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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<パリ・オリンピック雑感 2024/7/23>
近所のスーパーの食料品売り場でパリ・オリンピックのロゴの入ったコロナビールを見かけた。昔と比べて、オリンピックスポンサーによるキャンペーンが格段に減っているので、かえって目についたわけだ。ロゴの下には、PARIS 2024 OFFICIAL PARTNERとある。はて、コロナビールは、パリ大会のスポンサーだっただろうか。ちなみに、東京大会ではアサヒビールがゴールドパートナーだった。
調べてみると、今年の1月にコロナビールなどを扱っている世界最大のビール会社「アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)」が、国際オリンピック委員会(IOC)のワールドワイドパートナーになっていた。それによって、パリ大会の公式ビールとなっているようなのだが…。パリ大会の公式サイトのワールドワイドパートナーのページには、ABC順で最初に登場するはずの「ABインベブ」の紹介がない。そういえば、昨年フランスで開催されたラグビーW杯で、スポンサーのアサヒビールの広告が出せなかったことを思い出した。フランスのアルコール飲料に関する規制の影響だろう。
現地パリの競技会場でのビール事情はどうなっているのだろうか。自分の目と舌で確かめてみたい。



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今季全米プロでメジャー初優勝した、東京五輪王者でもあるザンダー・シャウフェレ(米国)が、大混戦の全英オープンゴルフを制した。シャウフェレとリオ五輪金メダルのジャスティン・ローズ(英国)が同組でまわり、結果的に1位、2位となった。シャウフェレは、最終日、ノーボギー、6バーディーと、難コースのロイヤル・トルーンを完全に攻略した。ローズも最終ホールでバーディーをとり意地を見せてくれた。8月1日からのパリ五輪で2人の対決を期待したが、残念ながら、ローズはランキングにより英国代表には入っていない。シャウフェレの五輪連覇に注目したい。


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パリ五輪を戦うサッカー男子日本代表とフランス代表との試合をTV観戦。開催国として金メダルを狙うフランスの強さと速さと組織力が日本を圧倒した。それに対し、日本は集中力を切らさない粘り強い守備で応対し、結果は1対1で引き分け。本番1週間前の強化試合としては両チームにとって有意義だったのではないか。試合会場は、フランス南部地中海沿岸のトゥーロン。小さいスタジアムだったが、ほぼ満員のように見えた(公式観客数は11,896人)。演出も含めて、フランス代表、さらにはパリ五輪への期待の高さをうかがわせた。


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<スポーツ雑感 2024/7/10-2>
日本スポーツマンクラブの今年度第1回懇話会に参加した。元NHKアナウンサーの山本浩さんによる「スポーツ実況今昔」と題した講演と懇親会(飲み会)だ。山本さんの話は約1時間で、「今昔」といよりも「昔」中心。1932年ロス五輪のラジオの実感(実況ではない)放送や1936年ベルリン五輪の「前畑がんばれ」の裏話など、貴重な動画、音声とともに興味深く聞いた。できれば、「今」ももっと詳しく聞く時間が欲しかった。


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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/3>
パリ五輪に出場する男子サッカーU-23日本代表のメンバー発表会見を、JFATVで観た。この世代の中心だった松木玖生(FC東京)が選ばれなかったことに驚いた。その理由は、「(海外)移籍の可能性があり、召集の確約がとれなかったため」だった。ファン、サポーターからしてみれば、パリ五輪まであと3週間ほどのことなので、松木サイドから移籍情報を発表してもらって、すっきりしたいところだろう。
今回のメンバー選考では、欧州の移籍市場の最中であることによる難しさが、山本昌邦ダイレクターから何度か発せられた。それだけ、日本人選手が力をつけ、その価値が高まっている証でもあるのだが…。他の出場国は、どのように選考を進めているのだろうか。
オリンピックで、男子サッカーU-23+オーバーエイジという競技種目が必要なのか。さらに、欧州のトップリーグや、今、ドイツで開かれているEURO2024で、U-23世代やより若い選手がチームの主力として活躍しているのをみると、U-23というカテゴリー自体が必要なのか。あらためて、いろいろと考えてみたくなった。


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パリ・パラリンピック開幕まで2か月となった6月28日、パリの凱旋門にパラリンピックのシンボル「アギトス」が掲げられた。オリンピック・シンボルの「五輪」は、オリンピック開幕50日前の6月7日、エッフェル塔にすでに取り付けられている。パリを代表するランドマークに2つのシンボルをつける発想が素晴らしい。そして、2つのシンボルを同時期に掲げるのはパリが初めてだ。さすが、クーベルタンの母国。
そのパリに、パリ・オリンピック観戦・観察のために、8月上旬、1週間ほど訪れるつもりだ。1998年の長野冬季オリンピックに仕事で関わって以来、2000年のシドニーをはじめとして海外の大会に何度か行っているが、完全自腹のオリンピック観戦旅行は初めて。短期間だが、個人手配で行っているサッカーW杯観戦旅行のような珍道中となることは間違いないだろう。
これから、準備の状況なども含めて、パリ・オリンピック雑感として書き記していきたい。


