思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

明後日、9日(水)は、【恋知の会】 システムドレイからの脱却ーどうしたら「個人」=「人間」になれるか?

2016-03-07 | 恋知(哲学)

明後日、9日(水)は、【恋知の会】です。
13時開場、13時30分開始ー白樺教育館。
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【個人】を消去しようとする安倍グループの国体思想から、なぜ日本人は脱却できないのでしょうか?

政治の左右を問わず、【個人からの出発】を嫌う精神風土では、民主政=主権者を市民とする自治政治は、本質的に不可能です。

まず、どうしたら個人になれるのか?この深く本質的な問いを追求することが、公共問題の前進のために必要でしょう。

システム 内 人間=組織 内 人間=国家 内人間にさせられてしまう元凶は、【受験 内 生徒】というパターン奴隷をつくる思想と制度にあるとも言えますが、この民主政とは相いれない考え方は、戦後民主主義の「逆コース」と関連しています。主権者が国民に変われたのも、逆コースで、戦前支配者が再び日本の中心者になってしまったのも、みなアメリカのおかげです(笑えない笑話)。その意味で、戦後日本人の精神構造=価値観と生き方の捻じれは、政治と深く結びついていると言えます。

ともあれ、われわれは、どうしたら【人間】になれるか、【個人=精神的に自立する存在】になれるか、です。「事実人」から「人間」へ。

【序列と型】、二つの概念にすべて収まる社会では、エロース=幸福に乏しいですので、文化のありよう=考え方=生き方を動かしていくことが、とても大切だと思います。

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 (注)1947年の「逆コース」とは、民間人(高野岩三郎・鈴木安蔵ら)による憲法案を基に「日本国憲法」案をつくったアメリカ民生局の民主主義派から、タカ派のトルーマン大統領の国家主義派(日本を対ソビエトの防波堤にする)への転換のことを言います。占領からわずか2年もたたずしての急旋回は、その後のさまざまな矛盾の原因となり、戦前の日本権力者たちの復古的な保守主義を再興しました。A級戦犯の安倍の祖父(岸信介)が戦後に総理大臣になることができたのも、いま安倍首相が強権をふるえるのも、「逆コース」ゆえです。(武田康弘)

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飛び入り参加も歓迎しま~~~~す。ただし、参加費2000円がかかります(半年会費は8000円です)。

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