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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



先日のイランとの戦いを見て、そろそろ運も尽きたかと思っていたサッカー日本代表が、まさかオウンゴールで勝利するなんて。そのオウンゴールだって、完全にシュートになっていたのだから、ちょっとやらせにも思えるほどの幸運ぶりだった。守りきって、幸運がもたらす勝利をものにする、というスタイルが、すっかり定着したようだ。
ドイツワールドカップに向かって、確実に結果だけを出し続ける、今の日本代表。
思えば、2002年の秋、中田、小野、稲本、中村(俊輔)のいわゆる日本版黄金の4人を起用したジーコ監督率いる日本代表に期待したのは、トルシエのときとは違った、自由で創造性豊かなサッカーではなかったか。
それが、いつの間にか、我慢比べのようなサッカーになっている。「絶対に負けられない戦いがある」というフレーズをたくさん聞くようになるとともに、勝つことだけが目標になってしまったようだ。
劇的な試合が多い日本代表だが、その中身については、ぼくはとても不満である。

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恒例となったビバ!サッカー講座の合同講演会で、元日本サッカー協会会長の長沼健さんの話を聴いた。
長沼さんといえば、どうしても1997年のフランス・ワールドカップの最終予選の監督交代劇のときのゴタゴタを思い出す。しかし、そのときの話はなく、その代わり、若いときに海外で体験した貴重な出来事などを語っていただいた。
学生時代の国際大会での話、サッカー協会の仕事の話。そこにあるのは、サッカーを通じて世界の人々と交流することによって、サッカーを越えた、スポーツ選手、あるいは人間のすばらしさに出会ってきたことだった。
半世紀前、ワールドカップ大会に関する記事は、朝日新聞にたった2段分しか載っていなかったそうだ。そんな時代から、予選の結果が新聞の1面を飾る今という時代まで、サッカー一筋に生きてきた時を振り返る表情は、ときにとても楽しげで、ときにとても感慨深げだった。
数十年後、ぼくらが体験してきたサッカーの時代を振り返るとき、いったいどんな表情をしているのだろうか。

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1対2でサッカー日本代表がイラン代表に負けたことは、残念だが、驚くことではない。ヒデに往年の強さを見ることができない、今の日本代表の攻撃に怖さはなかった。唯一の武器が、シュンスケのフリーキックぐらいでは、試合の勝ち負けはともかく、おもしろい試合は望めない。
結局、今の日本代表の試合では、ワールドカップの最終予選というシチュエーションからくる緊張感を楽しむしかないようだ。そして、このイラン戦に敗れたことで、その緊張感を最終戦(8/17の日本対イラン戦)まで味わえることになったのではないか。

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ドイツ・ワールドカップの第1次観戦チケット申込みの締め切りまで、あと10日。最近のニュースによると、チケットを持っている観戦客は、国内の公共交通機関を無料で利用できるらしい。ワールドカップとしては初めてだが、2000年のユーロで実施済み。
ユーロ2000のときは、チケットとともに送られてきたガイドに、その旨が書かれていた。ぼくはと言うと、よく読まずに「ヨーロッパなんとか」という短期間のフリーパスを買ってしまった。だから、実際には、どこまでフリーだったのかは不明。ロッテルダムやアーンヘムでは、駅からスタジアムまでのシャトルは無料だった。アムステルダムでは、中央駅からスタジアムまでの地下鉄の切符を買った。回りのファンも買っていたような覚えがある。そして、もう一方のベルギーでは、地下鉄に乗るときに駅員に確かめたら、切符を買えと言われた。
要は、観戦客にも、関係者にも、2つの開催国にも、徹底されていなかったように思う。
ドイツでは、どうなるのだろうか?
一つのベニューのなかで無料になるだけではなく、ベニュー間の、例えば、ドルトムントからミュンヘンへの長距離列車まで無料になると、おおいに助かる。
ちょっと、というか、かなり気が早いが、今度は、観戦チケットとともに送られてくるはずのガイドブックをよく読んでおこうと思う。
観戦チケットが取れればの話だが……。

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雑誌「スポーツグラフィック・ナンバー」が25周年を迎えた。今日、発売の「ナンバープラス」は、選りすぐりの、しかしほんの一部でしかない傑作写真選である。なかに、第1号から最新623号までの表紙が載っている。この25年間のスポーツシーンを象徴するスターの殿堂だ。ナンバーの表紙に単独で登場した回数のベスト10は以下のとおり。なお、623号のうち8号分は合併号だったので、対象は615号分。年毎に追うと、別のおもしろさもあるのだが、それは、別の機会に、別の場所で。

