eSSay

エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

島田市のがれき受入れ

2012-02-05 10:13:02 | 時事
 
 全国的にどの程度のニュースになっているのか知らないが、静岡県の島田市で、去年の大震災時の津波により生じたがれきを処分するという話が進んでいる。そのうち試験焼却が始まるそうだ。
 放射能汚染のない岩手県のがれきだそうで、被災地の復興に役立つのなら、進めた方がいいと考えている。ただ賛否両論あるようで、ちょっと整理しておきたい。
 なお「がれき」と言っても、現地で手のひらに乗るほどの小さなチップにまで破砕されてから運送されるようだ。

 まずは放射能。津波の被害により発生したがれきとのことであるから、きちんと校正された測定器により複数回測定され、確かな基準値以下であれば、何ら問題はなかろうと思う。
 単純な「放射能怖い」は論外のこと、「見えないから怖い」も、ちゃんと測定器があるのだから。ヒステリックに騒ぐのは大人げないこと。

 やっかいなのが風評被害。こればかりは数値がいくらクリアされても防ぐことはなかなか難しかろう。農家の人たちにとっては死活問題かも。
 5年ほど前だったか、宮崎県で鶏インフルエンザが発生したことがある。当時の東国原知事がきちんと対応したおかげで、地鶏は今でも当地の名産品として売れているようだ。
 このように対応次第で、あるいは放射能が測定管理されているということで、さらには「がれき処理に協力しているあの島田の産だ」ということで、島田のお茶や静岡のお米の評判が逆に高まる可能性も、充分あるんじゃないかという気はしている。

 静岡であれば大地震が危惧されているわけだし、1000年に一度の豪雨で大井川が大氾濫することだってあるかもしれない。そこまで考えめぐらせば「お互いさま」なのではないか、と。
 いずれにせよ、想いの詰まった家屋や家具が元であることには違いない。「処分してやる」ではなく、神社やお寺のように「供養してあげる」という態度の方が、きっと望ましいのだろうとも思っているところ。

 〔写真は島田市のHPより〕


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「フラッシュバック」 | トップ | 『デザインあ』も面白い »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして。 (ゆみ)
2012-02-12 10:22:09
私は島田市の近くの市に住んでいる者です。

おっしゃる通りだと思います。
津波被害のガレキだもの…。

反対派はなぜか、「放射能まみれのガレキを引き受けるな!」みたいな事を言ってます。

昨日は山本太郎氏を招いて、『ガレキ受け入れ反対集会』を開いたみたいです。
何でもかんでも反対する、山本氏を見損ないました。
静岡県は東海地震が心配されています。
もし、逆の立場(浜岡がどうかなった時)の事を考えたら、簡単に反対!とはいえない気がします。
返信する
ゆみさんへ (本人)
2012-02-14 21:57:55
コメントありがとうござんす。いろいろ意見はあるでしょうが、常識的に考えれば受入れ可でいいのでは、と。
静岡だけでなく、全国に受入れが広まってくれれば。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

時事」カテゴリの最新記事