★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

金魚と寝ることになったか――

2016-05-17 21:10:32 | 文学


考えてみりゃ、安部公房の「水中都市」より「蜜のあわれ」の方が後である。結局、安部公房も後年に「蜜のあわれ」みたいな作品を書いているところをみると、「水中都市」や「人魚伝」を以て、「蜜のあわれ」を馬鹿にしていた昔のわたくしが馬鹿すぎたのである。