何でも取っておきたい性格というのはあるもので、この話の主人公もそうである。
むかしむかし、ある所に、何でも取っておきたい性格の、そう、Gさんとでもしておこうか、がいた。
Gさんは、幸せな一生を送っていた。そして身の周りのありとあらゆる物を残しておきたいと思った。絵、写真、立体模型、全自動ミニチュア、と次々と作っては、その辺に飾っておくのが楽しみだった。
Gさんは長生きの方であったが、それでも、寿命が近づきつつあった。そこでGさんは、最後に、自らが増殖、あるいは発展できるような模型をこしらえることにした。そうすれば、自分が死んでも、その模型は生き続けることができる。自分がいなくても、それはそれで、自ら残ることができる。
その模型は今、「宇宙」と呼ばれている。そしてその中の、小さな小さな小さな小さな天体の一つが、地球である。
Copyright(c) shinob_2005
むかしむかし、ある所に、何でも取っておきたい性格の、そう、Gさんとでもしておこうか、がいた。
Gさんは、幸せな一生を送っていた。そして身の周りのありとあらゆる物を残しておきたいと思った。絵、写真、立体模型、全自動ミニチュア、と次々と作っては、その辺に飾っておくのが楽しみだった。
Gさんは長生きの方であったが、それでも、寿命が近づきつつあった。そこでGさんは、最後に、自らが増殖、あるいは発展できるような模型をこしらえることにした。そうすれば、自分が死んでも、その模型は生き続けることができる。自分がいなくても、それはそれで、自ら残ることができる。
その模型は今、「宇宙」と呼ばれている。そしてその中の、小さな小さな小さな小さな天体の一つが、地球である。
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