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<スポーツ雑感+ 2024/6/6>
パリ五輪まで50日の本日、東京五輪・パラ組織委元理事、高橋治之被告の受託収賄の公判を傍聴した。いつもの東京地裁422号法廷で、一般傍聴券38枚は無抽選で傍聴希望者全員に配られた。明らかに関心が薄れている。
証人は、すでに贈賄罪で有罪(懲役1年、執行猶予3年)となっているAOKIホールディングスの上田雄久氏(現AOKIホールディングス・グループ事業戦略室室長)で、検察の尋問が13時30分から17時まで(途中15分の休憩あり)おこなわれた。検察の尋問も証人の答えも歯切れが悪く、実際の時間よりも長く感じた。証人の妻と息子も傍聴していたが、15時頃には退席していた。
検察の立証趣旨は、高橋被告が組織委理事の「職務権限」を行使して、いかにAOKIに便宜を図り、AOKIの要望を叶えていたか。
実際に、証言によれば、高橋被告の力添えで
  • AOKI幹部と森元組織委会長との会合
  • ティア3スポンサーとしての協賛金15億円が半額の7.5億円に
  • 遅れ気味だったスポンサー契約の早期締結
  • コンペになったものの日本代表選手団の公式服装を受注
  • ライセンシング契約でのレディス・カテゴリーの追加と早期契約
  • 大会が1年延期になったことで、組織委から求められた1億円の追加協賛費を1000万円に減額
などが実現したことになる。オリンピックという世界最大級のスポーツイベントの利権に関連して、これだけのことをやれるのは、高橋被告しかいないだろう。
そして、上田証人は、その背景として、高橋被告が、
  • 組織委理事であること
  • 電通の元専務であること
  • スポーツマーケティングに精通していたこと
の3つがあったと証言した。つまり、組織委理事の力が働いていたものの、その他の要素も大きかったということだ。むしろ、電通マンとしてスポーツマーケティングを開拓し、その界隈で築いてきた世界的強力な人脈は、組織委理事の職務権限よりもはるかに大きな影響力があるのではないか。裁判所は、どう考えるだろうか。
なお、この日の検察尋問の中には、コンサル業としての高橋被告の実績を矮小化するような姑息なところがあったことも書き留めておきたい。
検察側の尋問だけで終わってしまったため、上田証人に対する弁護側の尋問はあらためて日程を決めるとのこと。ただし、次回の公判は7月2日(火)13時30分から同法廷の予定。


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<スポーツ雑感+ 2024/5/16>
東京地裁422号法廷で、東京五輪組織委元理事、高橋治之被告の受託収賄の公判を傍聴した。一般傍聴券37枚は、無抽選で傍聴希望者に配られた。関心が薄まりつつあるのか。
今公判では、これまで検察が主張してきた意見に対して、弁護側による真っ向否定する陳述が、弁護人A→B→Aと交代しながら、13時30分から約2時間にわたっておこなわれた。弁護人AからBに交代する際には、弁護人Bが「ここからは、私が朗読します」と言ったとおり、延々と書類を読むだけ。裁判官も、検察も書類を共有しているのに、まるまる読む必要があるのか。なんなら、傍聴人にも配付して欲しい。
陳述の主な内容は、組織委理事の職務権限があいまいなままであること、特に、森元会長の言質をとろうとしない検察は、職務権限の立証を放棄しているのではないか。
また、ADK、KADOKAWA、大広、AOKI、サンアローから受け取った金は「賄賂」ではなく、コンサル・ビジネスの対価であると主張した。
陳述の中では、高橋被告が「スポーツマーケティングの第一人者」「電通のスポーツビジネスの礎を築いた有力OB」といった表現が繰り返された。ADK、AOKIとは、組織委理事になる前から関係が始まっていて、「コンサル」として東京五輪以外でも大きく貢献していたことが紹介された。また、高橋被告がはたらきかけた相手は、組織委への出向者を含めて、すべて電通社員(後輩)だったとし、「理事」としてではなく、「電通の有力OB」としての力を強調した。
「理事の権限」(検察側)対「高橋被告の実績」(弁護側)。
前回の公判で、電通から組織委に出向していた元マーケティング局長が「理事だから従った」という証言をしたが、高橋被告が理事でなかったら従わなかったのだろうか。「たら・れば」の話ではあるが、おおいに疑問である。理事に就任していなくても、高橋被告はその影響力を多方面に及ぼしていたと想像する。
次回は、弁護側の証人尋問で、6月6日(木)13時30分からの予定。


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<スポーツ雑感 2024/5/11-2>
北海道旭川、富良野、名寄、士別の4市が、2028年冬季ユース・オリンピックの招致を検討しているようだ。2010年にシンガポールで夏季大会が始まった若手選手のみの五輪大会。オリンピック好きの日本でも、ほとんど報道されないため、あまり知られていない。しかし、競技レベル、注目度は五輪には及ばないが、五輪憲章が求める平和運動や若者の交流の場としては、五輪よりも五輪らしい大会だ。4市の招致活動を支持したい。


