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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感 2018/7/23>
大混戦となった全英オープンは、タイガー・ウッズの陰で淡々とプレーしたモリナリ(伊)が優勝した。復活したタイガー、前年王者スピースに、マキロイ、ローズなどメジャー級が上位に顔を並べたが、結局、脇役に終わった。この大会を観ていて、大勢のギャラリーがスマホで撮影していたのが気になった。聖地の割にはマナーが良くないと思ったが、会場係は止めもせず選手も気にしていないようだった。時代の流れには逆らえないのか。



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<スポーツ雑感 2018/7/21-2>
猛暑で眠れぬ夜に、全英オープンゴルフを楽しんでいる。予選2日目、小平智の終盤は圧巻だった。17,18番の上がり2ホールを連続バーディーとし、通算+1で予選通過を決めた。「16番のボギーでスイッチが入った」と話していたが、日本で観ている身としては「もっと早くスイッチを入れてくれよ」と言いたい気分だ。松山英樹は予選落ちしたが、池田勇太、川村昌弘、宮里優作も決勝ラウンドに進んだ。日本勢の上位進出なるか。


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<スポーツ雑感 2018/7/21>
2020年東京五輪開幕まで、ほぼ2年。競技日程と観戦チケットの概要が発表された。これが、サッカーW杯ならば、どの会場で、何試合ぐらい観ようか、と観戦旅行の計画をたて始めるのだが、五輪にはそんな楽しみはない。しかし、すでに、チケットの申込・購入に必要なID登録のサイトは、アクセスが殺到して一部停止状態だ。連日の「危険な暑さ」のせいで、五輪ファンの観戦意欲もそがれていると思いきや、そうでもないようだ。


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<ロシアW杯雑感 2018/7/17>
ロシアW杯のMVP(ゴールデンボール賞)にクロアチアのルカ・モドリッチが輝いた。優勝チーム決定前に投票が締め切られるため、優勝を評価に加味できない。大会を通してのMVPなので問題ないが、そのためか、1994年米国大会のロマーリオ(ブラジル=優勝)以後の6大会、MVPは優勝チームから出ていない。6大会続くのも不思議だが、試合ごとにヒーローが変わるようなゲーム運びをできたチームが優勝するということか。



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<ロシアW杯雑感 2018/7/16>
フランスが2度目のW杯を手にした。決勝戦で6度の得点シーンを観たのは初めてだった。しかし、その割に決勝戦は面白くなかった。それは、若く、才能あふれる選手たちが集結したフランスが、あまりに地味に強かったからではないか。たしかに、ポグバやエムバペが輝いた決勝だった。しかし、もっと魅せてほしかった。2年後の欧州選手権、4年半後のカタールW杯では、成熟したワインよりも、刺激的なシャンペンを味わってみたい。


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<ロシアW杯雑感 2018/7/12-2>
準決勝クロアチア対イングランドのTV生中継(テレビ朝日系列)の解説は、松木安太郎氏と中山雅史氏だった。いつも以上に熱狂している松木氏に対し、どこか冷静な中山氏に違和感があった。W杯の中継が終わり、いつものニュース番組が始まると、スタジオに中山氏の姿があった。なるほど、準決勝の実況・解説は、国際映像を見ながら日本国内でやっていたのか。W杯の準決勝なのに、現地から伝えないテレビ局の姿勢にがっかりした。



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<ロシアW杯雑感 2018/7/12>
クロアチアが3試合連続の延長戦、心と体の壮絶な戦いを制した。前半はFKで先制したイングランドのペース。堅守からロングボールを前線につないでチャンスをつくるイングランドらしさで魅せてくれた。お疲れモードのクロアチアはミスも多かったが、後半に追いつき、延長後半で突き放した。さすがのしぶとさ、したたかさだった。決勝戦としてはフランス対クロアチアの方が魅力的だろう。クロアチアのコンディションだけが心配だ。


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<ロシアW杯雑感 2018/7/11-2>
NHKのフランス対ベルギー戦の中継を観て。実況は、前後半の各前半にコメント量が多く、徐々に減っていく。話す内容に偏りがあり、アナウンサーのレベルは確実に低下しているようだ。これに付き合う解説者もつらいだろう。東京のスタジオには、話題の佐藤美希さん。番組の最後に、まだ対戦が決まっていない決勝戦への期待をゲストの石川直宏氏に聞いたのを見て、「あぁ、こういうことか」と納得。開き直って、笑顔でがんばって!



