
キャロリン・キーン/著 論創社
2014年初版 小笠原由美子/訳
キャロリン・キーンて共同執筆なのか/驚
ヴィンテージ・ジュブナイルのほかの作品も気になる

メインの王子さま探しだけでも大変なのに
連続スリも周りで起こりすぎだし
ファッションモデルをしたり、デートしたりで大忙し!
息つくヒマもないほどてんこ盛りにしなくてもいいのだが
【内容抜粋メモ】
登場人物
ナンシー・ドルー:リヴァーハイツに住む高校生 探偵としても活躍している
カーソン・ドルー 父 弁護士
ハンナ・グルーエン 家政婦
ベス・マーヴィン 親友
ジョージ・フェイン 親友
ヘレンコーニング 旧友
ネッド・ニッカーソン BF
マリー・アレクサンドラ
アンナ メイド
ファーバー 骨董商
フランシス・ボーム 財布をすられた青年
デイヴィッド・ドーランス スリとそっくりな青年
キャサリン・コフナー デザイナー志望
エリントン 商業デザイナー
コルドヴァ
ナンシーは父の誕生日プレゼントになにか特別なものを贈りたいとデパートを物色している
アレクサンドラという老女が体調を崩して家まで送ってあげる
お礼に繊細な細工がほどこされたイースターエッグを見せてくれる
父の誕プレにファーバー氏の骨董店をすすめる
道でスリ事件を目撃
逃げた犯人はすった財布を落とし、被害者フランシス・ボームに返す際に見えた
名刺の文字を記憶するナンシー
少年の写真はアレクサンドラの屋敷で見たのと同じ
ファーバーさんは、アレクサンドラはさる国の王妃で革命時に家族を失い
孫だけが乳母といっしょに逃げ延びて、今も探していると話す
フランシスがその孫なのか?
ナンシーはきっと探しあてると約束
ファーバーはお礼に父への誕プレ用にジェントルマンズ・ボックスをあげると約束
イースターエッグをつくったのは宝石職人の父
またスリを見かけて追うも、ボートでスリを働き逃げてしまう
*
アレクサンドラにお茶に招待され、イースターエッグの仕掛けからナイチンゲールが出て来て
フシギな歌を歌うのを見せてくれる
名刺の住所を割り出し、行ってみると、フランシスは引っ越した後
またスリを見かけてアパートまで追うと女が出てきて
夫にはやくざ者のいとこコルドヴァがいると話す
ヘレンが訪ねてきて、若きデザイナーのキャサリンを紹介する
彼女のデザインしたドレスを着て、ファッションショーに出る約束をするナンシー
キャサリンはナイチンゲールの歌を聞いて「手がかりは宝石箱に」と言っていると教える
父にアンティークの銃を売ろうとしていたドーランスがスリそっくりで驚く
間違えないように、白いハンカチを振ると合図を決める
*
フランシスが狂暴なシェパードを連れてナンシーを訪れる
亡くなった乳母の手紙を証拠と認め、行方不明だった王子マイケルだと思われるが
念のため、屋敷の貴重なものは隠しておくようアンナに伝える
またスリが起きるが、追った男が白いハンカチを振ったため
また人違いだったとガッカリするナンシー
アレクサンドラからドレスに似合う高価なアクセサリーを貸してもらうがそれもすられてしまう
貸したのは模造品と明かすアンナ
ネッドとデートに行き、観覧車が止まってしまうハプニングはいる???
アレクサンドラは孫が戻って大喜びで、晩さん会を開くが
マイケルは元王子とは思えない不作法者で、キャサリンをしつこく口説く
ナンシーがネッドらとピクニックに行った先でも
マイケルは失礼な態度で嫌がられて置いていかれる
ここでもナンシーは湖に落ちた少年を助けて、商業デザイナーのエリントンと出会う
*
マイケルはアレクサンドラの宝石を持ち出し、質に入れて多額をもらい
祖母には少額しか渡さない詐欺を働いていることが分かり
アレクサンドラの体調は悪くなるばかりとアンナは心配する
アレクサンドラの一番の宝は従僕の像で
バネを押すと宝石が出る仕掛けになっている
ナンシーはナイチンゲールが歌っていたのはこの像のことではないかと推理する
ファッションショーでもスリが起きて、ドーランスがいたため
こんなに何度も同じ現場に2人がいるのはおかしいと疑う

