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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

ステイホームの最中に

2020-05-03 09:55:46 | 時事
 
 外出は控えて家にいるように、だそうだ。
 ここは田舎だし、ただでさえ足腰弱っているし、ちょこっと散歩だけは。旅も好きだし、この年初にはヨーロッパにも旅行したけれど“籠城”することはあまり苦ではない。

 で、ここのとこ断捨離を兼ねて昔読んだ本を読み返したりカセットテープを聞き直したりしている。一度読んでいる本はすらすら読めるし、現在モットーにしている事項が「あ、ここから来てるんだ」という発見もあって、実に楽しい。あと、テレビはEテレがやはり面白いし、昔の写真アルバムを見返すのもいいかも。
 我が家は子供も巣立ってカミさんと二人なので、家族で歌ったり踊ったりゲームをしたりってのはちょっと無理だし、ババ抜きもつまらない。それぞれ勝手にテレビや録画見たり、本読んだりして過ごしているところ。(でも子供の頃は兄弟でトランプなんかよく延々やってたよね。何とも贅沢な、そして懐かしい時間)

 日本国内の新規感染者数は増えたり減ったりしながら日々数百人単位で推移していて、何とか一定程度抑えられているようだ(テレビの解説者みたい)。油断は禁物ながら、このまま収まってくれれば。これが日に何千人/何万人増加となると、いよいよ恐ろしい事態になってくる。
 ところで志村けんさんにしろ岡江久美子さんにしろ、有名人がコロナで亡くなると「恐ろしい病気だ」という危機意識が世間に広まる(やはり〈免疫力〉なのかなあ)。それはそれでいいことなんだけど、友人・知人・取引先の人の数よりも、知ってる有名人の数の方が圧倒的に多いから、クラスターの中にでもいない限り、有名人がコロナに罹る確率の方が高くなるのは当たり前(ヤボな話ながら)。「だったらなぜ自分が有名人じゃないのか」という疑問が出てくるかもしれないが、答えはちょっと考えればわかること。

 4月下旬の静岡県のデータによると、体調不良で「帰国者・接触者相談センター」に相談のあったのが延べⒶ28,000件ほど。うちPCR検査されたのがⒷ2,300件ほど、そして陽性と判定された方がⒸ57名(Ⓒ÷Ⓐ=1/490)。人は年間6回は風邪をひくというし、ウイルスは他にもたくさんあるしストレスあるし、心配になるのも当然か。僕もちょっと熱出た時は半分覚悟決めたほど(ひょっとしたらコロナに感染して軽く済んだのかも)。あまり心配し過ぎなのも。
 とは言え、いつになく発熱が続いたり息苦しくなったりしたら、迷わず「帰国者・接触者相談センター」へ連絡を。

 新型コロナ感染で重症化すると、自力で呼吸できなくなると言う。呼吸ができるのも「今日までなのかも」と思うと、一回一回意識せざるを得なくなる。この、呼吸を一つ一つ意識するのは〈マインドフルネス〉といって精神衛生上非常に良く、従って免疫力アップにもつながるから「怪我の功名」とでも言ってもいいのかもしれない。
 …ヒマだから色んなこと考えます。ああ、旅に出たいなあ。

コメント
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