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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

伯父と甥は似ている

2020-01-05 08:39:02 | エッセイ
 姪っ子の披露宴で兄弟姉妹集まった際、「甥っ子の誰それはshinobくんとそっくり」に始まり「そう言うお前こそ、○○おじさんに似てきた」「いや息子も、性格がshinobくんに似て頑固で」「そりゃ先が楽しみ」てな話になった。
 自分が誰に似ているのかはよく分からないが、確かにちょっと離れた親類同士で似ているってことはよくある。僕も小さい頃、戦争で兄たちを亡くした母から「shinobくんは3番名の兄ちゃんによう似とる」とよく言われ、会ったこともないので何て言ったらいいのか戸惑ったもの。
 当たり前ながら、親やそのまた親を通じて血はつながっているので、遺伝子的に近いものはあるだろう。だから、お子さんのいない人たちでも、親や祖先を通じて間接的に自分の形質の一部はどこかにあり、自分と似た〈子孫〉は残ることになるはず。(子育て自体は残念ながらできないが)

 その昔、敵将や謀反を起こした家来を処刑するに当たって、「一族郎党皆殺し」というのがあったらしいが、僕と甥っ子みたいに、似たような顔立ちの者はもちろん、同じような考え方をするような者が現れるのを抹殺する意味合いがあったに違いない。(もっと遡れば、処刑する側だって処刑される対象になり得るのだが)

 ところで、「似てるこの2人」シリーズとして面白半分にこのブログに載せているが、血縁上かけ離れた人同士でも、元をたどって行けばどこかでつながっている。そもそも人間みんな、かの“ルーシー”が大元の先祖なのだし。
 〔写真は、コンピュータ処理された日本人男女の平均的な顔〕

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