自分の感情
自分の主義
自分の思想
に囚われた心がつくる「思想」は、狭量で、深い納得を生みだすことができません。
非生産的な「対立」や、同じことの裏返しである「同調」しか生みません。
エロースに乏しい無意味な言動・人生しかつくりません。
自分の【とらわれの自我】に固執し、それを固めていく人生は、たえず外的な競争と張り合いによって生きる【根源的不幸】を生むだけです。内的悦びがない失敗した人生です。浮わついて、絶えず刺激を求めるしかない貧しい人生には救いがありません。
以下は、私の好きな老子のことばです。
天と地とはいつまでも存在している。
それらは存在を存在として考えないからいつまでも続いている。
賢者は背後に身をおきながら、前へ進む。
彼は自己を忘れて、自分自身を発見する。
人が自己の状態に達するのは、無自己によってではないか。
生み出してもそれを所有するな。
はたらかせても、それに頼るな。
導いても、それを統御するな。これは神秘の徳と呼ばれる。