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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感2024/1/31>
アジア杯で、韓国がPK戦でサウジアラビアを下し、8強に進出した。会場のエデュケーション競技場は、カタールW杯で韓国が16強を決めた場所。縁起の良さは続いていた。この試合、後半開始直後に先制された韓国は、後半残り10分から追加時間分まで20分間攻め続け、同点に追いついた。韓国は強い。しかし、この大会、流れの中でのゴールを決められないエースのソン・フンミンのあせりが、韓国の苦戦につながっているようだ。



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<2024/1/20>
アジア大会の序盤で、日本も、韓国も厳しい試合を強いられている。2022年カタールW杯16強が大苦戦しているのだから、アジア杯のレベルも高くなっているのだろう。日本と対戦したベトナムの精度の高いプレーぶりは、全くの想定外。韓国と引き分けたヨルダンの、韓国を上回る個の強さに驚いた。日本には不満が残るが、観ていて面白い。中東勢の健闘で会場も盛り上がっているようだ。W杯を思い出し、つい行きたくなってきた。


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クラマーさんを敬愛した中条一雄さんとの思い出

元朝日新聞運動部記者の中条一雄さんが、昨年暮れ12月28日に亡くなられたことを人づてに知った。ご家族によれば、前夜まで普段通り元気だったのに、朝、起きてこないので見に行ったら、亡くなっていたそうだ。享年97歳。

広島出身で、広島一中時代からサッカーをはじめ、広島高等学校で全国優勝をしている。ただし、「3年生のときに優勝できなかったので、優勝するためにわざと留年したんだ」と、本人から聞いた覚えがある。その後、東京大学に入学し、サッカー部(ア式蹴球部)に入った。卒業後は、朝日新聞に入社し、運動部記者として主にサッカーやオリンピックを手掛けた。1960年にサッカー日本代表の欧州合宿に同行し、デットマール・クラマーと出会っている。

その中条さんとは、東京大学サッカー部で中条さんの後輩になる元読売新聞運動部記者、牛木素吉郎さんが主宰するビバ!サッカー講座の定例講演会に講師として来ていただいて知り合いとなった。2002年12月のことだ。それ以来、牛木さんを「ギュウちゃん」と呼ぶ中条さんとたびたびお会いし、ワールドカップの取材旅行の話など、サッカー話に花を咲かせた。

そんななか、2006年12月から「ビバ!サッカー研究会WEBサイト」で、「クラマー取材ノートから」の連載を始めることになった。1960年のクラマーさんとの出会いからを綴ったものだ。2008年1月まで、ほぼ毎週、中条さんが送ってくる原稿と写真をサイトにアップした。「日本サッカーの父」と言われるクラマーさんのことをすべて伝えたいという、まさにクラマーさんへの敬愛があふれる内容だった。

この連載をもとにして、単行本「デットマール・クラマー~日本サッカー改革論」を刊行した。そして、2008年9月、出来上がった本をクラマーさんに届けるための「クラマーさんを訪ねる旅」を企画し、中条さん、牛木さんをはじめ総勢10人ほどで、クラマーさんが住むドイツの南端の街を訪れたことは、何事にも代えがたい貴重な思い出だ。

「クラマー取材ノートから」の後は、「中条一雄の『スポーツ炉辺閑話~いろりばたのひまつぶし~』」というコラムを寄稿してくれた。歯に衣着せぬ、鋭い物言いは、いかにも中条一雄ここにありという健在ぶりを示した。

90歳を過ぎたころから、外に出ることがなくなり、コロナ禍もあり、お会いする機会がなくなってしまった。それでも、昨年6月に開いた「牛木さんの卒寿を祝うパーティ」に参加したいという気持ちも聞いていて(結局、参加しなかった)、まだまだ元気そうだなと思っていたので、新年早々、訃報を聞くことになるとは思いもよらなかった。この機に、中条さんの残したものを読み返したいと思う。今の、そしてこれからの日本のスポーツ界を考えるうえで、十二分に参考になるはずだ。

あらためて、ご冥福をお祈りします。

クラマー取材ノートから

スポーツ炉辺閑話~いろりばたのひまつぶし~



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<スポーツ雑感 2024/1/4>
高校サッカー準々決勝、神村学園対近江が、想定外に面白かった。前半は神村が2対1と逆転して終えた。このまま前評判の高い神村が勝つかと思ったが、後半は完全に近江が支配。近江は、ボール保持者が1対1を仕掛け、微妙な間合いでパスをつなぎ、するするとペナルティエリアに侵入し、神村ゴールに迫る。すっかり観客を虜にし、最後は追加時間に決勝ゴールを奪った。予期せず、こんな試合に出会えるのが高校サッカーの醍醐味だ。




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