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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



2010年W杯南アフリカ大会のチケットの第1次申し込みの締切は今日3月31日である。なので、一応、申し込みました。2002年日韓大会や2006年ドイツ大会よりは、倍率が低そうなので、当たる気満々です。

観戦日程は、これまでのW杯観戦とほぼ同じだが、やはり都市間の移動が大変なので、約1週間の滞在で3試合を観戦するというもの。

具体的には、2010年7月1日に日本を出発。香港経由で南アフリカのヨハネスブルグへ。ヨハネスブルグに滞在して、同市にあるサッカー・シティ・スタジアムとエリス・パーク・スタジアムで行われる準々決勝2試合を観戦。

その後、ケープタウンに移動して、グリーン・ポイント・スタジアムで準決勝を観る。そして、翌日、ヨハネスブルグに戻って南アを出発し、香港経由で日本に着くのがその翌日という日程である。

危険な匂いのする南アフリカ大会だが、6大会連続W杯観戦のためには、行かねばならないのだ。


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日本代表 1対0 バーレーン代表
2009/3/28 埼玉スタジアム2002


日本が勝ち点3を獲得し、他会場の試合の結果も合わせ、2010年W杯南アフリカ大会への出場を、ほぼ決定づけた。そして、来年のW杯を戦う日本代表の骨格も、スタイルもほぼ固まってきたように思える。

ボールを奪われた時、攻撃から守備に素早く切り替え、前線からプレスをかける。奪ったボールを確実なパスでつなぎ、相手ゴールを目指す。日本人選手の頭の良さ、俊敏性、まじめさが、組織に生かされている。

しかし、あいかわらずゴールを奪うのが下手なのも事実だ。この試合でも、終始優勢だったにもかかわらず、得点はフリーキックからの中村俊輔のシュートだけだった。

流れのなかで、どのように得点しようとしているのだろうか。ドリブルやパスで、前へ、前へ、だけで得点が取れると思っているように見えて仕方がなかった。

守備意識を高くして試合に臨んでくるはずのバーレーンに対して、玉田、田中(達)、大久保という前線陣の編成は正しかったのだろうか。3人ともドリブルが得意で、前へのスピードがある。彼ら3人に加え、長友、内田という両サイドバックも、得意のドリブルで攻めがることが多い。その結果、待ち構えるバーレーンの守備に向かって行っては、最後の突破にいたらず、シュートを放つことができない。これの繰り返しだった。

ペナルティエリアを集中的に守りこむバーレーンの守備に対して、ペナルティエリア外からのシュートチャンスが何度もあったにもかかわらず、守備網に突っ込んでいくアイデアのなさが気になった。強い、そして巧みなミドルシュートを打つ能力のある俊輔、遠藤、長谷部らが、自らゴールを狙うという意味で、おとなしすぎたのではないか。

これからの日本代表の戦いは、2010年のW杯本大会での世界の上位チームとの戦いを想定したものになる。前線のメンバーの組み合わせ選択肢を増やすこと、そして、ゴールを挙げるためのアイデアの構築が、今、見えている課題だろう。



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Wリーグプレイオフ ファイナル 第4戦
JOMO 107対105 シャンソン化粧品
2009/3/10 代々木第2体育館

この試合に限って言えば、シャンソンの敗戦は、シャンソンのベテランたちによる自作自演のようだった。

JOMOが圧勝した第3戦からは中1日あったが、JOMOの勢いは続いていた。第1Qの立ち上がりからコンスタントに得点を重ね、リズムに乗れないシャンソンに対して、残り3分で24対8と16点差をつけてしまう。JOMOの内海や田中が外角のシュートを気持ちよく決めていくのに対して、シャンソンはシュートミスが多く、もどかしい時間が続く。

JOMOが持ち前の爆発力をいかんなく発揮したのに対して、シャンソンは、安定感が期待されるベテラン選手たちがいいプレーと悪いプレーを繰り返すために、なかなか波に乗れなかった。

結局、前半を8点のビハインドで折り返したシャンソンが、同点に追いついたのは、第4Q残り3秒、相澤が3点シュートを決めた時だった。会場からは悲鳴のような歓声が聞こえ、ファイナル第4戦はオーバータイム(延長戦)に入った。

