実家のインコは、昨今の我々とちごうてよく増える。もはや、こいつらを働かすしかない。葉書くらいは運搬できるのではないか。AIとかドローンとかは人間より優秀なのでなんだか腹が立つ。手塚治虫は、ロボットの叛乱を描いたが、その実危険性があるのは、そして実績があるのは、人間が機械を壊したがる――つまり人間が機械に対して叛乱を起こす可能性である。最近は、「おらっ、このテレビ接触が悪いな、壊れとるんじゃねえのか、おらおらっ動けっ動けっ」とかお父さんに蹴られたりしないので、つけあがって「ようこそ、タップして何かしゃべってみてください」とか、なめた口を叩く。しかも「何も聞こえませんでした」とか、きこえんのかいこらっ、打擲するぞオラっシャットダウンだ、みたいな動作をマウスをクルクルしながらその実何も出来ない我々である。
その点、インコならかわいいし、葉書にウンコをしてしまっても許せる。
「あけましておめとうごます 今年もよろしくおい上げます」
みたいな感じになっていてもいい。うちの家族ですとかいう写真をくちばしで穴をあけるもいいね。