子供向けの科学雑誌なんかを見ていると、「どうして葉っぱは緑色なのですか?」という質問があり、それに対する回答として「それは葉っぱの中に葉緑体というのがあり、光合成を行なって酸素を作り出しているからです」というようなことが述べられている。でもそれでは、葉っぱがなぜ緑であるか、という質問に答えたことにはならない。
もちろん、緑でなければ葉「緑」体とは言わない、という上っ面の問題ではない。上の答はたとえば、緑の絵の具にはこれこれこういう色素が入っているから緑色をしており、口に入っても安全で、褪色しにくいものを使っている…、と説明するようなものである。
どうやら光合成には、赤い光と青い光が効率的だから、というのがその答らしい。光の3原色のうち、残りの緑が吸収されないため、目には緑色に見えるようだ。そこまで説明しなければ、なぜ緑色であるかの答にはならない。「葉緑体が含まれているからだ」という説明だけで、はたして子供たちは納得するのだろうか。
どうして赤と青が光合成に効率的なのか、という部分はよくわからないが、波長とか励起エネルギーとか、そんなところなのかもしれない。でも波長でいくと、緑は赤と青の間なんだけどなあ。
余談だが、木々の緑を見ると癒されるのは、大昔に住んでいた“ふるさと”としての記憶が、DNAのどこかに残っているからだろう。あるいは、緑色を心地よいものと感じるよう、サルの目なり脳なりが進化したのかもしれない。
ところで、葉緑体中のクロロフィル(葉緑素)と赤血球中のヘモグロビンというのは、中心の金属元素が違うものの、錯体という、非常によく似た構造をしている。ガス交換にはそういう構造がふさわしいのだろうと思うが、では、なぜ赤血球は赤いのか、ということについては次回。
もちろん、緑でなければ葉「緑」体とは言わない、という上っ面の問題ではない。上の答はたとえば、緑の絵の具にはこれこれこういう色素が入っているから緑色をしており、口に入っても安全で、褪色しにくいものを使っている…、と説明するようなものである。
どうやら光合成には、赤い光と青い光が効率的だから、というのがその答らしい。光の3原色のうち、残りの緑が吸収されないため、目には緑色に見えるようだ。そこまで説明しなければ、なぜ緑色であるかの答にはならない。「葉緑体が含まれているからだ」という説明だけで、はたして子供たちは納得するのだろうか。
どうして赤と青が光合成に効率的なのか、という部分はよくわからないが、波長とか励起エネルギーとか、そんなところなのかもしれない。でも波長でいくと、緑は赤と青の間なんだけどなあ。
余談だが、木々の緑を見ると癒されるのは、大昔に住んでいた“ふるさと”としての記憶が、DNAのどこかに残っているからだろう。あるいは、緑色を心地よいものと感じるよう、サルの目なり脳なりが進化したのかもしれない。
ところで、葉緑体中のクロロフィル(葉緑素)と赤血球中のヘモグロビンというのは、中心の金属元素が違うものの、錯体という、非常によく似た構造をしている。ガス交換にはそういう構造がふさわしいのだろうと思うが、では、なぜ赤血球は赤いのか、ということについては次回。
200以上ある僕の記事の中でも、おそらく一番読まれている記事じゃないかと思います。少しでも役に立てればいいな、と思っている次第です。
今後ともよろしく!
学校で調べて来いっ!って言われたけど、いいサイトがなっくて・・・。
このサイト見つかってよかったです!!
本当に感謝です!