bjリーグ
2007-2008シーズン プレイオフ
3位決定戦:福岡 vs 仙台
ファイナル:大阪 vs 東京
2008/5/4 有明コロシアム
はじめて生でbjリーグを見た。外国人選手が中心となった、ぬるく、大雑把な試合を想像していたが、そうではなかった。激しい攻防が繰り広げられ、プロらしい派手なダンクもあり、ブースター(Booster)と称されるファン・観客の盛り上がりも加わり、期待していた以上に楽しめた。
4年目を迎える来シーズンには、さらに2チーム増えて、12チームになるそうだ。日本各地にバスケットボールの魅力が広がっていくようでうれしい。
bjリーグは、プロフェッショナル、スポーツ・エンターテインメント、グローカル&コミュニティという3つの理念を掲げている。たしかに、その理念は実現されつつあるように感じた。
しかし、気になったこともいくつかある。
ひとつめは、オンザコートの外国人の規制がないことだ。実業団中心の日本リーグでは、外国人選手のチーム登録は2名まで、コート上に同時に出場できるのは1名という規定がある(ただし2007-2008は例外的に2名)。
当然、bjリーグも制限があると思っていたが、そんな規定はない。この日の3位決定戦と決勝戦では、各チーム5人のうち、日本人は1人か2人だった。優勝した大阪は、一時的にすべて外国人で試合をしていた。国際的な時代に、外国人枠など気にする必要はないのかもしれないが、コート上はすべて外国人で、ベンチは日本人ばかりというのも、あまりにさびしい。
長いシーズンを戦う中では、日本人選手の活躍の機会も増えるのだろうが、日本人選手の奮起に期待すると同時に、外国人枠を設けることも検討すべきなのではないか。
バスケットボールの楽しさを広めるとともに、日本のバスケットボールの強化も目指して欲しいし、外国人ばかりが活躍するのでは、地域密着という観点からも問題があると思う。
また、技術的な面では、シュートの下手さが目についた。ノーマークのシュートを外すことが多いのには、はっきりいってがっかりした。派手なダンクやアリウープなどを見せてくれるのはありがたいが、決めるべきところで決めてくれないと、試合がしまらない。プロフェッショナルらしいシュート力を身につけて欲しい。
大会演出は、米国のNBAを参考にしているようで、とくに子どもたちが参加でき、楽しめるようなものになっていた。残念だったのは、有明コロシアムの施設の問題かもしれないが、音響があまりにひどかったことだ。要するに、会場内の放送がワンワン響くばかりで、まったく聞き取れないのである。エンターテインメントを標榜するのであれば、ぜひ改善してほしい。
まぁ、あれこれ書いたが、冒頭のとおり、初めてだったこともあり、新鮮で、楽しい時間が過ごせたことはたしかである。今度は、レギュラーシーズンの試合を見に行ってみたいと思う。
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