「なーんか違うんだよねー」とつぶやく美女。
「ウチって、小さい頃からちやほやされ、いいダンナにも恵まれ、こんなにいい生活しているけれど、性格ガサツだし、本当ならもっと貧相な生活をしていたはずたって気がするんだよねー。どっか間違えたんじゃないかなー」
「…という声が下界から届いておりますが」
「うむ、美しい体には美しい心、そうでない体にはそれなりの、というのが原則としてあるんじゃが、ごくたまに、心と体と入れ違ってしまうことがある。どうもやってしまったみたいじゃな」
「てことは…」
「何か違うのよねー。私の人生って、もっともっと恵まれていたはずだって気がしてならないのよね」と、あばら家の片隅でつぶやく女性。
Copyright(c) shinob_2005
「ウチって、小さい頃からちやほやされ、いいダンナにも恵まれ、こんなにいい生活しているけれど、性格ガサツだし、本当ならもっと貧相な生活をしていたはずたって気がするんだよねー。どっか間違えたんじゃないかなー」
「…という声が下界から届いておりますが」
「うむ、美しい体には美しい心、そうでない体にはそれなりの、というのが原則としてあるんじゃが、ごくたまに、心と体と入れ違ってしまうことがある。どうもやってしまったみたいじゃな」
「てことは…」
「何か違うのよねー。私の人生って、もっともっと恵まれていたはずだって気がしてならないのよね」と、あばら家の片隅でつぶやく女性。
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