延長では、一時シャンソンが4点リードするが、今度は、JOMOの田中に、延長だけで3点シュートを2本決められ、逆転負けを喫した。シャンソンは逆転された後の最後の攻撃で、ショットクロック6秒からのプレーを相澤に託したが、相澤はシュートまでもっていくことができず、同点、逆転することはかなわなかった。最後のプレーは、相澤らしくない計算がはずれたプレーだった。

見事な3点シュートでオーバータイムに持ち込んだのが相澤ならば、最後のチャンスを生かせなかったのも相澤だった。バスケットボールは5人でやるものだが、肝心なところは頼れるエースの個人力で打開するしかない。シャンソンならば相澤である。だから、相澤に代表されるベテラン陣による自作自演の敗戦のような印象が残ったのかもしれない。



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WBC東京ラウンド
準決勝:日本 14対2 韓国 (コールドゲーム)
2009/3/7 テレビ朝日

連覇への通過点に過ぎないが、日本が韓国に圧勝したことで、日本の野球ファンは、久々に留飲ををさげたことだろう。

WBCの日本代表を見ていると、国内のペナントレースとは、やっている野球の質がちがうな、と思う。メジャーの選手が多く含まれていることや、国内からの選抜選手がイチローや松坂に、いろいろと影響を受けているからではないか。

何よりも打者が積極的に打ちにいく。まさに好球必打で、いい球が来たら、初球から思い切ったスイングをしている。この日の韓国戦の初回の速攻がいい例で、見事な攻撃だった。

そして、積極的に打ちにいきながらも、きわどい球を見極めたり、ファウルで粘ったりと、日本野球のしぶとさもうまく発揮されている。野球のグローバル化のなかで、「日本らしさ」ができつつあるようだ。

「らしさ」が見えるということは、チームがひとつの方向でうまくまとまっている証しだと思う。まだ、WBCの第2ラウンドへの進出が決まっただけだが、日本のスポーツ界に明るい話題を提供するためにも、世界の頂点をゲットしてほしい。

ところで、「日本らしさ」と言えば、東京ドームでの日本代表に対する応援は、トランペットなどの鳴りものが音頭をとる、いかにも日本的なものだった。こちらの「日本らしさ」ほど、世界を戦うチームに不似合いなものはない。改めたほうがいいと思うのは、ぼくだけだろうか。



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J1開幕戦
鹿島アントラーズ 2対0 浦和レッズ
2009/3/7 NHK総合

前シーズンの上位チームと下位チームの対戦でシーズンが始まっていたJリーグだが、今年の開幕戦は好カードがそろった。たぶん野球のWBCに注目度で負けないようにするために考えられたのではないか。

開幕戦のなかで最も注目されたのは、昨シーズンの王者、鹿島アントラーズとフィンケ新監督に再建を託した浦和レッズの試合だろう。数日前にのぞいたJリーグ公式サイトでは、この試合のチケットだけが完売していた。

試合は、王者と再建途中のチームの実情がはっきりとあらわれた内容になった。

ボールも人も動くサッカーをめざす浦和が序盤から攻め込んだ。ポジションチェンジをしながら細かいパスをつないで、鹿島のゴールに迫る。しかし、なかなかシュートチャンスをつくることができない。頭で考え、イメージするサッカーを一生懸命実行しようとしている感じは伝わってくるが、まだ体に染みついていない印象だった。連携プレーに「あ・うん」の呼吸というものが感じられない。また、ひとつひとつのパスが短く、選手の走る距離も短く、ダイナミックな展開に乏しかった。これが浦和の目指すサッカー(の片鱗)なのか。

前半の半ばからは、序盤の浦和の攻めを落ち着いてしのいだ鹿島が優勢にたった。20分過ぎには、カウンターから野沢が先制点を奪った。鹿島の後半の追加点もカウンターからだった。ともに共通していたのは、守りから攻めへの切り返しの鋭さ、カウンターをしかけて走った選手の数が浦和の守備よりも多かったこと、走った距離が長かったこと。一瞬の判断で、3人、4人、5人が一気にカウンターに参加する姿は、大迫力だった。

時間がたつにつれて、浦和の動きは鈍くなり、鹿島の動きは攻守に鋭くなった。時間がたつにつれて、浦和の攻撃は単調になり、鹿島は攻守に緩急のテンポが生まれようになった。その緩急のリズムづくりをチーム全員で共有できているところが、いまの鹿島の強さだろう。

