伽藍のような書斎にただ一人 2014-05-02 23:22:11 | 文学 伽藍のような書斎にただ一人、片づけた顔を頬杖で支えていると、三重吉が来て、鳥を御飼いなさいと云う。飼ってもいいと答えた。しかし念のためだから、何を飼うのかねと聞いたら、文鳥ですと云う返事であった。 ――夏目漱石「文鳥」