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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



最近、出版されたジーコ監督について書かれた本を2冊同時に読んでいる。これが、結構おもしろい。

朝日新聞記者・中小路徹さんの「ジーコスタイル 進化する日本代表」(朝日新聞社、写真左)とスポーツライター・増島みどりさんの「ジーコ セレソンに自由を」(講談社、写真右)の2冊である。

この2冊は、ジーコが日本代表監督に就任してからの4年間弱を追い続けている点で共通しているが、中小路さんの本は試合、大会に詳しく、増島さんの方はインタビュー中心である。両方を読むと、ああいうことがあったなというのと、そのときジーコはこういうことを考えていたのか、というのがわかるわけである。

「本屋に氾濫しているW杯本の新しい楽しみ方かもしれないな」と思っている。

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久保がはずれたので、サプライズはなかったが、不安が残ったサッカー日本代表の発表だった。
GKを除く、すべてのポジションで、2人づつ選手を選ぶと言っていた(と報道されていた)ジーコ監督が、MFを7人、FWを5人選んだのはなぜか。
DF、MFはすでに布陣ができ上がっているのだろう。とくにMFを減らしたのは、その確信の表れか。
一方、決定力不足のFW陣は5人も選ばれた。残りの時間で、確信を持つMF陣と、一番フィットするFWを選ぶことになる。そのための選択肢を1人増やしたとみた。迷いが確信に変わるのは、いつになるのか。
ジーコ・ジャパンの完成が、まだまだ遠そうだということがわかった日本代表23人の発表だった。

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ワールドカップ・イヤーになると、雨後の筍のように、サッカーに関する本が出版される。2002年W杯の直後に、あるサッカー・ジャーナリストに尋ねたところ、その前、フランス大会のときの年収は、前年の3倍になったそうだ。

今年も、すでに本屋さんにはたくさんのW杯本やサッカー本が並んでいる。ただし、どれも同じようなもので、はっきり言って、買いたくなるようなものは少ない。そんな中、フォトグラファーの近藤篤さんのエッセイと写真からなる「サッカーという神様」(NHK出版)という本を見つけた。近藤さんは、ナンバーなどのサッカーの写真でおなじみだ。世界中をめぐるなかで、彼が出会ったサッカーピープルとのエピソードがエッセイとしてまとめられている。

「なぜサッカーは世界中で広く愛されているのか」
「なぜ、ワールドカップは世界中の人々を熱狂させるのか」
その理由は、千差万別であり、決定的な答えはない。しかし、「サッカーという神様」を読めば、その理由がわかったような気になる思う。いろんなサッカーピープルが、地球上のどこにでもいることがわかるからだ。

「日本はどういう布陣でW杯に臨むべきか」
「決定力不足をどう解消したらいいのか」
そんなことを考えることに疲れたら、ぜひ、読むといい。サッカーの魅力が、そんなちっぽけなことではないということがわかるから。

一言で言えば、「癒されるサッカー本」である。読んでよかった!

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キリンカップサッカー2006(第3戦) 
日本対スコットランド(2006年5月13日 埼玉スタジアム2002)

遠藤と小笠原はやる気がでるのだろうか。日本の布陣を見て思った。いつもの4バックの前に、小野と福西が並ぶ。その前に、遠藤と小笠原だ。この2人が、中田英寿と中村俊輔になるのが、ジーコが考えるドイツW杯用の布陣だろう。遠藤と小笠原はよかったが、日本代表は、ゴールの喜びを味わえずに、ドイツに向かうこととなった。

この試合の1つ目のポイントは、ケガからの回復も含めて、小野がボランチとしてどれだけ機能するのかだった。
結果としては、攻撃面では小野らしく長短、縦横のパスを交え、遠藤、小笠原とのコンビよく何度もチャンスをつくっていた。まぁ、無難にこなしたといえよう。ただし、CKからのボールをダイレクトで処理しようとしたボレーキックを、2度ともミスをしたのは小野らしくなかった。まだ、本調子ではないのか。中盤での守備に関しては、スコットランドが守備的で、カウンター中心の攻撃だったため、守備での小野の見せ場はほとんどなかった。印象としては、何かひとつ物足りないような気がしてならなかった。それは、おそらく中田英寿がもっている強さだろう。ボランチを2人にするならば、福西と中田英寿にしたいと思った。

もう一つのポイントは、フォワードの久保である。いつものことながら、体調が怪しい。キリンカップの初戦を休んでの、このスコットランド戦での出来は悪かった。柔らかな個人技を駆使して決定的なチャンスをつくったが、全般的にトップでのボールがおさまりが悪かったのは久保の責任だった。その部分がうまくいっていれば、小笠原や遠藤からゴールが生まれていたことだろう。W杯の初戦のオーストラリア戦まで、1ヶ月を切った今、こんな調子ではとても不安である。明日、5月15日、渋谷のセルリアンタワーで発表される代表23人のなかに、久保の名前があったならば、それこそがもっとも大きなサプライズだな、考えてしまった。

朝から降り続いた雨は、小雨となったものの、屋根に覆われているはずの2階席にまで、冷たい風とともに吹き込んできた。冷え込んだ体を、W杯までの国内最後の試合が熱くしてくれるように期待していたが、試合が経過するにつれ、気持ちまで冷たく萎えてしまうような壮行試合だった。あまりにもゴールが遠かったからだ。

さいごに、ぼくが考えるW杯ドイツ大会の日本代表23人をあげる。
基本的には、タレントが豊富なMFを多くし、FWを減らす。点を取れないFWよりも、点を取れるMFを、ということである。布陣は、4・5・1か3・6・1。DF宮本のバックアップには、ジーコ的には絶対にありえない松田直樹を用意しておきたい。

GK:川口、土肥、楢崎
DF:加地、宮本、中沢、アレックス、駒野、松田、田中、中田(浩)
MF:福西、遠藤、中田(英)、中村、小野、阿部、小笠原、松井、稲本
FW:高原、巻、柳沢


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5月3日(昨日)、FIFAからW杯観戦チケットのデリバリーの案内メールが来たと思ったら、もうその日に現物が到着した。
デザインは、最悪だった2002年大会よりはましと言ったところか。やや厚めの紙でICチップを挟み込んでいるため、手にした感じはボール紙。
一緒に入ってきたブックレットは、かなりしょぼい。使い物にはならないだろう。
このブログでも書いたとおり、ぼくが買ったのはメキシコのTST6だ。
バウチャーに書いてあった説明では、決勝トーナメント以降のチケット交換がちょっとややこしそうな感じだ。詳しいことは、そのうち、大会の公式サイトに出るだろうから、あわてず、さわがず。

さて、仲間と一緒にやっているビバ!サッカー研究会からようやく本が出ます。それも2冊。6月中旬になりそうで、W杯の喧騒にまぎれてしまいそうですが、あらためて案内しますので、ぜひ買ってください。



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