思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

すごい説得力ー強烈な安倍首相批判=元自衛官(防空ミサイル部隊)の泥 憲和さん。

2014-07-05 | 社会批評

 以下、強烈です。


 

  街頭(6月30日 神戸・三宮の街宣活動に飛び入りで) 元自衛官(防空ミサイル部隊所属) 泥 憲和さん

 突然飛び入りでマイクを貸してもらいました。 集団的自衛権に反対なので、その話をします。 私は元自衛官で、防空ミサイル部隊に所属していました。 日本に攻めて来る戦闘機を叩き落とすのが任務でした。

 いま、尖閣の問題とか、北朝鮮のミサイル問題とか、不安じゃないですか。 でも、そういったものには、自衛隊がしっかりと対処します。 自衛官は命をかけて国民をしっかり守ります。 そこは、安心してください。

 いま私が反対している集団的自衛権とは、そういうものではありません。 日本を守る話ではないんです。 売られた喧嘩に正当防衛で対抗するというものではないんです。 売られてもいない他人の喧嘩に、こっちから飛び込んでいこうというんです。 それが集団的自衛権なんです。

 なんでそんなことに自衛隊が使われなければならないんですか。 縁もゆかりもない国に行って、恨みもない人たちを殺してこい、 安倍さんはこのように自衛官に言うわけです。 君たち自衛官も殺されて来いというのです。 冗談ではありません。 自分は戦争に行かないくせに、安倍さんになんでそんなこと言われなあかんのですか。 なんでそんな汚れ仕事を自衛隊が引き受けなければならないんですか。 自衛隊の仕事は日本を守ることですよ。 見も知らぬ国に行って殺し殺されるのが仕事なわけないじゃないですか。

 みなさん、集団的自衛権は他人の喧嘩を買いに行くことです。 他人の喧嘩を買いに行ったら、逆恨みされますよね。 当然ですよ。 だから、アメリカと一緒に戦争した国は、かたっぱしからテロに遭ってるじゃないですか。 イギリスも、スペインも、ドイツも、フランスも、みんなテロ事件が起きて市民が何人も殺害されてるじゃないですか。

 みなさん、軍隊はテロを防げないんです。 世界最強の米軍が、テロを防げないんですよ。 自衛隊が海外の戦争に参加して、日本がテロに狙われたらどうしますか。 みゆき通りで爆弾テロがおきたらどうします。 自衛隊はテロから市民を守れないんです。 テロの被害を受けて、その時になって、自衛隊が戦争に行ってるからだと逆恨みされたんではたまりませんよ。 だから私は集団的自衛権には絶対に反対なんです。

 安部総理はね、外国で戦争が起きて、避難してくる日本人を乗せたアメリカ軍の船を自衛隊が守らなければならないのに、いまはそれができないからおかしいといいました。 みなさん、これ、まったくのデタラメですからね。 日本人を米軍が守って避難させるなんてことは、絶対にありません。 そのことは、アメリカ国防省のホームページにちゃんと書いてあります。 アメリカ市民でさえ、軍隊に余力があるときだけ救助すると書いてますよ。

 ベトナム戦争の時、米軍は自分だけさっさと逃げ出しました。 米軍も、どこの国の軍隊も、いざとなったら友軍でさえ見捨てますよ。 自分の命の方が大事、当たり前じゃないですか。 そのとき、逃げられなかった外国の軍隊がありました。 どうしたと思いますか。 軍隊が、赤十字に守られて脱出したんです。 そういうものなんですよ、戦争というのは。

 安倍さんは実際の戦争のことなんかまったくわかってません。 絵空事を唱えて、自衛官に戦争に行って来いというんです。 自衛隊はたまりませんよ、こんなの。

 みなさん、自衛隊はね、強力な武器を持ってて、それを使う訓練を毎日やっています。 一発撃ったら人がこなごなになって吹き飛んでしまう、そういうものすごい武器を持った組織なんです。 だから、自衛隊は慎重に慎重を期して使って欲しいんです。 私は自衛隊で、「兵は凶器である」と習いました。 使い方を間違ったら、取り返しがつきません。 ろくすっぽ議論もしないで、しても嘘とごまかしで、国会を乗り切ることはできるでしょう。 でもね、戦場は国会とは違うんです。 命のやり取りをする場所なんです。 そのことを、どうか真剣に、真剣に考えてください。

