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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<パリ・オリンピック雑感 2024/7/31>
先日、コロナビールを販売する「アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABInBev)」社が、IOCの最高位スポンサーであるワールドワイドパートナーになったために、パリ五輪の公式ビールがコロナビールになった、と書いた。日本では、パリ五輪のエンブレムがついた「コロナ・エクストラ」が売られている。しかし、パリ五輪の公式WEBサイトには、ABInBevの紹介がなかった。それはなぜだろう、とも。
今日、パリ五輪の公式WEBサイトを見たら、「ABInBev」という企業ロゴではなく、「コロナ・セロ(Corona Cero)」というブランドロゴが表示されていた。最近、追加したのだろう。ただし、公式サイト内のチケッティングのページには、「Corona Cero」の表示はない。これから追加するのだろうか。
そして、この「Corona Cero」は、いわゆるノン・アルコールビールのブランドだ。Ceroはスペイン語で0(ゼロ)を意味する。やはり、フランス国内でのアルコール飲料の広告表示等の規制に関わることのようだ。また、サッカーの試合を観ていても、W杯などのようにビールのカップをもったサポーターが映ることがほとんどない。会場ではビールを売っていないのか。それとも制作サイドが映すのを控えているのだろうか。やはり現地で確かめるしかない。


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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/30>
女子バスケットボール日本の初戦は、オリンピック7連覇中の米国に76対102で敗れた。東京大会の決勝では、15点差の敗戦だったので、その差が開いた結果となった。今大会に向けて「走り勝つシューター軍団」を掲げた女子バスケ日本代表は、12人の選手のうち5人が身長160cm台で、最長身は高田の185cm。出場12チームのうち、190㎝以上の選手がいないのは日本だけだ。まさに「ちびっこ軍団」である。その日本は、試合開始直後から激しいオールコートプレス・ディフェンスを仕掛け、攻撃では、160cm台のガード陣がめまぐるしく動き回る。米国の選手は、少しだけ困惑した表情を見せたが、徐々に身長差を活かし、点差を拡げていった。日本は、フィールドゴール(2点シュート)を上回る確率で3ポイントを決め、会場を沸かせたが、女王に迫ることはできなかった。今大会の目標である「打倒、米国。金メダル獲得」に、ほんのわずかな可能性と高く大きな壁を感じた試合だった。グループフェイズを勝ち上がれば、再び米国と対戦することになるだろう。それまでに、「走り勝つシューター軍団」がどれだけ成長できるか。


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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/29-2>
総合馬術競技・団体で日本チームが銅メダルを獲得した。馬術競技としては1932年ロサンゼルス大会での障害飛越競技・西竹一の金メダル以来、92年ぶりのメダルだ。総合馬術は、馬場馬術、クロスカントリー、障害飛越の3種目を同じ人馬で、3日間で行い、その団体戦は3人馬の合計減点の少なさを競う。日本チームは、2日目のクロスカントリーを終えて暫定3位。しかし、3日目の朝に行われたホースインスペクション(馬体検査)の結果、1組をリザーブと交換することになりペナルティを受け、暫定5位に。英国、フランスとの優勝争いから、ベルギー、スイスとの3位争いをすることになった。
 その3日目の障害飛越競技をライブ配信で観た。見事だったのは、日本の3人馬がいずれもひとつの障害も落とすことなく完走し、3日目の減点を、制限時間オーバーによるわずか0.4点に抑えたこと。急遽、リザーブから出場することになった田中利幸が素晴らしい先陣を切り、2番目に走行した戸本一真(東京大会個人4位)は、クリアラウンドに加え走行タイムも最も早かったのではないか。障害競技にも力を入れている成果が、ここ一番で発揮された。ノーミスで終えれば銅メダルが確定するプレッシャーのかかった3番目に出場したエースの大岩義明は、東京大会の雪辱を晴らす好走を披露した。
この3月まで日本馬術連盟の仕事をしていた者として、あらためて関係者の努力に敬意を表すともに、悲願だったメダルの獲得を喜びたいと思う。


