思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

私の生の充実と社会問題ー批判的精神をもつことの素晴らしさ

2007-05-01 | 私の信条

これは、おかしい、
間違っているな~。
では、
どこがどのように問題で、
どうすればいいのか?
困った事態の原因をつきとめ、その解決のために努力する。
勉強し、話し合い、実践する。繰り返し、繰り返し。
しだいに意識は透明になっていく。自我の疼(うず)きは減り、純粋意識の働きが活発になる。
問題の所在が明瞭になり、有効な実践が可能になる。
そうすることで、自分自身の人生がひろがり、豊かになる。いままで見えなかったものが見えてくる。言えなかったことが言えるようになる。序列意識から解放され、精神は自由で悦びの多いものになる。いつのまにか大きく強くへこたれない「私」が出現する。

社会悪の根がどこにあるのか?が明晰に自覚でき、それと闘い、自他の幸福を広げる思想を鍛えることのできる人生は、実に素晴らしいものです。個人的な趣味の世界を追求するのと同時に、ひろく社会的な問題の改善に挑戦できるというのは、人間として最高の幸せでしょう。

歪んだ考え、狭い思想、つまらない想念への囚われ、人間性抑圧の愚劣な道徳に従う昆虫のような生き方、支配階級の策謀に騙される哀れな生・・・・・
他人の命令に従い、外的価値に縛られ、いつも心の真実を押し殺して生きる根源的な不幸から解き放たれ、自分自身としての人生を歩むこと。

それ以上のよい人生はないでしょう。囚われの少ない心で、自分の悦びを深めて生きること、そうして、そのように生きる人たちが「つながる」のは、何ものにもかえ難い素敵な出来事です。
そういえば、わが日本国憲法前文にも「専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている・・」とありました。

武田康弘


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