楽観的でいよう、心や頭の芯を明るく保とう、日常の生活を充実させよう、権威(者)とは無縁でいよう、外なる価値ではなく、内なる心の声につこう・・・・
という基本的な態度のもとに、よく考えること。
流行に流されないこと。
真の価値とは、自分自身の生活の中から生み出されるものであること。
内なる輝き・悦びのもとに日々を生きること。
生活世界を超越した価値、例えば、愛国だの、天皇だの、この世をつくった神だの、というものには騙されないこと。
愛するもの、何よりも大事なものとは、私自身の具体的経験の世界で出会う人や自然やさまざまな人工物。
ある集団(学校や会社や国家・・・)が生み出す特定の理念=観念を信じ込む人は、いつまでも自分自身として生きることが出来ず、心の内から自ずと湧き上がる「よろこび」がなく、自他を不幸にするだけ。
信じるに足るもの・愛するに足るものとは、実存としての私の内部から自然と立ち昇るよきもの以外には存在しない。
以上は、私の信念ですが、
これは、何かのイデオロギーに頭が占領されていない人には、共通する「真理」でしょう。いまの日本政府は、この近・現代の人間の生の基本原則を壊そうと画策しています。これは、根源悪であると断ぜざるを得ません。「実存としての生」に挑戦する戯けた仕業です。馬鹿げたイデオロギー(安倍首相のブレーンであり政府の要職についている男、八木秀次の「反人権宣言」〈ちくま新書〉を読めばよくわかります)は、おおいに「お笑」の種にして日本政府のレベルの低さ(おバカな男女)を嘆き悲しみ、そして楽しみ!?たいところですが、こうした悪徳、公金=税金を使って明治以来の日本主義(近代天皇制)を広めようー学校で「愛国・伝統」のイデオロギーを強制しようという所業を許すわけにはいきません。民知の力で国家主義を元から消去していきましょう。
私は職業柄、こういう哲学の原則を理解しない愚か者(学者や官僚や政治家)を見ると、つい再教育(きちんと本質が分かる人間にするための)したくなります。『民知』(恋知としての哲学)の発想で自己と事象を見なければ、すべては砂上の楼閣で、不幸しか生みません。「人間を幸福にしないシステム」とは、左右の「エリート知」が生み出すもの。民主制の原理・原則(実存からの出発)に則って生きること以外に自他に幸福が来ることはないでしょう。【草の根の民主制】を生活の中で実践したいと思います。
武田康弘