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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/29>
サッカー男子日本五輪代表がマリに勝利した以上に劇的な展開で、なでしこジャパンがブラジルに勝った。熊谷のキャプテンシーと途中交代で入った谷川のゴールへの執念が、1点を追う後半の追加時間での逆転を生んだ。同点となるPKを蹴ったのが熊谷キャプテン。前半に得たPKを田中が止められていたので、誰が蹴るのかと思っていたところ、熊谷がボールをもってスポットに立った。そして、冷静に決めた。熊谷のメンタルの強さにしびれた。逆転ゴールは谷川だった。前線でのプレスのこぼれ球をダイレクトで、やや前に出ていたGKを越えるミドルシュートを決めた。19歳の冷静さに驚いた。
この2つの得点シーンを観て、なでしこジャパンが優勝した2011年女子W杯ドイツ大会を思い出した。PK決着となった米国との決勝戦で、優勝を決めた最後のPKを決めたのが熊谷だった。それに先立つ準決勝スウェーデン戦で、勝利を決定づけた日本の3点目は、相手GKの頭上を越す川澄のミドルシュートだった。
試合運びにおいて不安な面が多いが、ブラジルに勝ったことでベスト8進出が見えてきた。次のナイジェリア戦も総力を結集して勝利をもぎとって欲しい。


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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/27-2>
開会式の翌日、大会2日目(でいいのか?)は、男子のバレーボール、バスケットボール、ハンドボールをTV観戦した。いずれも前回の東京大会は開催国として出場したが、自力での出場は久しぶりだ。チームによる球技は、競技時間のなかで必ず流れが変わるので、それをどうものにするかに注目し、楽しみたい。バレーボールは、ドイツに最終セットまでもつれる大接戦の末、セットポイント2対3の逆転負け。バスケットボールも相手はドイツ。昨年のW杯優勝国だ。八村が加わりNBAクラスの激しい攻防もあったが、結局20点差をつけられてしまった。惜しかったのはハンドボールだ。強豪クロアチアに対して、前半18対13と5点リード。しかし、終盤に追いつかれ、なんと残り1秒で得点を決められ30対29で敗れた。最後の最後にクロアチアに流れを奪われたかたちとなった。ただ、いずれも久しぶりの海外五輪の初戦ながら、なかなか良いパフォーマンスを出せていたのではないか。次戦が楽しみになってきた。


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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/27>
レディ・ガガで始まり、セリーヌ・ディオンの愛の讃歌まで約4時間。エッフェル塔、セーヌ川周辺を舞台にしたパリ五輪の開会式は、確かに華やかで、開かれた、これまでにないイベントだった。まだ陽が明るいなか参加選手が様々な船に乗ってセーヌ川に現れる。いくつかの国・地域が一緒の、まさに「呉越同舟」もあった。川沿いの建物のバルコニーが特等席となっていた。平和の象徴の「鳩」は、大きな羽のディスプレーとなった。これからは「イマジン」が開会式で必ず歌われることになったようだ。セーヌ川にかかる橋やいろいろな場所でパフォーマンスが繰り広げられる中、船上の選手団が紹介される。
すっかり日が暮れてからのエッフェル塔の光のセレモニーは豪華絢爛で、ぜひ現場で観てみたかった。塔から青白い光線が四方八方に発せられたのを観て、映画「シン・ゴジラ」の1シーンを連想した。そして、最後に聖火は気球に乗って空中に。雨に降られたものの、また直前にTGVの路線破壊があって心配していたが、無事に、平和に開会式が終わったことがなによりだった。
とはいえ、やはり4時間は長過ぎた。パリの街自体が博物館のようなものだし、前回のパリ五輪から100年でもあり、演出のネタは溢れすぎているので仕方がないのかもしれない。しかし、特に、最後の聖火点灯では、冒頭に映像で出ていたジダン(サッカー)がステージに再登場してから、最終者のリネール(柔道)とマリージョゼ・ペレス(陸上)の2人が火を灯すまで約30分間もかかった。NHKの中継では、24人いたとされる聖火ランナーの紹介もほとんどなく、最後もリネールにふれただけだった。せめて、最終の2人はきちんと紹介して欲しかった。それから、ナダル(テニス)、カール・ルイス(陸上)、セレーナ・ウイリアムズ(テニス)と一緒に船に乗っていたコマネチ(体操)もね。