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<ロシアW杯雑感 2018/7/11>
ロシアから帰り、準決勝フランス対ベルギーをテレビ観戦。濃密な90分間だった。前半は、互いにファウル、ミスがほとんどない、攻守の切り替えが早い展開。フランスの方が変化の作り方が巧い。後半6分にフランスが先制した後は、ベルギーがフランスの守備をどう打ち破るか見どころだった。日本からすれば、ベルギーに勝って欲しかったところだが、上には上がいるということ。フランス、ジルーのゴールは決勝までお預けとなった。


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<ロシアW杯雑感+ 2018/7/8-2>
観戦の旅の最終日、飛行機は深夜発なので、ボリショイサーカスを観に行った。日曜日の午後3時からの公演は、ロシア人家族連れと中国観光客で、約3400席がほぼ満員だった。
なぜか3時5分前から始まった内容は、もっと子ども向けかと思っていたので、絢爛豪華なダンスのお色気ぶりなどに少しびっくりした。まぁ、こんな感想をもつのも日本人ぐらいかもしれない。
W杯期間中ということで、ステージの合間をつなぐパフォーマンスは、W杯出場国のサポーターがいろんな騒動を起こすという設定だった。日本人とは思えない日本人もいて、なんと背中に「本田圭佑」と書いてあった。一番笑ったのは、彼らが、ファウルを受けたネイマールが痛そうに転げまわるしぐさをパロディとして取り入れていたことだ。そして、それが会場で受けていたこと。もちろん猛獣使いや派手な空中ブランコなど、さまざまなパフォーマンスを、途中の休憩を入れて3時間たっぷりと楽しませてもらった。ロシアに来て、ようやくロシアの文化・芸術に触れることができた。
W杯観戦の旅は、結局、いつもこんなものなのである。





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<ロシアW杯雑感+ 2018/7/8>
開催国の敗退シーンはいろいろだ。
1990年イタリアが、マラドーナ率いるアルゼンチンに敗退(PK方式だった)すると、イタリア人は無言でスタジアムを去り、ナポリの街はまるでお通夜のように静かになった。2002年韓国はどうだっただろうか。ソウル・明洞のあちこちで「テーハミングッ!」がこだましていただろうか。記憶がさだかでない。2006年ドイツ。ドルトムント・スタジアムを埋めたドイツ人は、延長の末イタリアに敗れたドイツチームに、涙しながら拍手を送っていた。
そして、2018年ロシア大会。戦前の予想を上回る健闘を見せたロシアだったが、準々決勝でクロアチアにPK方式で敗れた。深夜0時近く、試合会場のソチから遠く離れたモスクワでは市民が街に繰り出した。中心部のボリショイ劇場から地下鉄ルビヤンカ駅へ向かう大通りは歩行者天国になり、ロシア国旗をまとい、「ロッシア!」コールを繰り返す、どこか誇らしげな笑顔であふれかえった。大音量のBGMにあわせて踊り、歌うロシア人たち。チームは敗退したが、十分満足させてくれた感謝の、ねぎらいの宴のようだった。
新しい開催国敗退のシーンに出会えたロシアの最後の夜だった。







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<ロシアW杯雑感+ 2018/7/6-2>
ブラジル対ベルギーはW杯の準々決勝にふさわしい熱戦だった。試合の途中で、ロシア・コールが起きなかったのは、観戦7試合目にして初めてだった。それだけロシア人までを惹きこんだ試合内容だった。ぼくはと言えば、日本敗退の落胆気分を切り替えて、FIFAランク2位ブラジル対3位ベルギーの事実上の決勝戦を気楽に楽しむつもりだった。しかし、いざ試合が始まり、ベルギーが得意の速攻を出すと、日本戦の追加時間の失点シーンが思い出され、ベルギーが2点リードすると、やはり日本対ベルギー戦の試合展開と重なった。そんな、日本対ベルギー戦を回想しながらの観戦となった。結局、ベルギーは1点を奪われたものの、終盤のブラジルの猛攻を凌いで2対1で勝ち切った。そこに、彼我の差を痛感させられた試合だった。ベルギーの強さを見せつけられた試合だった。率直に言って、ブラジル戦でのベルギーは日本戦のときよりも1段も2段も強度を増しているような感じを受けた。いよいよ頂点が見えてきたベルギーにとって、もっとも難敵なのは、「W杯では外国人監督に率いられた国が優勝したことがない」というジンクスかもしれない。



