★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

酷暑は蒼穹を追い払う件

2024-09-02 18:12:42 | 文学


もはや涼しい。

空は青いのだが、もはや蒼く見えない。暑すぎるからだ。

そういえば、「源氏物語」の六条院の設定とかに五行思想があってみたいなことを昔読んだ。大河ドラマで、彰子が「青が好き」みたいなこといってたから、思い出した。そして彼女は冬が好きとも。たしかに、京都は、暑くて青空は冬にしか表れないのかも知れない。

何年か前に『図書新聞』で、詩人の杉本真維子氏が連載の中で、――コロナの緊急事態宣言が開けた頃、長野県での無言給食や無言清掃の体験をコロナ禍と重ねてなんとなく懐かしく振り返っていた。今日それを思い出した。コロナの時の無言状態が心地よかったという声はときどききくが、わたくしはコロナ禍を全く中学の頃の「無言清掃」の経験と結びつけられなかった。わたしは、コロナ禍でも録音マイクに向かっていつもにもまして喋り続けていたし、「無言清掃」の頃だって、内心の葛藤が止まらず、まったく無言の感じがしなかったからだ。


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