お盆休みでお父さんも家族と一緒にいることが多いかと思う。仕事も忘れてひと息ってところだろうが、こういう時だからこそ言っておきたいこと。
サラリーマン(あるいは役所勤めでもいい)の旦那が家に帰ってきて、仕事の話を得々とするようなら、その旦那はあまり大した仕事していないと考えていいと思う。
若いときならともかく、ある程度の年になれば、責任ある立場に置かれることになる。苦しい判断をせざるを得ない場合や扱いづらい部下に頭を悩ませる場合もあるだろう。
特に、困難な業務をやっていればいるほど、妻や子供たちに直接的な話をすることは難しくなる。するにしても一般化された、たとえば「ああいう風な考え方しちゃいかん」とでもいったものになるだろう。
「あのクルマの設計はお父さんがやったんだ」とか「あのお菓子を開発したのはお父さんなんだ」と子供に自慢できるのは、ごくごく限られたお父さんたち。世のほとんどのお父さんは、その立場立場で、自分の職務を一生懸命遂行しているし、それはいちいち人に自慢するようなものでもない。
だから奥さん方、お父さんが口を開くまで、仕事の話は出さない方がいい。「会社どう?」なんて、学校行ってる子供じゃないんだから。
ついでながら。
たとえば会社休んで、ケータイも置いたまま遊び行くことだって映画見に行くことだってあるだろう。それをカミさんに伝えておいたとして、家にかかってきた会社からの電話に「夫は映画行ってます」なんて答えたとする。そうすると会社での旦那の立場が危うくなるわけだから、そういう回答は妻であればしてはいけないのはもちろんだけれども、そんな正直な妻であれば、「ちょっと役所行ってくる」とか言っておいた方が、旦那としては正しいのかもしれない。
さらについで。
職場なり家庭なりにかかってきた電話に「○○はトイレです」と答えるのはどうかなあ、と思っている。せめて「席を外しています」でどうかと。