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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

年をとるのも悪くない

2005-12-04 08:41:28 | エッセイ
 40も過ぎれば、内蔵やら何やらあちこちガタが来るものだと思っていたが、今のところ何てことない。少しお酒を控えるように、と言われているくらいで、悪い所といえば、昔野球で傷めた肩と、サッカーで傷めた膝くらいなものだ。
 腹もまだ出ていないし、あちらの方もまだまだ元気で、衰えはあまり感じない。(カミさんからは「元気だねー」と…、いや失礼)

 若い頃、年をとることにはだんだん情けなくなっていくイメージを持っていたが、そうでもない。少なくとも今は、中学の息子と対等にサッカーなんかやっている。
 いつの間にかこんな年になっていた、という気分。気持ちの上では20代だし、できることなら年はとりたくないとも思う一方、年をとるのも悪くはないな、と思う今日このごろ。
 世の中のことが分かってくるというのは、なかなかオツなものだ。いろんな知識だけでなく、〈人生の機微〉とでもいったものがわかるというのは、いいものだ。
 こればかりは、若い時にいくら勉強したってわかるものではない。おそらく長いこと生きてみないとわからないもの。科学技術の発達や世の中の移り変わりを見聞きするのももちろん楽しいことであるし、ツラいこと、悲しいことももちろんあるが、60代、80代になればもっと何かが〈わかる〉のではないかと、楽しみなのである。

 これを読んでいるのはおそらく僕より若い人だと思うが、40,50なんてハナ垂れ小僧、という言葉もあるくらいで、まだ衰えることなんてない。特に今はどういうわけか見た目が昔より若くなっているから、大丈夫大丈夫、安心して年取っていい。年金問題? 何とかなるって。

 あと、電車の中などで降りようとする時、若い頃なら「すみません」と言っていたのが、「ごめんよ」で済むというのはいい。まあどうでもいいことだが。

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