従僕の像の仕掛けを解いて、乳母のメモが見つかる
ファッションショーのグランプリはキャサリンに決定
エリントンからストローライド(藁をしいた荷車に乗って、夜に遠乗りすること)に誘われるが
待っても来ないため探しに行く
マイケルの足裏を見て、王子じゃないと分かり、警察に逮捕される
アレクサンドラとアンナは彼の仲間に縛られて、屋敷内の宝石類が盗まれている
食事に入った店にまたドーランスが現れ、警官に逮捕させる
彼とコルドヴァは2人でスリをしていた
マイケルが乳母の手紙を奪った相手はエリントン
コルドヴァを捕まえ、縛られているのを助けて、足裏に王子の印を見つける
*
エリントンはキャサリンと婚約
アレクサンドラは本物の孫との再会を喜ぶ
父の誕生日パーティーにファーバーからもらったジェントルマンズ・ボックスをあげる
これにも仕掛けがあり、中からメモが出てくる
この後、「盗まれた楽譜」という事件にかかわることになるナンシー
■訳者あとがき
リヴァーハイツはアメリカ中西部にある架空の町
ナンシーシリーズの生みの親は、エドワード・L・ストラテマイヤー
1906年に創作集団ストラテマイヤー・シンジケートを設立し
同じペンネームで複数のゴーストライターが書くという仕組みをつくった
その正体が明らかになったのは、1980年の裁判がきっかけ
出版権をめぐって証人として現れたのは、ゴーストライターの1人ミルドレッド・A・ベンソン
25作目までのほぼすべてはミルドレッドが書いたので
25作目までが価値があると言う愛好家もいる
本作は20作目
作品に出て来る革命は1917年のロシア革命を暗示していると思われる
悲劇の最期をとげた皇帝ニコライ二世の一家を意識している
■快活な女子探偵ナンシー・ドルー 美土内登(児童ミステリー研究者)
シリーズ初作は『古時計の秘密』1930年
これまで222作品書かれた
血なまぐさい残酷な場面は排除され、安心して読めるのが特徴
溌剌とした活発な高校生が主人公なのも人気の要素
相手役の特徴が強いのもポイント→今作のアレクサンドラ
古き良きアメリカが描かれ、懐かしさも感じられる