この試合で、鹿島と浦和の力の差を象徴していたのが、両チームのフォワードのマルキーニョスと高原直泰だったように思う。浦和のサッカーの成熟がトップの高原まで到達するには、かなり時間がかかりそうな気がした。



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Wリーグプレイオフ ファイナル第2戦
シャンソン化粧品 74対71 JOMO
2009/3/7 NHK-BS1


第1戦を落としたシャンソン化粧品がどうにか逃げ切って、プレイオフの対戦成績を1勝1敗の五分にした。

ゾーンディフェンスでスタートしたシャンソンは、JOMOのセンター山田(192cm)にボールが入ると素早くダブルチームで対応し、ほぼ完全に山田を封じた。地味ながら、山田のマークと攻守のリバウンドで力を発揮したシャンソンの渡辺由夏を、この試合のMVPにしたい。

一時、18点差をつけたシャンソの勢いは、その渡辺や、相澤、石川、池住といったベテラン勢に加え、中川、藤吉ら3年目の若手の活躍によって生まれた。とくに藤吉佐緒里はルックスもよく、バスケットボール界のアイドルとしても、今後の活躍に期待したくなった。ポスト浅尾美和までいってほしいところである。

一方のJOMOの終盤の粘りはさすがだった。大神をケガで欠くチームの中で、まさに孤軍奮闘していたのが、ガードの吉田亜沙美。ハイスピードでフロントコートにボールを持ちこむや否や、3点シュートを連続して決める。ディフェンスでも信じられない距離からインターセプトに挑む。吉田の動きが、シャンソンに動揺を与え、次戦への期待をつないだ。試合終了後、勝ったシャンソンの選手たちに笑顔がなかったのは、まさに吉田の仕業である。

注目していたトヨタ、富士通が敗退したため、あまり期待していなかったプレイオフだった。しかし、往年のライバル同士の戦いになっただけあり、試合の隅々に厳しさがほとばしる好ゲームになった。第3戦、第4戦と注目していきたい。



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水泳の北島康介が、生活の拠点を米国に移すそうだ。出演したイベントで、彼が掲げたパネルには「日本卒業」と書かれていた。特に、水泳のトレーニングの場というよりも、新たな環境で新しいことに取り組む場として、米国を選んだそうだ。

普通に考えれば、今どきの若者の渡米に対してなんの抵抗も感じないはずだが、彼は、2016年東京オリンピック・パラリンピック招致活動をサポートする2016年東京招致応援党の党首ではなかったか。確かに、バーチャルな団体であり、北島党首以外の党員を知らないが…。

それでも昨年11月に発足し、今年に入って都内で街頭演説も行った。いよいよ、4月にはIOCの調査委員が来日し、その後、日本の弱点とされる世論調査が行われる。もう一度、いや何度でも、北島の熱い思いを、東京都民に訴える役割があるのではないか。

その矢先の「日本卒業」。なんともガッカリである。せめて、北島が移り住む街がライバルのシカゴでないことを祈るばかりである。



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2011年と2012年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝の会場が決定、発表された。2011年はロンドンのウェンブリー・スタジアムで、2012年はミュンヘンのアリアンツ・アリーナだ。ちなみに、今シーズンは、ローマのオリンピコで、来シーズンはマドリードのサンチャゴ・ベルナベウである。

いずれもスタジアムとしては最高級の、今やワールドカップの決勝よりも注目を集めると言っても過言ではないUEFAチャンピオンズリーグの決勝にふさわしい会場である。

しかし、なんとも気の早い話ではないか、と思う一方、巨大になったサッカー市場の頂点にたつイベントとしては、仕方がないことかとも思う。それだけの準備が必要な試合なのである。

ぼくの記憶によれば、かつては、ベスト8だったかベスト4のチームが出そろってから、進出チームのホームではないスタジアムが決勝の会場に選ばれていたと思う。決勝戦を中立の地で開催するためである。もう10数年前のことになるかもしれない。

サッカー市場は、そんなのんびりしたことを許さなくなっている。しかし、その繁栄するサッカー市場がいつまで続くか、誰にもわからないことも確かなことなのである。


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