★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

Etude in C major Op. 10 No. 1

2019-02-07 23:15:58 | 音楽
Natalie Schwamová – Etude in C major Op. 10 No. 1 (first stage)


この曲は大学の時に、音楽棟でときどき練習してみたが、そのときにわたくしの頭にあったのは、アシュケナージやポリーニの鋼鉄特急みたいな演奏だったので、わたくしの演奏はガタピシガタピシというだけであった。上の演奏なんか、優美でとろけそうである。浅田彰はポリーニの分散和音に対してたしか「城」みたいとか言っていた(?)ような気がするが、ナタリーさんのそれは浪につられて蝶蝶が踊るようである。こんなふうに弾けたらいいなあ……。思想や文章もかくあるべしだ。