがに後半はバテるし足はツりそうになるし、でおおかたは歩くことに。靴擦れやマメも出来ず熱中症にもならなかったのは良かった。
 給水は欠かさなかったし、オレンジやバナナも補給。持参したウイダーinゼリーや塩飴も口にしつつ、6時間半でとりあえず「完走」。ゴールが見えた最後の300メートルは余裕で走れたし、もう少しできたかなという気はする。先にゴールした会社の衆からは「よく完走しましたね」とびっくりされる始末。
 そうそう、〈ランニング・ハイ〉という感覚にはならなかったが〈フロー〉のような状態にはなっていた。
 参加賞のTシャツもらって帰宅。やれやれっと祝杯挙げながらカミさんたちに実況など。

5.翌日以降
 痛む足を引きずりながら出社すると、あちこちで「完走おめでとう」「よく出ましたね」「マラソンなんて、意外ー」と。数日間は熱い注目を。
 筋肉痛は3日ほどでなくなったものの、やはり42キロ走る(歩く)というのは体力消耗するもの。疲れが残っている感じ。

6.さて次は
 体調もう少し良ければ6時間切れたかも、などと欲言えばキリないが、最初で最後のつもりだったのでマラソンはもういいかなと思いつつ、も少し経てばまた走りたくなるのかも。
 あるいは全然畑違いの「語彙・読解力検定1級」でも、と思っているところ。さてさて。

 ベテランランナーにすれば他愛のないことだろうし、途中棄権だったほうが面白い話になったかもしれない。
 スタッフ、ボランティアそして応援の皆さん、お疲れさまでした。
 〔写真は、靴に取り付けた記録計測用チップ〕

コメント
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