霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

原発事故の損害賠償

2015-12-25 21:51:09 | 産直
福島原発事故により170kmも離れた一関も放射能に汚染されてしまった。
お陰で山菜類は未だに販売が自粛されたままとなっている。
その損害賠償は各産直で生産者分をまとめて請求しているので任せた方が「手間いらず」で好都合と思っていた。

ところが産直によって賠償額があまりにも違い過ぎるのに疑問を抱いていた。
たまたま「新鮮館おおまち」分が東電から各生産者に確認の文書が送られて来たので、その疑問点を東電にぶつ
けたら原因は「基準日」の違いであることが直ぐに判明した。

事故が起きた年、一関の山菜類が汚染されているとは誰も知らずに通常どおり販売していた。
汚染に気付いたのは秋のシイタケが始めだった。



翌春は当初「個別に放射能検査を実施して基準以下であることを証明する」を前提に販売が可能だったが、
5月初めに県が山菜類の自粛を要請し販売が全面的にストップとなった。

従って、具体的に損害が発生したのは販売自粛後となるが、なんと「新鮮館おおまち」ではその経緯を無視して
事故が起きた3.11を基準として損害額を算定していたのだった。

そのため「熊谷さんは事故後の方が販売額が多いので平成23,24年分は損害賠償の対象になりません」などと
トンチンカンな事を平気で話して来たのだった。

そもそも「損害が発生した後の方が売上が多い」という矛盾に何の疑問も抱かないお粗末さ加減にただただ
呆れるばかりで抗議する気にもなれなかった。

いずれにせよ、福島原発事故の反省もなく再稼働を進める政府に抗議する意味でも金額の多寡に関らず、損害分は
確りと請求するつもりでいる。


コメント (2)
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