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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/26>
なでしこジャパンがスペインに完敗した。日本が先制してからの、1対2の逆転負けだったが、得点状況以上の大きな差があった。スペインは個人と組織が見事に調和したサッカーを展開した。EURO2024で優勝した男子スペイン代表のパフォーマンスをほうふつさせた。スペインが強すぎたと言える。日本は、気落ちすることなく、ブラジル、ナイジェリアとしっかり戦い、1位で通過するだろうスペインに次いで、確実にC組2位でグループステージを突破して欲しい。なぜならば、8月3日(土)、パルク・デ・プランス競技場での準々決勝B組1位対C組2位を、ぼく自身が観戦する予定だからだ。がんばれ、なでしこジャパン!


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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/25>
サッカー男子日本五輪代表がパラグアイ代表に5対0の圧勝で、予想以上の幸先の良いスタートを切った。冷静すぎるほどの日本と激情的だったパラグアイの差が出た試合だった。大量得点で勝った試合の後は苦しむことが多いので、中2日を有効に使って、次のマリ戦に向かって欲しい。そして、この快勝が、今晩のなでしこジャパンやパリ五輪日本代表選手団TEAM JAPANに勢いをもたらすことを期待したい。
以下、テレビ観戦をしていて気になったことを書き留めておく。
・サッカー競技場内の「ルック=パリ五輪のデザインイメージ」は、日本のブルーとも調和していて、なかなかよかった。
・前半25分にVARによってパラグアイの選手にレッドカードが出た。このとき、ビデオをチェックしたレフェリーが、結果を(ジェスチャーではなく)場内にアナウンスしていたようだった。これがスタンダードになるのだろうか。
 ・パラグアイの選手が着ているユニフォームはプーマだったが、コーチ、スタッフのウェアはニューバランスだったのはなぜか。
・日本サポーターの中の「じゃんけんまん」が、ずいぶん注目されていたようだ。国歌吹奏のときからはじまり、特に後半の日本のゴールラッシュのときには、ゴール裏にいる姿がよく映っていた。世界の顔になりつつあるのが凄い。
・多くの友人たちがボルドーに行って、スタジアムで若き日本代表を応援していた。サッカーファンはいいね!

 


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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/23>
近所のスーパーの食料品売り場でパリ・オリンピックのロゴの入ったコロナビールを見かけた。昔と比べて、オリンピックスポンサーによるキャンペーンが格段に減っているので、かえって目についたわけだ。ロゴの下には、PARIS 2024 OFFICIAL PARTNERとある。はて、コロナビールは、パリ大会のスポンサーだっただろうか。ちなみに、東京大会ではアサヒビールがゴールドパートナーだった。
調べてみると、今年の1月にコロナビールなどを扱っている世界最大のビール会社「アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)」が、国際オリンピック委員会(IOC)のワールドワイドパートナーになっていた。それによって、パリ大会の公式ビールとなっているようなのだが…。パリ大会の公式サイトのワールドワイドパートナーのページには、ABC順で最初に登場するはずの「ABインベブ」の紹介がない。そういえば、昨年フランスで開催されたラグビーW杯で、スポンサーのアサヒビールの広告が出せなかったことを思い出した。フランスのアルコール飲料に関する規制の影響だろう。
現地パリの競技会場でのビール事情はどうなっているのだろうか。自分の目と舌で確かめてみたい。