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<ロシアW杯雑感+ 2018/7/6>
ロシア大会では、多くのボランティア(以下、ボラ)になごませてもらい、助けられている。これまでのW杯や五輪と比べて、年配の方が少なく、圧倒的に若者が多い。駅、空港、街中のインフォメーションもいたるところにあり、多すぎるくらいだ。主要駅や空港では24時間対応している。大変だろうが、いい意味でリラックスしながら、海外からの観戦客との対話を楽しんでいるように見える。
今大会、ぼくは駅や空港に着くと、旅行案内所には向かわず、大会のインフォメーションブースに向かうことにしている。旅行案内所はだいたい混んでいるし、大会ブースの方でも十分だからだ。大会ブースでは、スタジアムやファンフェストの場所だけでなく、自分が泊まるホテルの場所やそこへの行き方まで聞いている。本来なら、ボラの範囲外の情報だが、心優しいロシア人若者ボラは、スマホを片手に、グーグルで検索し、道順や所要時間を教えてくれる。複雑な説明はグーグル翻訳の出番だ。若者にとっては、当たり前のスマホ・テクニックがボラの大きな武器となっている。
そして、ぼくら観戦客が必ず出会うのは、スタジアムやファンフェスト会場周辺での道案内ボラだ。でも、道案内よりも観戦客とハイタッチしたり、記念撮影をしたり、雰囲気づくりが主な仕事のようだ。なかには、自分のスマホから好きな音楽をハンドスピーカーで流している子や、場内のBGMに合わせてダンスをしまくっている子たちもいた。話しかければ、ちゃんと応対してくれるので、何も問題ない。こういう雰囲気づくりは、マニュアルで指示するようなものではないから、日本ではなかなか見かけない。
海外のイベントでボラにふれて感じるのは、肩ひじ張らないリラックスぶり。だから、こちらもいい加減な英語で助けを求めることをためらわずにすむ。これって、意外と大事なのではないか。
今、日本では来年のラグビーW杯のボラの募集が始まり、2020年東京五輪・パラのボラの募集要項が決まりつつある。多種多様なボラの活動があるが、観客たちと直接ふれあう際の大切なこととは何か。「コミュニケーション力」「対応力」といった言葉で片づけてしまうのは簡単だが、実際の現場は、そう簡単ではないだろう。それは、おそらく、ボラ自身よりも、ボラを採用し、使う側の想像力が実際に追いついていないと思うからだ。









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<ロシアW杯雑感+ 2018/7/5-2>
初めてロシアに来てから、早2週間。これほど、ロシアでの生活が快適だとは思わなかった。ロシア語の文字は解読できないし、英語もあまり通じない。しかし、なにしろロシア人が親切なのだ。街中で、駅で、困った風だと、すぐに声をかけてくれ、助けようとしてくれる。今大会、ロシアを訪れた日本のサッカーファンの100人中100人が、ロシア人に対する好感度を上げたのではないか。
街中で道案内してくれた婦人に「なぜ、ロシア人はこんなに親切なの?」と尋ねると、ソチ五輪などで外国人に対するホスピタリティ意識が高まったとのことだった。しかし、それだけではないだろう。もともとそういう国民性なのではないか。
ロシアW杯は、日本代表の奮闘やスーパースターたちの早期敗退をさしおいて、親切すぎるロシア人に驚いている自分の視野の狭さ、ゆがんだ先入観に気づかされた大会として、ぼくの記憶に残ることだろう。


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<ロシアW杯雑感 2018/7/5>
日本対ベルギーの激戦を観た後、約33時間かけてカザンにやってきた。日本が勝っていれば、この地で、明日、ブラジルと対戦するはずだった。ぼくの到着と行き違いに、日本代表は、合宿地だったカザンを出発し帰国した。昨日と今日は、大会の休息日である。そして、明日から、いよいよ大会終盤の激戦が始まる。ブラジルの黄色いユニフォームが増えてきたが、美しい街はまだ静かだ。明日の事実上の決勝に備えて、体を休めておこう。







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