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久しぶりにテレビを視た。それも10年ぶりぐらいに「CDTV」を視た。最近の
今週の三位は、A×B48のなんとか
今週の二位は、Perfumeのなんとか
今週の一位は、嵐のなんとか
上位三位がアイドルかよ
Perfumeはそれなりに年を食ってきたので、へんなオーラのお姉さん達が変わったポーズをしてるというまさに珍味的な境地に達しつつある(←初めからそうだったかも)ので、アイドルとは言い難いかもしれん。Perfumeは、そもそも高校生の頃、木の子さんという作詞家がナカタヤスタカ(既に名前が電子音ぽい)と組んでつくった曲を歌っていたのである。「人間消えたら地球痛むの?」とか「視線盗む引力 こぼれた その顔」とか、十代のおなごに歌わすには嫌がらせに近い歌詞を感情込めないで歌いつつ、難しい妙な振り付けをかわいく踊るという、隙間産業と書いてアイドルと読ませるが如き路線であった。のだが、ナカカタヤスタタカカが作詞もやり始め、十代のおなごの気持ちを「どれだけ キミのこと 想い続けたら」とかなんとか乙女チックに歌わされつつ、ディスコ的というかクラブ的というか、そんな感じのサウンドに乗せて更に洗練されたヘンテコダンスを踊っていたら大ブレイクした。
歌詞と音楽の関係はなかなか難しい問題があるんだろうけれども、私は、やっぱり言葉と音楽は別物であり、音楽家の天才によって見事な融合を果たしたとしても、それは最終的には別物だ、と思う。映像と言葉もそうだし、文字と発音もそうであろー。
そんなことを忘れさせる飴のような路線があると思う。CDTVを視ていてそんな雰囲気を感じましたね。聴かれているのは本当に音楽なのであろうか。まあ、昔のポップスも大概でしたけどね……
もしかしたら、日本人は、本離ればかりじゃなく音楽離れも始めているんじゃなかろうか?本もそうだが、音楽も日常生活とは違うものだと思う。日常的にあまり音楽を浴びすぎると、それは音楽じゃなくなるような気がするのである。