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喧嘩はちゃんと勝者が生じないのが世の常であるが、……そこで登場するのが、金で彼らを買い、一儲けしたい商人。九人揃った背中の龍は、ただの昇り龍の幻覚を起こしただけだったが、……とりあえずプロ野球選抜チームを四十五人連続ホームランでノックアウトする。九人は、かつてプロ野球チームを解雇された親の怨念を背負った子どもたちであった(ので?)、プロ野球チームをやっつけた後は、じぶんたちを雇った商人と縁を切って、「自由」になったのであった。おわり。
最後のあたりでよいシーンがあった。恥をかかされたプロ野球チームの主将?が、九人と一緒に、商人とオーナーの密談に殴り込みをかけるところ。この場面で、オーナーをぶん殴ったのは、主将(長嶋)のみ。いままで喧嘩ばかりしてきた九人はなにもせず。考えてみりゃ、彼らの暴力はひたすら内ゲバで、一般人にはご迷惑をおかけしていない。一方、一般人に手を挙げた長嶋……日本プロ野球終わったな……
革命は、最後は非暴力で、敵の自滅を俟つ……。そういえば、怨念が本人でなく子どもたちによって昇華されるのは当たり前ではあるが、重要なことであろう。でも、怨念がただでは消えなかったことを自覚する必要もあります。