マーク・オコネルの『トランスヒューマニズム』のなかで知ったのであるが、グーグルへのデモのプラカードの中に「グーグルさん、死を解いて下さい」というのがあったそうだ。
なるほどそういうことか、と一瞬思ったが、――確かに、我々が直面している問題は、人生100年時代とかいう問題というより、親子や世代のことを考え直さなくてはならないということなのであろう。死を思え、ではない。死を解け、という問題がこれからの問題なのかもしれない。
まあ文学の中では結構昔からある問いなんだけれどもね……。今年の夏書いた論文は、そこまで言及できずにおわったけれども、そろそろ考えておきたいと思う。