南アW杯・組み合わせ抽選会
2009/12/5 NHK総合
南アフリカ・ワールドカップのグループリーグの組み分けが決まった。
FIFAランキングが最下位に近いにもかかわらず、開催国ということでシードされた南アフリカのグループに、本来シードされてもいいはずのフランスが入ったことで、全体的にバランスのとれた組み分けとなった。
そのなかで、ヨーロッパ予選を1位抜けした国が2つ入っていて、かつ、4カ国のランキングの合計が2桁におさまった3つのグループは、とくに激戦が予想されると思われ、注目したい。
その筆頭がD組(ランキング計=84)だ。ドイツ、オーストラリア、セルビア、ガーナ。スタイルが異なる4カ国の争いが楽しみだ。
優勝候補のスペインが入ったH組(ランキング計=74)もおもしろい。堅守のスイスに、南米予選2位通過のチリ。欧州選手権で花開いたスペイン・サッカーが、ワールドカップの本番で再び咲き誇るのか。
そして、もうひとつが、日本がいるE組(ランキング計=84)だ。オランダ、デンマークの欧州1位抜けに加えて、カメルーン。名実ともにワールドカップ・クラスが顔をそろえた豪華な、そして厳しい組となった。日本の運命は、6月14日の初戦のカメルーン戦にかかる。
万が一(失礼!)、日本がE組2位で勝ちあがり、さらにベスト8まで進むと、準々決勝はヨハネスブルグ(7月3日)で戦うことになる。日本が進出してくることは想定外だが、その試合のチケットは購入済みである。そうなると、ぼくとしては、W杯の本大会で、初めて日本の勇姿を見ることができるのだが、はたしてどうなるか。
ほかの注目としては、ブラジル、ポルトガル、北朝鮮、コートジボワールのG組。1966年イングランド大会で対戦した北朝鮮とポルトガルの44年ぶりの対戦。また、ブラジルからの帰化選手を多く抱えるポルトガルとブラジルとの戦いはどんな展開になるのか。
アルゼンチン、ナイジェリア、韓国、ギリシャのB組も興味深い。この4カ国のうち、アルゼンチン、ナイジェリア、ギリシャは、1994年米国大会のグループリーグで一緒だった(もう1カ国はブルガリア)。マラドーナが薬物違反で途中から出場停止になり、アルゼンチンがぎりぎりグループリーグを突破した大会である。そのときの二の舞にならなければいいのだが。
半年後に迫ったW杯。組み分けが決まってくると、いよいよという感じである。そろそろ、観戦旅行の準備も本気にならなくては。
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