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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/22>
今季全米プロでメジャー初優勝した、東京五輪王者でもあるザンダー・シャウフェレ(米国)が、大混戦の全英オープンゴルフを制した。シャウフェレとリオ五輪金メダルのジャスティン・ローズ(英国)が同組でまわり、結果的に1位、2位となった。シャウフェレは、最終日、ノーボギー、6バーディーと、難コースのロイヤル・トルーンを完全に攻略した。ローズも最終ホールでバーディーをとり意地を見せてくれた。8月1日からのパリ五輪で2人の対決を期待したが、残念ながら、ローズはランキングにより英国代表には入っていない。シャウフェレの五輪連覇に注目したい。


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<パリ・オリンピック雑感 2024/7/18>
パリ五輪を戦うサッカー男子日本代表とフランス代表との試合をTV観戦。開催国として金メダルを狙うフランスの強さと速さと組織力が日本を圧倒した。それに対し、日本は集中力を切らさない粘り強い守備で応対し、結果は1対1で引き分け。本番1週間前の強化試合としては両チームにとって有意義だったのではないか。試合会場は、フランス南部地中海沿岸のトゥーロン。小さいスタジアムだったが、ほぼ満員のように見えた(公式観客数は11,896人)。演出も含めて、フランス代表、さらにはパリ五輪への期待の高さをうかがわせた。


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<スポーツ雑感+ 2024/7/15-2>
EURO2024決勝に続いて、米国マイアミでのコパ・アメリカ2024の決勝戦、アルゼンチン対コロンビア。チケットを持たないファンがスタジアムに殺到したことで試合開始が1時間20分ほど遅れる異常事態。ハーフタイムは、シャキーラのステージ(約10分)のために通常よりも長い25分間に。2026年の北中米W杯の予習としておきたい。 試合は、EURO2024の決勝同様、両チームが素晴らしい守備力を発揮し、0対0で延長戦へ。その後半、ラウタロ・マルティネスが決勝ゴールを決め、アルゼンチンが2大会連続の優勝となった。配信動画では、本来の試合開始時間(日本時間9時)から試合、セレモニーが終わるまでの5時間以上、アルゼンチン、コロンビアのサポーターのもの凄い大声援が途切れずに聞こえてきた。W杯でも体験しているが、南米のサポーターの異常な熱量には感服せざるをえない。


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<スポーツ雑感+ 2024/7/15>
EURO2024決勝は、スペインが2対1でイングランドに勝利し、4度目の欧州王者に輝いた。前半は、両チームの守備力に魅せられた。組織的、個人的に高い集中力に加え、互いの布陣がかみ合い、シュートシーンは少なかったものの緊張感にあふれていた。後半に入ると、早々にヤマルのアシストからニコが決めてスペインが先制。イングランドも、交代で入ったパーマーが同点ゴール。そして、終盤に、やはり交代したオヤルサバルが、ククレジャからのピンポイントクロスにあわせて決勝ゴールを決めた。いずれも、強固な守備のわずかなスキをつく素晴らしいゴールだった。今大会はTV観戦のみだったが、どの試合、どの会場もとても盛り上がっていたようだった。その大会を象徴するような素晴らしい決勝戦だった。


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<スポーツ雑感 2024/7/14>
全米女子プロゴルフのメジャー大会、アムンディ・エビアン選手権で、古江彩佳が鮮やかな、夢のような逆転優勝を飾った。首位と3打差だった14番で長いバーディーパットを決めてからが凄かった。15,16番でもバーディー。古江の勢いに気圧されたかのように、首位争いをしていたコフリン、キリアコウがミスをする。そして、最終18番パー5では、ぎりぎりの2オンから見事なイーグル。終盤の展開に鳥肌が立ちっぱなしだった。


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<スポーツ雑感 2024/7/11>
EURO2024準決勝2試合目は、後半追加時間に決勝点を奪ったイングランドが、2対1でオランダを破り、前回に続いて決勝進出。前半は1対1。後半になると、オランダが、イングランドの中盤で躍動していたフォーデン、サカ、ベリンガムを抑えることに成功し、完全に膠着状態に。それを打開するために80分過ぎにケインに替わったワトキンスが、見事な決勝ゴールを決めた。先に動いたイングランドに勝利の女神がほほ笑んだ。


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