思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

ベルリオーズの世界ー歌劇「トロイ人」全曲

2008-04-04 | 趣味

コミュニティ【べルリオーズの世界】に以下のトピックを書きました。


ヘクトール・ベルリオーズ(1803~1869)
歌劇「トロイ人」全曲
コリン・デイヴィス指揮 コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団・合唱団

「トロイ人」は、ベルリオーズ畢生の大作で、上演時間4時間、音楽があまりにも想像力を刺激するために舞台化が難しく、ベルリオーズ死後100年記念の年にようやく完全な全曲録音が実現しました。それが1969年録音のこのCDhttp://www.hmv.co.jp/product/detail/1500358(71年の発売時はLP5枚組・一万円)です。


1971年の発売時に購入したLPは、繰り返し聴き、私の宝物となりました。その後発売されたのは、ジェイムズ・レヴァイン指揮のLD、その後にデュトワ指揮のCDが出て、最近ではベルリオーズ生誕200年記念で、再びデイヴィス指揮の全曲盤がロンドン交響楽団の自主制作盤(ライブ)として出ました。

わたしはすべて聴きましたが、総合的にこの最初の全曲盤を凌ぐものはありません。時代(1969年)の影響もあるでしょうが、この演奏の熱さ・迫力・鋭さは、「トロイ人」に必須の要素です。

オペラの範疇を超えてしまったような音楽・劇的な音楽世界創造のためにオペラという外皮を借りただけのようなこの恐るべき作品=想像的創造力そのもののような音楽をぜひ多くの方に聴いてほしいと長年願ってきました。しかしCDにしても4枚組みで高価であり、なかなか勧めづらかったのですが、いまは、デイヴィスの最高の演奏が比較的廉価で求めることが出来ます。ぜひ時間をかけて聴いてみて下さい。ただし国内盤ではないので、歌詞対訳は付きません。


武田康弘

追加

2012年に収録されたパッパーノ指揮のDVDは、はじめての日本語字幕付きで、演奏も熱く見事です。 日本語の字幕付きで見れる日が来るとは思いませんでした。感激です。

コメント
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