1位:中田英寿(13回)
2位:野茂英雄(12回)
3位:長島茂雄(10回)
   イチロー
   武豊
6位:アイルトン・セナ(9回)
   マイケル・ジョーダン
8位:江川卓(8回)
   松井秀喜
   マイク・タイソン
次点:三浦知良(7回)
   桑田真澄

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本日、読み終えた本:
「となり町戦争」三崎亜記

戦争とは、実はこういうものなのかもしれない。

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WJBLファイナル第4戦:シャンソン化粧品対日本航空(代々木第2体育館)

シャンソン化粧品が日本航空に完勝して、5年ぶりに女王の座についた。
結果はまったく予想通りだったが、その内容はちょっと予想とちがっていた。日本航空は、シャンソンの河恩珠(ハ・ウンジュ)の高さにやられるはずだった。しかし、この試合の日本航空は、ハの影にやられてしまった。第1Q、敗れた第3戦のトラウマを抱える日本航空は、攻守に精彩を欠き、14対29と大量リードを奪われた。ただし、シャンソンの29点のうち、ハの得点はフリースローによる2点だけだった。ハの影におびえた日本航空は、4つのターンオーバーでわかるように、完全に自滅してしまったのだ。
リーグの女王を決める最後の試合にもかかわらず、序盤で点差が開いたため緊迫感に欠けたのが、少し残念だった。しかし、随所にみられた激しい競り合い、ぶつかりあいは、これまでのファイナル以上のようだった。そういう意味では、観客席で、生観戦するに値する好試合だった。

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すでに書き込みを始めていますが、5年目に突入せんとするWebサイトとは別に、ブログをはじめることにしました。ブログのコンセプトも、サイトと同じくスポーツ大好き人間によるスポーツ観戦記、スポーツ批評です。ただし、ブログの特徴を活かして、スポーツ観戦の場で思ったり、感じたりしたことを、できるだけリアルタイムにアップするつもりです。なので、多少の乱文はご容赦ください。では、サイトとブログをよろしく!



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WJBLファイナル第3戦:シャンソン化粧品対日本航空(代々木第2体育館)

92対68の24点差でシャンソン化粧品が、日本航空に完勝した。内容には点差以上の開きがあり、ファイナルの行方が見えてきた試合だった。1日おいた次の火曜日(3/15)の第4戦で、シャンソン化粧品が5年ぶりに女王に返り咲くことだろう。

この試合のシャンソン、李玉慈(イ・オクジャ)ヘッドコーチの作戦は、接戦をものにした第2戦と同じ。ディフェンスでは、日本航空のエースガード薮内夏美を石川(または渡辺)が徹底マークし、攻撃は身長2mの河恩珠(ハ・ウンジュ)を中心に組み立てること。そして、この作戦が見事に当たった。逆に言えば、連戦のため、日本航空には対抗策を十分に講じる時間がなかった。しかし、時間以上に足りなかったのは、人材あるいは経験だったかもしれない。

ここまでの3試合で、シャンソンのハの成長(ちょっとおおげさかもしれないが)がすばらしい。この試合、開始直後に最初のファウルを犯してしまったが、その後は、無理をせず、ほぼフル出場し、得点とシュートブロックを重ねた。日本航空は、今のハのオフェンスを止めることも、ハのディフェンスを破ることもできないだろう。そして、ハが安定することで、本来のエース永田が自由に動き回り、三木がロングシュートを気持ちよく放り、ガードの相澤が鋭いペネトレイトを決める。手がつけられなくなっている。

一方、チームの中心である薮内(夏)が完全に抑えられている日本航空は重症だ。薮内(夏)を中心に、7年をかけて、名コーチ、林永甫(イム・ヨンボ)が作り上げたチームに、彼女の代わりになるプレーヤーはいない。薮内(夏)が機能しない日本航空は、シャンソンとは対照的に1戦ごとに内容が悪くなっている。

これまで15年続いた、シャンソンとJOMOの2強時代に、いったんの区切りをつけ、日本の女子バスケットボールの歴史に新風をおくるためにも、日本航空にがんばってもらいたいと思っている。身長の高さが絶対的有利になるバスケットボールにおいて、ハの高さに、なんとか対抗していって欲しい。

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