2014年初版 小笠原由美子/訳
キャロリン・キーンて共同執筆なのか/驚
ヴィンテージ・ジュブナイルのほかの作品も気になる

メインの王子さま探しだけでも大変なのに
連続スリも周りで起こりすぎだし
ファッションモデルをしたり、デートしたりで大忙し!
息つくヒマもないほどてんこ盛りにしなくてもいいのだが
【内容抜粋メモ】
登場人物
ナンシー・ドルー:リヴァーハイツに住む高校生 探偵としても活躍している
カーソン・ドルー 父 弁護士
ハンナ・グルーエン 家政婦
ベス・マーヴィン 親友
ジョージ・フェイン 親友
ヘレンコーニング 旧友
ネッド・ニッカーソン BF
マリー・アレクサンドラ
アンナ メイド
ファーバー 骨董商
フランシス・ボーム 財布をすられた青年
デイヴィッド・ドーランス スリとそっくりな青年
キャサリン・コフナー デザイナー志望
エリントン 商業デザイナー
コルドヴァ
ナンシーは父の誕生日プレゼントになにか特別なものを贈りたいとデパートを物色している
アレクサンドラという老女が体調を崩して家まで送ってあげる
お礼に繊細な細工がほどこされたイースターエッグを見せてくれる
父の誕プレにファーバー氏の骨董店をすすめる
道でスリ事件を目撃
逃げた犯人はすった財布を落とし、被害者フランシス・ボームに返す際に見えた
名刺の文字を記憶するナンシー
少年の写真はアレクサンドラの屋敷で見たのと同じ
ファーバーさんは、アレクサンドラはさる国の王妃で革命時に家族を失い
孫だけが乳母といっしょに逃げ延びて、今も探していると話す
フランシスがその孫なのか?
ナンシーはきっと探しあてると約束
ファーバーはお礼に父への誕プレ用にジェントルマンズ・ボックスをあげると約束
イースターエッグをつくったのは宝石職人の父
またスリを見かけて追うも、ボートでスリを働き逃げてしまう
*
アレクサンドラにお茶に招待され、イースターエッグの仕掛けからナイチンゲールが出て来て
フシギな歌を歌うのを見せてくれる
名刺の住所を割り出し、行ってみると、フランシスは引っ越した後
またスリを見かけてアパートまで追うと女が出てきて
夫にはやくざ者のいとこコルドヴァがいると話す
ヘレンが訪ねてきて、若きデザイナーのキャサリンを紹介する
彼女のデザインしたドレスを着て、ファッションショーに出る約束をするナンシー
キャサリンはナイチンゲールの歌を聞いて「手がかりは宝石箱に」と言っていると教える
父にアンティークの銃を売ろうとしていたドーランスがスリそっくりで驚く
間違えないように、白いハンカチを振ると合図を決める
*
フランシスが狂暴なシェパードを連れてナンシーを訪れる
亡くなった乳母の手紙を証拠と認め、行方不明だった王子マイケルだと思われるが
念のため、屋敷の貴重なものは隠しておくようアンナに伝える
またスリが起きるが、追った男が白いハンカチを振ったため
また人違いだったとガッカリするナンシー
アレクサンドラからドレスに似合う高価なアクセサリーを貸してもらうがそれもすられてしまう
貸したのは模造品と明かすアンナ
ネッドとデートに行き、観覧車が止まってしまうハプニングはいる???
アレクサンドラは孫が戻って大喜びで、晩さん会を開くが
マイケルは元王子とは思えない不作法者で、キャサリンをしつこく口説く
ナンシーがネッドらとピクニックに行った先でも
マイケルは失礼な態度で嫌がられて置いていかれる
ここでもナンシーは湖に落ちた少年を助けて、商業デザイナーのエリントンと出会う
*
マイケルはアレクサンドラの宝石を持ち出し、質に入れて多額をもらい
祖母には少額しか渡さない詐欺を働いていることが分かり
アレクサンドラの体調は悪くなるばかりとアンナは心配する
アレクサンドラの一番の宝は従僕の像で
バネを押すと宝石が出る仕掛けになっている
ナンシーはナイチンゲールが歌っていたのはこの像のことではないかと推理する
ファッションショーでもスリが起きて、ドーランスがいたため
こんなに何度も同じ現場に2人がいるのはおかしいと疑う

従僕の像の仕掛けを解いて、乳母のメモが見つかる
ファッションショーのグランプリはキャサリンに決定
エリントンからストローライド(藁をしいた荷車に乗って、夜に遠乗りすること)に誘われるが
待っても来ないため探しに行く
マイケルの足裏を見て、王子じゃないと分かり、警察に逮捕される
アレクサンドラとアンナは彼の仲間に縛られて、屋敷内の宝石類が盗まれている
食事に入った店にまたドーランスが現れ、警官に逮捕させる
彼とコルドヴァは2人でスリをしていた
マイケルが乳母の手紙を奪った相手はエリントン
コルドヴァを捕まえ、縛られているのを助けて、足裏に王子の印を見つける
*
エリントンはキャサリンと婚約
アレクサンドラは本物の孫との再会を喜ぶ
父の誕生日パーティーにファーバーからもらったジェントルマンズ・ボックスをあげる
これにも仕掛けがあり、中からメモが出てくる
この後、「盗まれた楽譜」という事件にかかわることになるナンシー
■訳者あとがき
リヴァーハイツはアメリカ中西部にある架空の町
ナンシーシリーズの生みの親は、エドワード・L・ストラテマイヤー
1906年に創作集団ストラテマイヤー・シンジケートを設立し
同じペンネームで複数のゴーストライターが書くという仕組みをつくった
その正体が明らかになったのは、1980年の裁判がきっかけ
出版権をめぐって証人として現れたのは、ゴーストライターの1人ミルドレッド・A・ベンソン
25作目までのほぼすべてはミルドレッドが書いたので
25作目までが価値があると言う愛好家もいる
本作は20作目
作品に出て来る革命は1917年のロシア革命を暗示していると思われる
悲劇の最期をとげた皇帝ニコライ二世の一家を意識している
■快活な女子探偵ナンシー・ドルー 美土内登(児童ミステリー研究者)
シリーズ初作は『古時計の秘密』1930年
これまで222作品書かれた
血なまぐさい残酷な場面は排除され、安心して読めるのが特徴
溌剌とした活発な高校生が主人公なのも人気の要素
相手役の特徴が強いのもポイント→今作のアレクサンドラ
古き良きアメリカが描かれ、懐かしさも感じられる