 みなさん、閣議決定で集団的自衛権を認めてもですよ、 この国の主人公は内閣と違いますよ。 国民ですよ。 みなさんですよ。 憲法をねじ曲げる権限が、たかが内閣にあるはずないじゃないですか。 安倍さんは第一回目の時、病気で辞めましたよね。 体調不良や病気という個人のアクシデントでつぶれるのが内閣ですよ。 そんなところで勝手に決めたら日本の国がガラリと変わる、そんなことできません。

 これからが正念場です。 だから一緒に考えてください。 一緒に反対してください。 選挙の時は、集団的自衛権に反対している政党に投票してください。 まだまだ勝負はこれからです。 戦後69年も続いた平和を、崩されてたまるもんですか。 しっかりと考えてくださいね。 ありがとうございました。

 

 

追記・泥憲和さんとfacebookで友人となりコメント対話しています。この記事、ぜひ、拡散をお願いします。安倍総理の詐術(ウソーダマし)が明瞭になります。
※泥 憲和さんのプロフィール(クリック)


 

 追記・泥さんの本が出ました!!!(クリック)
素晴らしい本です。必読です。

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2017年 5月 3日、泥さんが亡くなられました。
元ミサイル防衛部隊の泥さん(本日、死去)が、安倍首相の大ウソを暴いた名演説、再びの大拡散を!

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「いいね!」の件数が、すべて「0」になってしまった理由。

2018-07-07 | その他


2018年2月17日に、過去のblogのすべてが「0」となってしまいましたので、編集部に復元をお願いしましたが、「どうしても復元はできない」とのことでした。

1万件以上の「いいね!」を頂いたblogが数多くあり、読者のみなさまの強い意思は、書き手のわたしには大いなる励みでもありましたが、すべて「0」となりました。
わざわざ「いいね!」を押して支援して頂いたみなさまの心=行為がすべて水泡と帰してしまったことには、強い憤りを感じました。
亡くなった泥さん(元ミサイル防衛部隊)が生まれてはじめて行った街頭演説=「集団的自衛権反対!」には、35万件を超える「いいね!」がありましたが、これも「0」となりましたので、いま表示されている「いいね!」の数は、2018年2月17日以降のものです。

以下が、編集部よりのメールです。

「いいね!」の件数の復元につきましては、 常時SSL化に伴うURLの変更(「http」→「https」)によるもので、 Facebookが提供する「いいね!」ボタンの仕様上、 どうしても復元させることができない状況でございます。 何卒ご理解賜りますようお願いいたします



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わたしの安倍批判と重なる『立憲デモクラシーの会』に賛同!ウソつき・時代遅れ・専制政治

2014-07-05 | 社会批評

 わたしは、安倍晋三の言動を、8年前の第一次安倍内閣の誕生時から批判し、第二次安倍内閣の誕生直前からは、背後の思想と併せて連続して厳しく批判してきたのは、blog「思索の日記」の読者の皆さまには周知の事実です。

 わたしの批判は、安倍晋三という男のイデオロギーの本質を暴くもので、単に政治的な次元での批判に留まらず、彼の抱く「個人」という概念の否定=家族主義・国家主義・天皇主義(皇室を利用して国民を欺く詐術で、明仁さんも美智子さんも危惧を抱く思想)という安倍イデオロギーへの批判でした。実存レベル=恋知(ソクラテス出自・人間の生の意味と価値を元に戻して考える)の次元からの批判を続けたきたわけです。

 今朝の東京新聞には、学者たちがつくる「立憲デモクラシーの会」の記者会見の模様が報じられていましたが、ここで良識と勇気をもつ学者たちが主張していることは、政治的レベルに限れば、わたしの見方と重なり、賛同します。

 
 「集団的自衛権は、同盟国を守るために海外派兵する権利以外の何者でもない。公然とウソをついている。安倍氏が首相であることに恐怖を覚えた」(小林 節・慶応大学名誉教授ー憲法学)
    
 「この60余、最大の戦争抑止力は、平和憲法だった。中国や北挑戦を仮想敵国にし、軍事力に依拠する手法は、時代遅れであり、東アジアの緊張を高め、不信感と敵対心をあおるだけ。」(千葉 真教・国際基督教大学教授ー政治学)

 「閣議決定は、国民を欺瞞する言葉の羅列だった。自衛隊員が海外で殺される方向へと為政者たちが仕向けていく。国民の命をもてあそぶ専制政治だ。」(小森 陽一・東大教授・日本文学)

 

 共同声明=内閣批判

「正規の手続きを経ないで九条を無効化する欺瞞(ぎまん)に満ちた解釈。集団的自衛権の行使容認は、安全保障に寄与しない。」

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