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<スポーツ雑感 2024/5/4>
日本がウズベキスタンを破り、AFC U23アジア杯で優勝を飾った。互いに決定機をなかなかつくれない、守備力が上回る試合展開。延長、PKを覚悟した後半の追加時間にドラマが生まれた。センター付近でDF高井がボールを奪うと、その勢いで上がりながら、藤田にヒールパス。藤田、荒木、山田とワンタッチでつなぎ、山田が左足でゴール右隅に決めた。これまでも、高井の推進力が気になっていたが、決勝で実を結ぶことになった。


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<スポーツ雑感 2024/4/30-2>
AFC U23アジア杯準決勝、日本が最高のパフォーマンスでイラクを破り、決勝進出、パリ五輪出場を決めた。前半、藤田のアシストで、細谷、荒木がゴール。後半はイラクに押されたが、堅実に守り切った。ベテラン感漂う藤田のパスさばき。左サイドの平河、大畑のドリブル突破など、選手ひとりひとりが、その特長(=魅力)を存分に発揮し、90分間チャレンジしていたのが素晴らしかった。この勢いで、ぜひ優勝もつかんで欲しい。


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<スポーツ雑感 2024/4/26>
AFC U23アジア杯の準々決勝。日本は、地元カタールを相手に、開始早々に先制し、前半終盤には相手GKが退場するという優位な状況になったにも関わらず、延長の末にようやく勝利した。パリ五輪はほぼ手中に収めたと言えるだろう。試合終了後、主将の藤田が、喜び合う仲間と離れて、ピッチにへたり込んだカタールの選手、ひとりひとりをねぎらっている姿が映し出されていた。すばらしい主将だ。藤田への信頼感がより高まった。


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<スポーツ雑感 2024/4/17-2>
AFC U23アジア杯が始まった。日本は、前半に退場者を出しながら、中国相手に1対0で勝ち切った。ところで、後半の15分過ぎ、2002年日韓W杯のときの中国代表監督だったミルチノビッチの姿が映った。しかし、テレビ朝日の実況、解説ともに完全スルー。タブレットを手にしていたので、スタンドから中国チームをサポートしていたのか。かつての名将は、いまだ健在なのか。試合の行方とともに気になってしかたがなかった。


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<スポーツ雑感 2024/4/17>
パリ五輪開幕まで100日。前日には、アテネで聖火の採火式が行われ、聖火リレーが始まった。観戦チケットの最終販売も日本時間17日17時から始まり、開会式などはまだ買えるようだ。しかし、そうは言っても「円安」が悩ましい。昨年2月、最初に観戦チケットを買ったときは、1ユーロが約146円。2回目の同年5月は約151円。そして、今日は約164円だ。100日後はどうなる?現地ではいったいいくらかかることやら。


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<スポーツ雑感+ 2024/3/28>
組織委元理事、高橋治之被告の受託収賄の公判を傍聴した。東京地裁422号法廷で、一般傍聴券は35枚のところ傍聴希望者は約80人。運よく傍聴券を手にすることができた。証人は、組織委事務総長だった武藤敏郎氏と組織委総務局総務課長を務めた溝部康雄氏。立証趣旨は、前回、前々回同様、「理事の職務権限」と「理事がみなし公務員であることの認識」。
武藤氏への尋問から始まった。10時から11時10分まで、検察による証人尋問。武藤氏によれば、理事会の内外に関わらず、理事の発言は重く、事務局は真摯に対応すべきものであり、事務方トップの事務総長として、事務局職員には全力で対応すべきと指導していた。また、理事会としてマーケティングを森会長に一任決議したが、それ以後も、理事会はマーケティングに関する権限を維持していた。つまり、高橋被告による組織委のマーケ担当者に対する働きかけは、理事としての職務権限であり、重みが十分にあったと証言した。「理事には事実上の職務権限があった」ということだ。
弁護側の反対尋問は、11時10分から11時45分までと、昼休みを挟んで、13時15分から14時30分まで。どこか、ディベート的なやりとり、揚げ足をとるような尋問が目立ち、核心をついた証言を得られなかった。武藤氏の回答ぶりも、どこか「切れ者」を感じさせた。
その後、溝部氏に対して、14時35分過ぎから検察の、15時10分から15時40分まで弁護側の尋問が行われた。反対尋問のなかで、事務局から理事に対して「みなし公務員」であることを伝える際の緩さが露呈されたものの、武藤氏と同様、事前のリハーサルが入念に行われたようで、無難に終えた。
さて、この「理事の職務権限」についての争いはいつまで続くのか。次回は、4月16日(火)。証人は、高橋被告からの働きかけを最も多く受けたであろう組織委マーケティング局長だった坂牧政彦氏。裁判傍聴初心者は、この日の武藤氏と次の坂牧氏の証言で、検察側の狙いはほぼ果たせるのではないかと考える。



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