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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

気遣いのない人間は

2018-07-15 08:57:03 | エッセイ
 或る日会社でK君から電話。
「〇〇という報告書を探しているんですけど知りませんか」
「それなら先週サインをしてそちらに回したはずだけど」
「そうですか…」
 時々あることなので放っておいたのだが、そこそこ大事な書類だし自分がサインしたものだし、後日K君に会った際に聞いたところ、
「ああ、こちらのファイルに入ってました」とシレッと。
 書類あったからいいとはいえ、問合せ受けた方としてはちょっとは気にしているんだから、メールでもいいんで「済みません、こちらにありました」とひと言あってもいい。

 もちろん同様なことがあった場合、ちゃんと言ってくれる人/後輩もいる。
 他にも、会議を招集しておきながらどのくらい時間掛かるのかを言わなかったり、頼まれた仕事を片付けたのに「ありがとう」のひと言もなかったり、メール送ってすぐ電話してきたりする人間も、いる。
  残念ながらK君、50も過ぎたのに役にも就けずヒラのまま。だから就けないのか就かないからこうなのかは、ニワトリか卵なのだが、こんな小さいことにも気を遣えるかどうかってのは、仕事だけじゃなく生きて行く上でも大事なことだろうと思う。

 例えば、長年忠実/素直に従ってくれたからと言って、部下に対する気遣いがあんまりないと、肩書外れた途端、退職した途端、冷たーく扱われることになるのかも。
 例えば、長年そばに居てくれるからと言って、奥さんや旦那さんに対する気遣いがあんまりないと〈熟年離婚〉なんてことになるのかも。
 例えば、飼い犬がワンワン吠えるのをほったらかしにしている家庭は、いざ災害が起きた場合は近所から手助けもされないかも。

 そこのあなた、「気遣いなんてどうでもいいや」と思っているとしたら、どこかで小さな小さな〈恨み〉を持たれているかも知れませんので、お気を付けあそばせ。
 …暑苦しい話で申し訳ない。
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